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【テンペラ画制作過程6】描画完成

2023年12月27日。
今回は描画の仕上げをして画面を完成させました。

タイトル決めてない。

ハイライト部分の調整と衣類の装飾をアキーラゴールドを使って描き入れました。

クサカベ製

アキーラゴールドというのは水溶性の描画絵具ですが油彩画の上にもテンペラ画の上にも書き足すことができるの大変便利です。(乾燥すると耐水性になります)

このような古典技法の絵画は、例えばダヴィンチが終生描きこんでいた「モナリザ」のようにいつまでも描きこむことができますが、今回はこれで終了することにいたしました。

数週間乾燥させ、絵の具が安定した状態になったらテンペラ用ワニス(画面の保護剤)を塗って完成です。

そのままでも使えますがエタノールなどで薄めます。
テンペラ絵の具の画面を保護するために使用するので金箔部分には塗布しません。

展示するためには、さらに額装をいたします。

このようなルネサンス期に流行した装飾絵画などでは、室内装飾品としての意味合いから額にも彫刻や彩色などの装飾を施した製品をハンドメイドでつくり装丁することもありますが、私自身がまだテンペラ絵画での制作を初めてに日が浅く、現在は描画制作の技術取得を目的にしているので額は作品の保護を主目的としたシンプルなものを選択しようと思っています。

2023年は交通事故に遭ったり、病気で入院することも多く、年末ぎりぎりに手術もすることになってしまいました。

ことしは下地の制作に時間をかけてしまいましたが、一点だけだけでも描画が完成できてよかったです~。



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