見出し画像

突如オルタナ・アクト化して驚かされたCorinne Bailey Rae【2023年 私的ベストアルバム5位】

コリーヌ・ベイリー・レイのBlack Rainbowが2023年私的ベストアルバム5位です。

コリーヌといえば、2000年代にひたすら気持ちの良いラジオ・フレンドリーなUKアコースティック・ソウルでブレイクした人なんですが、前作から7年を経て、今回いきなり突然変異したかのようなヘビーな作品を出してきて、ビックリしてしまいました。

グランジ・パンクような曲があったり、エリカ・バドゥのようなコズミック・ソウル曲があったり、ひとつのジャンルでは言い表せない、万華鏡のようなアルバムになっています。

どうもシカゴにある黒人のアートの博物館Stoney Island Arts Bankにインスパイアされて作ったアルバム、ということらしいですが、前作からの7年の間にはブラック・ライブス・マター運動もありましたし、誰もがブラックとしてのアイデンティティを見つめ直す機会となったのでしょうね。

実はコリーヌのパフォーマンスは過去にフジロックで目撃しています。

その際には、デビューアルバム時の単なる気持ち良さを追求するかのような音ではなく、意外なヘビーさを称えたライブで、いたく感動したのを覚えています。考えると、その時にすでに、このアルバムのような傑作を出す予兆があったんですよね。

またフジロックで観れるといいなあ。ライブが非常に楽しみです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?