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大企業からスタートアップ「ファンズ」に出向したきっかけ

※ これは「Funds Advent Calendar 2021」5日目の記事です。※

はじめまして、現在ファンズ株式会社の事業開発部に属している高井です。
初日投稿のSHIOが「アドベントカレンダーやるよ〜!」と社内で声がけしてくださったので、「面白そう!」と思い、初note &初アドベントカレンダーに参加してみました。筆不精であり、乱筆乱文お許しください。そして、きっかけをくださったSHIO、改めてありがとうございます!

はじめに

昨今、大企業とスタートアップとの関係が話題になりましたが、

【独自】起業家を大企業で育成、政府が雇用協力に費用補助へ

2021年11月25日讀賣新聞オンラインより

私は昨年5月より大企業である総合広告会社からファンズへ出向しているため、その経緯を今回記したいと思います。
なお、実際にスタートアップにいってみて、その違いや学びを数多く経験しています。

〈スタートアップにいっての気づき〉
・心(思考):プロセス・成果・優先順位の捉え方の違い
・技(スキル):組織成長と求められる提供価値の違い
・体(メンタル):マインド/モチベーションのありよう・維持・向上の違い

私の日々気づきメモより

日々ちょっとした気づきをメモしているのですが、総じて上記カテゴリーに分類されました。この際、全部書いてしまいたいと思ったのですが、大量&「そもそも私の体験を読みたい方がいらっしゃるのか」という素朴な疑問が湧いてしまい、今回は割愛して「きっかけ」だけを書きたいと思います。
※いつか自分のためにもまとめたい、とは思っています。

なぜ出向したのか?

きっかけは、ファンズが出向元主催のアクセラレーションプログラム「GRASSHOPPER」でグランプリを獲得したことです。
当時私はビジネスプロデューサーとして、ファンズを担当していました。グランプリを獲得できたことは大変嬉しかったのですが、「果たしてそれが今後意味あるものになるのか?」もっというと「事業成長につながるものになるのか?」を同時に疑問に思ってしまったんですね。
というのも私は大企業の一社員ながら、

・テレビメディアバイイング(メディア領域)
・ストラテジックプランナー/マーケッター(ソリューション領域)
・営業/ビジネスプロデューサー(事業立ち上げサポート等)
・自発的な組織の立ち上げなど

と、クリエイティブ以外の大体のことは経験させてもらい、運よく社内賞も獲得することもあったものの、一向に、いやむしろより一層「サービスを提供した後ってどうなるんだ?」の思いが強まっていた頃でした。

そして、ファンズとの出会い。

アクセラレーションプログラムでは、FinCommunity Marketing(フィンコミュニティマーケティング)というファイナンスとファンコミュニティを組み合わせたファン形成のための新しいマーケティングコンセプトを開発しました。


〈FinCommunity Marketingとは〉
投資をきっかけとした企業と個人のファンコミュニティを形成。個人は投資を通じて、運用期間中に分配を得られるとともにお得なクーポンや商品開発者との食事会などさまざまな投資家限定イベントに参加することができる。企業側は取り組みを通じて理念や商品へのこだわりなどを伝えることができ、また意見・要望を受けとる機会を得られる。新規事業を展開する際にあらかじめファン顧客を得た状態でサービスを開始することなども期待できる。

詳細サイトhttps://funds.jp/lp/fin-community-marketing/

そして、アクセラレーションプログラムが終わった後に、
「このコンセプトはその後どうなってしまうのだろうか?」
「企業にとって、ファンズにとって機能するものになるのだろうか?」
「大企業とスタートアップの事業シナジー効果とは?」
という想いとともに、
ファンズの今までにない新しい仕組み・市場を産み出そうとする志に感銘をうけ、「一緒にやっていきたい」という熱が私の中で誕生しました。

あとは、どう一緒に働くか
スタートアップに転職する方々が周囲でも増えていたため、もちろんそれも選択肢として考えました。
ただ、ファンズの事業成長に寄与するためには、特に非連続を起こすには、私1人の力ではなく、この大企業を使い倒すことがキーになるのでは、と考え、出向という手段を本格検討していきました。

そうなんです、この出向はもともと会社にある制度ではなかったため、当初企業側では「スタートアップへの出向?」「え?」という反応でした。
そりゃそうですよね。
企業側としてもスタートアップとの向き合いの答えがわからない状態でしたので、「クライアントとして?」「パートナーとして?(業務提携)」「資本は?」…と整理しなくてはならないことだらけ。
一方、大企業は自社だけでは解決できない課題を必ず抱えているため、ファンズ(スタートアップ)が、その解決の一翼を担う、ひいてはエコシステム拡張につながる可能性があることを、熱量、ロジック、仲間づくりしながら相談を重ね、数ヶ月後に出向を実現。ただこれは大企業の論理であって、
一番大切なことは、この新しい試みを、ファンズが受け入れてくださったことでした。
それも決してネガティブではなく、希望のある挑戦とポジティブに。

大企業しか働いたことがない私が果たしてファンズに迷惑をかけないか(提供価値があるのか)、と正直不安がありましたが、大変勇気づけられました。
感謝しかありません。

出向してみて今、想うこと

うまくいったこと/いってないこと、やりきれていないこと、能力開発ができたことなど多々ありますが、これはまた別途まとめることにして、今の心境を表現する際に、ふと漫画「HUNTER×HUNTER」(集英社、冨樫義博作)のジンという人物の発言を思い出しました。

〈大切なものはほしいものより先に来た〉
オレはいつも現在オレが必要としてるものを追ってる。実はその先にある「本当に欲しいもの」なんてどうでもいいくらいにな。ネットで知り合って、オフ会で意気投合したそいつらは皆オレより年上で、普通の会社員や院生やフリーターだったりした。オレの素性と計画を打ち明けたら連中は、法人設立に関わる雑事を進んでこなし、なけなしの生活費から寄付までくれた。念願かなって、王墓の中に足を踏み入れたとき、オレが一番嬉しかったのは、ずっと願ってた王墓の「真実」を目の当たりにした事じゃなく、一緒に中へ入った連中と顔を見合わせて握手した瞬間だった。そいつらは今も無償で役員をしながら、オレに生きた情報をくれる。この連中と比べたら、王墓の「真実」はただのおまけさ。大切なものは、欲しいものより先に来た。

道草を楽しめ 大いにな
ほしいものより大切なものが きっとそっちにころがってる

HUNTER×HUNTER 32巻より

私にとってファンズは、自分が成し遂げたいこと、自分がスキルアップしたいこと以上に、一緒にこのメンバーで苦楽を共にし、共通の目標をやり遂げたい、そんな気持ちになる素敵な仲間がいる会社です。
このメンバーと切磋琢磨することが、結果自分の成し遂げたいことに近づく(自己成長)と感じています。

以上、初note &初アドベントカレンダーでした。

さいごに

ファンズに少しでもご興味もってくださいましたら、ぜひお気軽にご連絡くださいませ。お待ちしています。

唐突ですが、私の好きな言葉を綴っておきます。
・選んだ道を正解にする
・自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ
・現実的楽観主義(地に足のついた現実的な楽観性)

そして、毎日が少しでも前向きに捉えられるおまじないを。

朝起きたら立って、
「今日は素晴らしい日になる」
と声に出していう。

このたった3秒の習慣で、ワクワクした日になっていくそうです。
少なくとも私はそうなっていると思っています(^ ^)
※スタンフォード行動デザイン研究所より

ありがとうございました。


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