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【テンペラ画制作過程7】白亜地の上に箔あかしで金箔を貼り詰める。

ずいぶん間が開いてしまいましたが、今回は黄金テンペラを作るために白亜下地に金箔を貼る作業が進行したので【制作過程3】の続きをレポートします。

今回は、初取り組みとして日本の技法である「箔あかし」という方法で画面に金箔を貼ります。
また、320㎜×210㎜と以前に作った作品の4倍以上の大きさなので、失敗は覚悟の上で取り組みます。

●うまくできるかどうかわかりませんが「えいっ」とやってみました。
この技術を何とか取得して、制作に生かしたい!

まずは、竹ばさみに金箔がくっつかないようにベビーパウダーをぬっておきます。
鋏にも忘れずに。
下地にくっつけるためには絵の具皿に水を注ぎ、わずかに膠水を混ぜて準備。
金箔は竹ばさみで紙を剥ぎ「あかし紙」に明かしておいて準備します。(つるつるしたほうに金箔をあかします)
あかし紙に箔を明かした状態。

次は白亜地に膠を混ぜた水を刷毛で塗り、少し水が浮き上がっているのを見計らって箔を貼り付けます。

まずは、一枚。水を塗った下地の上に、あかし紙ごと箔をのっけて、あかし紙ははがします。
はがした後しばらく待ち、少し水が引いてきたら綿花で押し付けます。乾いたら、乾燥した刷毛で浮いた金箔は払い落します。
全然うまく貼れない(;^ω^)
めげずに張っていきます。
とりあえず一層は貼れました
剥げてるところにパッチではっていきました。
2層ほど貼り付け、程よく乾燥してきたらメノウ棒でやさしく磨き上げていきます。


金を磨くメノウ棒。
いろいろな形がありますがその名の通り「瑪瑙(めのう)」という石でてきています。


うまく貼れたとは言えませんが、一応前面に金箔ははりつめられました。
純金!うつくしい!

しかし、まだまだ作品の完成には程遠いです…。


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