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180 何を伝えるか

人に話をして、知識や情報を伝えることはもちろん大切。
そして、感情やモチベーションを伝えることができれば、さらに良いのではないだろうか。
人の話から情報や知識を得れば、「こんなことが知れた」とその時は得した気分になる。
ただ、知ってどうするのか、どんな行動に結びついていくのかが見えていることが重要になる。
知識や情報は使っていかなければ、死蔵化されていく。
そして、ワクワクしたり、やる気に火がついたとしても、放っておけば冷めてしまうことにもなる。
この意味では、モチベーションだけでも限界がある。
一方で、自分が今何をしているのかと再考させられたり、自分の不甲斐なさに気付かされるある種、衝撃的な内容があるとしばらくは打ちひしがれることもあるのかもしれない。


大切なことは、淡々と話しているのだけれど、本質的で核心に届く、刺さる話だ。
そこには、モチベーションや焦りといった要素が含まれる。
そして、自分の今いる位置を認識させ、これからの展望を持たせるのだけれど、あくまで自分で考えなさいというスタイルの話。
私はこうしてきたから、あなたもこうしなさいと言われてしまうと、お仕着せがましさがどこかにある。
一方で、「私はこんな失敗をして、ここはうまくいった、あなたならどうする?」と言われると経験談に刺激されながらも、「自分ごと」として積極的に考えることができるだろう。


本当に伝えたいことは、知識や情報、モチベーション、それを越えた行動する力。
それは、話し手に授けられるというよりは、聞き手からの能動的な姿勢を必要とする。
話は触媒の働きを果たすということができるだろう。
聞き手が未来を展望し、行動を触発するような話が本来は求められるのではないだろうか。
人を突き動かしていく話のあり方を深く考えてみたい。

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