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Christine & the Queens驚きの実験的大作【2023年 私的ベストアルバム1位】

クリスティン&ザ・クイーンズのPARANOIA, ANGELS, TRUE LOVEが2023年私的ベストアルバムのブッチギリ1位です。

これ、自分の耳には「ブッチギリ1位」というワードしか浮かばない大傑作なんですが、今調べると年間ベストに選んでるメディアは世界に皆無です、皆無。

クリティックの評価は英 Guardians誌は100点満点をつけてる他はウケが良くないですね。いわゆるポップさとは無縁なのと、LPだと3枚組の大作なのが災いしたんでしょうか。

でも自分は敢えて言いたいですね。この傑作を評価できないメディアはアホだと。

この躍動感溢れるMVでの即興ダンスとディレクション、素晴らしくないですか?

クリスティン&ザ・クイーンズは、2018年の「Chris」がすごくポップで、その年のランキング総なめでした。自分には単に耳障りのいいポップスにしか聞こえず、過大評価だな〜と思っていたんですが、自宅近くのデパ地下でヘビロテされてまして、少しづつ好きにはなりました。でもこの時点では単なるデパートのお買い物BGMですよ。

しかし、本作での化けっぷりと言ったら・・!
前述のようにLPでは3枚組で3部構成なんですが、特に1部目のラスト「Track10」のジャズ・インプロのような、ポエトリーリーディングのような、そこにドラムンのビートやギターが入るヘビーな曲を聞いた瞬間に脳髄をぶっ飛ばされ、これは年間ベストクラスの名作だと確信しました。

本作の聴後感って、プリンスの「サイン・オブ・ザ・タイムス」を聞いたときに酷似してるんですよね。え、何これ?っていう。
一回聞いただけでは分からないので、何度もヘビロテしたくなる。

プリンスの「サイン〜」は日本の雑誌ロッキング・オンの80年代ランキングで1位をとるなど、発表から何十年か後に、ようやく正当な評価を得た気がします。本作も同じ位、咀嚼に時間のかかる音なのかもしれません。

マドンナも何曲かでポエトリーリーディングで客演してるんですが、正確にクリスティンのタレントを見抜いてるんでしょうね。

来日したら最前列確定です。フジロックかサマソニ関係者のみなさん、よろしくお願いします。笑


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