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日常生活動作

日常生活動作。衣類の着脱や食事、入浴等、日常生活を営む上で当たり前に行っている動作のこと。

当たり前と書いたが、高齢者や身体に障害のある方にとっては、難しいことだったり、介助が必要だったりする。

ある日突然あなたは交通事故で頚椎損傷、四肢の自由を奪われてしまった、と想像してみて欲しい。そのような人は大勢いるのだが。昨日まで当たり前に出来なかったことが、一瞬で奪われるショックは計り知れないだろう。

加齢によって、あるいは認知症やパーキンソン病等の脳神経の病気で少しずつ、できることが失われていく、それもまた辛い現実だ。

今書いたことは、 あなたの将来に起こることかもしれない。自分でできる、はあなたの財産なのだ。

福祉従事者たるもの、日常生活動作、残存機能の維持に留意すべし。できることはしっかりやってもらう。

この原則。この正論。サービスが時間で区切られている現場では、なかなかハードルが高い。

食事の時間も、入浴の時間も、ちょっと動かし難いし、一人の利用者様にとことんお付き合いできることはまれだ。

知的障害者支援、それも、高齢の方や肢体不自由の方の支援の場合、ついついこちらから手を出してしまう、つまり過剰に介助してしまうことが少なくない。
時間で終わらせないと、次にしわ寄せがいってしまうから。

私も仕事をしていて、肌で感じている。懸念もしている。意識して支援しているつもりだがが、限界はある。

打開策はやはりご本人の生活意欲を引き出す関わりがいかにできるか、ということだろう。ご本人のニーズに応えたり、ご本人のお気持ちを上げられるような関わり。

外出やイベント、外部の人との関わり等も大事だが、私たちがご本人を楽しくさせる支援ができないとね。これ、重要なスキルだと思う。

苦手なんだけど、少しずつ、腕を上げて行きたい。

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