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K9フィットネス

Karen Pryor Academy ライブエピソード#8では、ゲストスピーカーのロリ・スティーヴンス(Lori Stevens)が犬のフィットネスについて語りました。

ロリは、公認プロドッグトレーナー、公認小動物マッサージプラクティショナー、公認K9フィットネストレーナー、公認オウムビヘイビアコンサルタントであると同時に、犬、猫、その他の動物のためのシニアテリントンTTouchプラクティショナーでもあります。また、バランスハーネスの開発者でもあり、ワークショップを開催したり、クリッカー・エキスポをはじめとする世界各地のカンファレンスで、犬の高齢化やフィットネスについてのプレゼンテーションを行っています。

K9フィットネスに興味を持ったきっかけ

ドッグトレーナーとしてさまざまなキャリアを積み上げてきたロリがフィットネスに興味を持ったのは、自身がダンスをしていることから身体の動きにとても興味を持っていたことからです。また、怪我をした犬のリハビリを手がけたことから、動きと観察に焦点をおいたK9フィットネスを始めました。

現在は自信のK9フィットネスクラスを運営する側、カレン・プライヤー・アカデミーでも専門のクラスを教えてきます。

K9フィットネスが重要である理由

「まずは正しい姿勢を知る事。正しい姿勢をとることも難しいですが、その姿勢を30分保つことがどれほど難しいか、フィットネスをやっている人にはわかると思います。」とロリは語っています。犬が正しい姿勢で立つということはどういう意味か、それをどのように捉えるか。これは馬の姿勢についての研究に似ています。正しい姿勢は動物の健康や生活行動に大きく影響してきます。

正しい姿勢のポイント

まず4本足で立った時、体重が4本の足に均等にかかっているかを見ます。立ち位置を確認し、足が開きすぎていないか、閉じすぎていないか。背骨がまっすぐ長く伸びているか、首の位置も重要です。

怪我をした後、身体は不均等になりやすい。体重がどのように分配されているかを常に意識して、調整をおこないます。

実際のトレーニング手順

1. 健康チェック
2. 病気や習慣の履歴チェック
3. トレーニングの献立作り

通常のトレーニングと同様、まずは心身の状態を確認することからです。健康であること、またどこに異常があるか確認できた上でトレーニングプランを立てます。

まずプラットフォームに前足を乗せます。前足を乗せた状態で、からだの歪みや体重配分を確認します。そして前足を乗せている時間を少しづつ伸ばしていきます。採取的に30分止まるようにします。

次に後ろ足だけをプラットフォームに乗せます。手順としては、4本足で十分乗れるだけのプラットフォームを用意し、その上に安定してのってもらいます。そのまま前進してもらい、後ろ足だけがプラットフォーム残るように調整します。

健康な犬のフィットネス

怪我や病気の後のフィットネスはリハビリを兼ねて大きな意味を持ってきますが、では健康な犬のフィットネスはどんな意味を持ってくるのでしょう。

犬が四脚をバランスよく使い行動できることで、怪我を防ぎ病気の予防にもなります。特に後ろ足を意識して動くことで、トレッキングなど足場の悪い場所でも安定したスムーズは移動が期待できます。

年齢に適した目的

フィットネスエキササイズの目的は年齢によって異なってきます。

老犬の場合、機能する事が最大の目的となってきます。階段を登ることのように、普段の生活で必要な動きをスムーズに出来るように保持するのがフィットネスの目的となります。

それに対して、子犬の場合は、エキササイズを通してプラットフォームに乗ったりトレーニングを楽しんだりと、社会化を目的としてフィットネスに取り組み事ができます。

また、元気で落ち着きのない成犬には、フィットネスでゆっくりとした動きを習得し、落ち着きを学ぶことができます。

このように全年齢を通してK9フィットネスは有益であり、毎日のトレーニングに組み込まれる事が理想的です。

練習の頻度

前述したように、フィットネストレーニングは短時間でいいので毎日行われる事が理想ですが、エンリッチメントとして、また精神を活性化するものとして頻度を問わず犬の生活に取り入れることをロリは推奨しています。

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この記事に関するお問い合わせ、またはトレーニング勉強会参加希望の方は下記までご連絡ください。
𠮷見留美
dog.parkour@bridgehouse.co.jp



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