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"アンチTKG"が教える本当に美味しい卵かけご飯

俺は卵かけご飯が大好きである。
そして卵かけご飯を「TKG」と略すのが大嫌いである。

あくまでも個人の感想です

あんなもん誰が最初に言い出したのか。
あと、最近は慣れたが「スイーツ」とか「マリアージュ」も嫌い。でも、これは面白半分で自分も使う事はあるんだけどね。
あと、「エモい」とかホント嫌い。若い奴らが使うことは構わないけどね。

話が逸れた。すまぬ。


母方のお爺ちゃんの所では農業も営んでいたので、めちゃくちゃ美味しいお米がいつも食べられた事と、愛知県は養鶏も盛んだったので新鮮な卵が手に入った事が大いに関係している。
さらに愛知県は味噌や醤油の製造も盛んで、もちろん味も抜群。これで作った卵かけご飯が不味いなんて理屈は存在しない。

・炊き立てご飯を少なめに盛り、少し冷ます。
アツアツのご飯に卵をかけると熱で卵がそぼろ状になってしまい味が落ちる。

・その間にお椀に卵を割り入れ、カラザ(卵白に入ってる白い紐状のもの)を取り、箸で素早く溶く。軽く空気を含ませつつ白身のコシをしっかり切るが泡立ててはいけない。

・完全に溶けたら適量の醤油を入れ、またしっかりと混ぜる。
(卵を溶く前に醤油を入れるのはご法度である。)

・熱と余分な水分が飛んだご飯は米がつやつやピカピカと輝いている。
そこですかさずご飯に卵をかける。

・卵が米粒の隙間を通り抜け、沈み切ってしまう前に掻き込む。

嗚呼…ゲロウマ…。
※ご飯と卵をかき混ぜて馴染ませる人もいるが、ご飯の粘りが出てしまい味がボヤけるので俺はやらない。

以上が俺の基本スタイルだが、さらに美味しくならないか色々と試した。しかし、どれも上記の食べ方より美味しくはならなかった。
美味しいお米、醤油、生卵だけで作るから美味しいのであって、「何かを足す」という事に意味がなかった。
その中で、バターで焼いた超半熟の目玉焼きを乗せて黄身を崩して醤油をかける「目玉焼き乗せご飯」は美味かった。
軽く熱が入った黄身の香りと味には格別の良さがある。
だが、バターと焦げ目の香ばしさは「卵かけご飯」の範疇から出てしまうのではないか?

そこで目を付けたのが“温泉卵の卵かけご飯”これはこれで美味しいのは昔から知っている。しかし、温泉卵は温かくないし、白身が殻にくっついてしまい、黄身と分量的なバランスが悪い上に黄身に熱が通り過ぎているという欠点がある。

それでは「バターなど油分を使わず、さらに焼かずに白身に少しだけ熱が入り、黄身が固まらない程度に温める方法」があれば“俺の理想の卵かけご飯”が出来るはず!
しかし、そんな方法が存在するのか…あるんですよ。すっごく簡単な方法が。
それは「ポーチドエッグ」だ。

お湯を沸かして酢を入れ、弱火にして生卵をお玉に割り入れてお湯に静かに落とし、お玉で黄身を包み込むように白身をまとめるだけ。

白身が固まり過ぎない所でお湯から穴あきお玉で静かに引き揚げ、水気を切ったらツヤツヤのご飯の上に乗せ、卵を崩し、醤油をかけ回して完成!

何も足さない。何も引かない。
醤油が、少しだけ固まった白身と温められた黄身の甘みと香りを引き出し、ご飯がそれを数倍に膨らませる…嗚呼、ゲロウマ…。

これこそが「卵かけご飯・解」だ!

これはマジで美味いよ。
是非、お試しあれ。
でも、なんだかんだ言っても普通に食べるのが一番美味しかったりするんだよね。
お米と卵と醤油に万歳!
そして、それを作ってくれる方々と僕に食べられてくれた生命に心から感謝します。

ご馳走様でした!

全然美味しそうに撮れなかった…無念

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黒柳 能生 公式note
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