追悼 谷村新司さん

2週間経っても、未だに喪失感が収まらない。

自分にとってチンペイさんとの位置は、中学生の時の「MBS ヤングタウン」のパーソナリティをしていた頃が一番近く、そして最近は再びアリスとしてヤンタンに帰ってこられていた近年も再び近かったと言える。毎週繰り広げられるアリスの3人の声。週末の愉しみとして、本当に大切なものだった。

腸の炎症が治らず、という点についてYoutubeで癌だったのではないかという憶測が出ていたりするが、今更それを突き止めて何かが変わるというのだろうか。大体正直74歳は早すぎる。人生100年はどこへ行ったんだ。

常に紳士で、声を荒げたことや切れたことを観たことが無い彼。常に軽いジョークや突っ込みを織り交ぜながらの軽妙洒脱という言葉がぴったりのトークは、あまたの芸人とは異なり、彼以外が出来ない技。

50歳を超えると、近しい方や、子供の頃に大好きだった方が毎年のように亡くなっていく。これは40代には無かったことで、まさか自分のその列に加わるのではないかという幽かな不安も含めて、晴天にある薄く広がる雲のように、私の心に重さを与えてくる。

12月11日にお別れ会があるそうだ。コンサートに行かないとと思いつつ結局行けなかった。最初に会うのがお別れ会では、あまりにも辛すぎる。どこかの局が中継してくれたら、ぼんやり見ていたい気もするが。

一番印象に残っている曲、それは昴であったり、いい日旅立ちであったり22歳、サライ、沢山あるが。

やはり聴いてほしい曲はこれなんだろうな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?