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録音~隠岐の島 中村旅館2

5日間の録音が終わり松山から、大阪まで、5時間ほど、そこから東京まで、8時間ほど

軽のワゴンのミッション車で、一人だけで運転する、鉄人の服部くんに

大阪で下ろしてもらい、お疲れ様でしたと三島さんと服部君に別れを告げ、

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少し仮眠し、朝3時から島根の七類港へ、隠岐の島フェリーにのる。途中ガ

ソリンがリッター105円。安い。

影響で安くなってるのか?と大阪戻ったときは135円。

日本海が荒いな?と思っていたらフェリーが揺れて 

娘が吐きそうになっている。

着くまでに携帯を見ていると、東京がロックダウンするかもと、今頃になっ

てやっと不安になって 海士町 菱浦のフェリー乗り場まで迎えに来てくれた 中村さんの車に乗って、開口一番 

「東京がロックオンされそうで、大阪も秒読みやって言うときに ウイルス 撒き散らすような事して ほんま すみません。」

みたいなこと言って爆笑されました。

「それ、その言葉いつ覚えたん?」ときかれたので、「今、フェリーの中です」と答えたら、

旅館につくまで、ずっと笑ってる。

 行くことが決まった次の日あたりにメールで、ちょっとだけでも歌ってく

ださいと言ってくれるので、なんぼでも歌いますと返事して、ギターを1本だ

け持って行く。

 フェリーで会った録音エンジニアの人、加古川からきた、手相占いの人

そして島の人も 呼んでいてくれて ちゃんとしたライブになりました。

楽しかったです。 

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中村さんの娘たちとうちの娘たちは 子供ら同志は仲良くなるのが本当に早

く、 女子会みたいになってて、

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息子たちはのけ者にされて たまに泣いて

こっちに訴えてくる。


一番下の おトンボは 「手伝ったるわ」と、前掛けをして、毎朝 厨房に

邪魔をしに行く 。 

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中村さんは 生ビールをくみながら 加古川から来た人に

「おーい。うらないしー。おーい。うらないしー。」と 初対面の しかも"客"に そんな呼び方をする。

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 すごいと思う。 なんせ 言葉がすくない  仏頂面の 口が汚くて 「しんどいしんどい」
 
が口癖の人 やと思っていて、まず人に気を使いたくないから 

そういうふうな態度を示しているんだと勝手に分析しました。


あと、人に気を使ってもらいたくないと言う優しさからくるものだと思います。


まだ、中村旅館でライブさせてもらった事の無いとき、

会ったことのないときの電話の対応がありえない感じでしたし、

会った時もそれはそれは 感じ悪かったです。

初対面の僕に 子供づてに スイカを指先で 

つまんでぶらぶらさせながら

「おい。おい。これ、そこの ひげのおっさんの分」 

と言う。もちろん ひげの おっさんは 僕です。

 でも底抜けに明るくて、笑かそうとしてくる面があり、なんせ面倒見がいい。

そりゃ、みんな来るわと思います。

 一番最初に中村旅館に行かせてもらった、去年の夏に  

「おれ、二人無理やわ。 この人と 二人きりは無理やわ」

みんなが居てるときに面と向かってと言われました。

 こんなことを正直に言える人は 初めてでした。愛想笑いのかけらもない人です。

でも底にとても 優しさや、明るさがある 


僕は、人はいい顔、元気なところを人に見せなければいけないと思ってしま

っているところがあると思っていて、

ほんとうの自分はほとんど 喋りたくない方です。 人といるのは嫌いじゃないし、好きな方だけど、

根本はたくさん 話をしておきたい、いつも人といたいというタイプではないと思う。

だから 身内にはそういう態度をとり、 身内にだけ そういう態度見せて

も大丈夫だと思っています。線引きが傲慢ですがそうです。

 普通のひとはそうだと思う。中村さんは逆です。 常に人に対して

そういう風に のぞんでいる。 とても勇気のいることだし、

そうすることによって 付き合える人も 選べるし 仕事は増えないだろうけど、

 自分の好きな仕事ができるんだろうな。と思いました。

  なんか、コンビニで売ってそうな、安いマニュアル本みたいな内容になってきた。

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