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2023年 根岸Sの予想

★ダ1200m路線の逃げ馬不在で今年は前からの押し切りを警戒★

 根岸Sの過去10年の平均前半3Fは34秒86-後半3Fは35秒98。東京ダ1400mはダートスタートで、スタートしてからの最初の3角までの距離が442mと長く、3角まで坂を下って行くコースのため、逃げ馬が多数出走していると、それらが前半から競り合ってペースが速くなることが多い。

 前半3F通過は良馬場ならば35秒前後、稍重ならば34秒前後が目安。ただし、昨年のジャスティンのような揉まれ弱いダ1200m路線の逃げ馬が出走していると、良馬場でも前半3Fが極端に速く、ラスト1Fで大幅に減速の消耗戦となることもある。

 過去10年の根岸Sの脚質傾向は、逃げ馬の3着以内がゼロ。先行馬が1勝、2着3回、3着1回。一方、追込馬が3勝、2着2回、3着4回。このことから差し、追い込み馬がかなり有利と言える。しかし、今年はダ1200m路線の逃げ馬の出走がゼロ。これは2月下旬にリヤドダートスプリントが創設され、ダ1200mの逃げ馬がそちらに出走することが大きく影響しているが、今年は前走ダ1200mで先行しているのもヘリオスのみである。

 今回は昨年の根岸Sで好位からだったヘリオスが逃げる展開が濃厚で、2番枠のヘリオスが逃げて、初ダートで出遅れなければ3番枠ホウオウアマゾン、1番枠オーロラテソーロがそれに付いて行く形。5番枠のアドマイヤルプスは、陣営が「今回は脚をタメる競馬を試す」とコメントしているだけに、積極的には出して行かないと見ている。11番枠のジャスパープリンスも2列目狙いが精一杯だろう。これなら前半3F35秒前後までペースが落ち着いて、今年は前からでも押し切れる可能性が十分あると見ている。

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