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くるくる寿司って言わなかった?

お寿司は絶対に手で食べる方、黒柳能生くろやなぎよしおです。
ここ数年、回転寿司ブームが続いているね。
俺がガキの頃に一度、空前の回転寿司ブームがあったけど、数年で鎮静化して一度は廃れた感があったんだけどね。

初めて回転寿司に行ったのは1982年に東京は池袋にあった一見すると普通の小さなお寿司屋さん。池袋に住んでいた叔父さんが連れて行ってくれたんだけど、当時は俺の地元(愛知県知立市)には回転寿司はなかったからめちゃくちゃ楽しみにしてた。
中に入るとカウンターのみ15席くらいで、職人さんを囲む様にレーンが流れていて、所謂いわゆる「普通の握り寿司」が流れていた。
楽しみにしていた割に俺は玉子のお寿司ばかり食べてたけど、カウンターに水道の蛇口が付いていたのが不思議だったな。
※寿司を手で食べるので手洗い用の蛇口が付いていた。

大阪の元禄寿司から始まった回転寿司はその後も順調に全国に広まり、俺の地元近辺にも進出してきた。
ちなみに、俺の地元では「くるくる寿司」と呼んでいたけど、これは元禄寿司が「回転」という言葉を商標登録していたため地元のお店が「回転寿司」という言葉が使えなかったからなんだけど、上京して「くるくる寿司」と言ったらめちゃくちゃ笑われた。この屈辱は死んでも忘れん!
※元禄寿司は1997年に商標を開放したので今は回転寿司は一般的に使われる

話を戻そう。
回転寿司はその後、だんだんと「ちゃんとした握り寿司が回っている寿司屋」から、人間が握らなくなり、ベーコンとかコーンとか揚げ物とかの「変わり握り」や寿司以外のモノが回り始めてテーマパーク的な要素が強くなっていって、安かろう悪かろうみたいな感じにもなっていったんだよな。
ま、ブームになってしまうと遅かれ早かれそういう流れにはなってしまうんだよね。
半世紀も生きてると結構そういう栄枯盛衰を見てきたからな。

でも今や回転寿司は完全に定着して「握り寿司」でも「江戸前寿司」でもなく「回転寿司」というジャンルを確立させたから、もうブームではなく文化としての成熟期なんだろうね。

ブームと言えば、「巨大迷路ブーム」!知ってる?巨大迷路。いい歳こいた大人がマジで迷子になるアトラクション。愛知県は土地が余ってたからマジで1時間以上出られない迷路とかもあって、ブームの最高潮のときはTVでCMもやってたもんな。でも、5分くらいで出てこれちゃうショボい「これが迷路?」と言いたくなる様なのも出始めてあっと言う間にブームが終わったな。
でも巨大迷路が悪いんじゃないんだよ。巨大迷路そのものは楽しいものなのだからね。
悪いのはブームに乗っかっただけで、その本質を無視し、カタチだけを真似た「粗製乱造」…ブームが終焉に向かう鉄板のパターンだよね。
近年はインターネットやSNSの発達と共に「粗製乱造が粗製乱造されている」状態になってるから最早もはや手に負えないけどね。
SNSすら粗製乱造されてるもんな。(←小声)

駄菓子菓子!
もとい、だがしかし!!まだちゃんと営業している巨大迷路がある!さらに巨大迷路を別のアトラクションと組み合わせて活用している所も意外に多い!
ブームの終焉、バブルの崩壊、コロナ…様々な苦難を乗り越えてこられた経営陣と、今も巨大迷路を楽しむ全ての人に敬意を表します。

そんな訳で…どんな訳かはここまで読み進めたアナタの感性に委ねるとして、本日のテーマは「お寿司」でございます。

それでは…

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