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自分が大切にしていること

旅を通じて、年齢、国籍を問わず様々な人に出会い、
人を通じて多くのインスピレーションを得てきた。
その中でも一番出会いが多かった“場”は「宿」であった。

だから宿をやろうと決めて今はとまり木ホステルを運営している。
それも自分が大好きな“高知”という場所で。

とまり木を始めて半年、国を問わず本当に多くのお客様が泊まりに来てくれた。
同時に僕もこの場で新しい出会いがどんどん増えた。
インプットの量は今までの何倍にもなった。

一方で、ある変化が生まれ始めていることも薄々感じてはいた。
それは、自分が“出会い”そのものより、“出会いが生まれる場をつくること”
に魅力を感じているのではないかということである。

もちろん年齢や経験の影響もあるのかもしれない。
今も“出会い”は大切にしているし、多くのことをもたらしてくれていると思っている。
でも、どっちが好きかというと“出会いが生まれる場をつくること”なのだ。
なぜそう思うのか?

とまり木を始めて数日たったある日のこと。
その日は、常連さんと旅人さんが僕のお気に入りのテーブルを囲んで8人ぐらいで盛り上がっていた。
自分もちょこちょこ会話に入っていたが、基本はバーカウンターを挟んでカウンター越しにその空間を眺めていた。

その時にこう思った。
「こういう景色を見るために自分はとまりを木始めたんだ」と。

元々自分はどちらかというと前に出るタイプではないと思っている。
かといって、前に出ることが嫌いな訳ではないし、むしろ好きかもしれない。
けど、前か後ろを選べと言われたら多分“後ろ”を選ぶと思う。

自分はその場でみんなが幸せになってくれて、
その姿を見ていればそれで幸せなのである。

この先、どんな世界が広がっているか正直想像がつかない。
宿を展開しているかもしれないし、全然別のことをしているかもしれない。

“出会いが生まれる場”というのが大切であり、
“宿”に固執する必要もないのではないかと実は考えてたりもする。

でも、そんなときはとまり木のコンセプトを思い出したいと思う。

「つながりを大切に、発見を生み、変化を楽しむ」


2018.8.20
Shino  

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