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ロシア・ウクライナ戦争(露宇戦争)3月18日の戦況

[戦争開始22日目:3月18日17時30分時点の戦況:ウクライナ軍の奮闘→ロシア軍の苦戦継続→ウクライナ軍は一部地域で反撃→ウクライナ軍から学ぶことは多い!]

全般:ロシア軍の苦戦は明らかだ。甘い見積もりに基づく不出来な作戦計画、士気の低さ、攻撃戦力の不足、兵站の不足、非実戦的な戦術行動など問題山積だ→ロシア軍の失敗は当然の結果

米国のシンクタンクISW(戦争研究所)の評価の要点は以下の通り。

・ウクライナ軍はここ数日、ミコライフ周辺で大規模な反撃に成功し、ロシア軍は18日、マリウポリ周辺のみを確保している。

・ロシア軍の問題:主要な誘導弾の不足など、士気や補給の問題が深刻化。派兵を避けるために自傷行為が増加

・ロシア軍は戦略目標(ウクライナ軍の壊滅、キエフ占領、ドニエプル川東岸までの占領)を達成していない。

・ウクライナ軍はあらゆる方向で反撃を行う意向

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興味のある方は、以下はISWの細部の評価をどうぞ!

ウクライナ軍はここ数日、ミコライフ周辺で大規模な反撃に成功し、ロシア軍は18日、マリウポリ周辺のみを確保している。ロシア軍は、ウクライナへの派兵を避けるためにロシア軍の間で自傷行為が行われているという報告の増加や、主要な誘導弾の不足など、士気や補給の問題が深刻化している。ウクライナ軍参謀本部は 3 月 18 日、ロシアがウクライナにおける戦略的目標を達成できていな いことを引き続き報告した。ウクライナ軍の壊滅、キエフの占領、ドニプロ川東岸までの支配の確立などであり、この領土征服がロシアの明確な目標であることは初めてであった。

ウクライナ参謀本部はさらに、3月18日にウクライナ軍が「あらゆる方向でウクライナの一時的な占領地を解放するために一歩一歩を続ける」と述べ、「あらゆる方向」で反撃を行うことについてウクライナで初めて言及した。

主要点

*ウクライナ参謀本部は、ロシアが戦闘による死傷者、配備を避けるための自傷行為、心理的要因などにより「人的資源を著しく消耗している」と報告した。

*ウクライナ軍はここ数日、ミコライフ周辺のロシア軍に対して反攻を成功させた可能性が高い。

*ウクライナ軍が大規模な反撃に成功したことは、ミコライフを包囲しようとしたロシア軍が伸びすぎた可能性があり、ロシア軍が近いうちにオデッサ方面の攻撃作戦を再開する能力を持つ可能性は低いと思われる。

*ロシア軍は3月18日、キエフの北西または北東で攻撃作戦を行わなかった。

*ロシア軍はマリウポルの包囲網の縮小を着実に進めている。

*ウクライナ軍は過去24時間、Izyum市を通過してハリコフ南東に進攻しようとしたロシア軍の試みを阻止した。ロシアはハリコフ進攻軸を強化するため、追加予備兵力を配備している。

*ロシア軍と代理軍は、ルハンスク州のセベロドネツク市北部に小さな領土を獲得し、今後24-48時間以内に同市自体を攻撃する可能性が高い。

*ウクライナ軍情報部は、ロシア占領下のウクライナ人戦闘員や民間人に支援と指導を提供するための公式ウェブサイトを開設した。

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