子供のおつきあい-Teaに招かれる編
さて、子供連れでイギリスに住むことになってしばらくすると起きるのが「Teaに招かれる」という事態だ。
「へー、子供もアフタヌーンティーにご招待するんだー」などと勘違いをしてはいけない。
これは「3時半前後の下校時間に校門の前で招待者側の親が自分の子供と自宅で遊ばせ、軽い夕食(tea)を食べさせて、5時半から6時半ぐらいの決めた時間に招かれた側の子供の親が迎えに行くまで責任を持って面倒をみる」という意味であって、招待されたら何らかの形で招待し返すのが普通である。Play date という呼び方をする時もある。
小学生は基本親の目のないところで遊ぶことが許されていないから、放課後に友達と遊びたい時はTeaに呼んだり呼ばれたりがモードとなる。
これが、結構、親に負担のかかるシステムで、たとえば共働きの親の場合、呼ばれる分には良くても招待し返すのはとても大変だ。
私のような運転のできない人間の場合も大変で、車で迎えに行ったり送ったりができない分、子供同士が仲が良くてもなかなか遊ばせてやれない事態となる。
子供が「◯◯くんと遊びたい!」と言った場合は素直にお招きすれば良いのだけれど「◯◯くんのお家に行きたいよ!」なんぞと言い出した日には、コトだ。
こちらから「うちはもう7回も連続で招待しているんですよ。そろそろそちらが・・・」とも言い出せず、結構切ない思いをすることになる。すまん、不甲斐ない母を許してくれ。
子供同士がちょっと喧嘩をした場合、当の本人たちはけろっと仲直りをしていても、親の側にしこりが残っていると、子供たちも疎遠になる。親同士が喧嘩した場合は言うまでもなく。
6−8歳くらいまでは仕方がないにしても10歳前後の子供は勝手に近所の公園にサッカーボールでも持って出かけていってほしいと、私としては切に思うのだが、まあ、そういう国ではないのだな。
というわけで、お呼ばれされたらもちろん決まった時間ぴったりに迎えに行く。そしてできるだけ早く呼び返す。知り合いのワーキングマザーは有休を取っていっぺんに5人ぐらい呼んでいたりなんかして、もはやプチ・パーティ状態だったりするのだが、とにかく義理は返しておかないと、というのは日本もイギリスも違いはない。そしてその負担が大概母親に来るのはこの国も同じだ。
それじゃあ、お招きし返しましょう
さて、招待するときは(とても重要→)まずその子が「何が食べられるか」親に聞いておく必要がある。
言っておく。
「何が食べられないか」ではない、「何が食べられるか」である。
とにかく子供の偏食にものすごく甘い国なので、アレルギーはともかくとして、「食べられない」ものが多い子供が非常に多いのだ。今までにあまり考えずに出して失敗してしまった料理を列挙してみよう。
私が出して失敗した料理一覧
ピザ(ハムが食べられない子だった)
スパゲッティミートソース(トマトソースが嫌いだ、ということで粉チーズだけで食べていた・・・)
スパゲティカルボナーラ(パスタのソースが赤くなくて白い!気持ち悪い!)
焼きそば(見たことがないから怖い・・・そりゃそうだ、私が悪かった)
マッシュポテト(昔、食べたら吐いちゃったことがあるから・・・)
日本風のカレー(見たことないもん)
見ればわかるように通常子供が嫌いな食べ物ではないものがことごとくどこかでアウトを食らっている。これに、「まあ、わかるよな」という野菜類「ブロッコリー、グリーンピース、トマト、人参等々」が加わる・・・。
日本の保育園で「好き嫌いはしないように」としつけられた上の子はよその家に行くたびに「すごい!この子!信じられないくらいなんでも食べられるのね!」と言われる・・・・
何度もやってくる子だったら大体好き嫌いもわかるようになるし、大概フィッシュフィンガーさえ冷凍庫にあればなんとかなるのだが(フィッシュフィンガーが嫌いな子には幸いにしてまだ出会っていない)まずはご両親に尋ねておく方が無難。
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