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トレーニング勉強会Q&A

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勉強会でのQ&Aです。 プロの意見から一般飼い主さんの試行錯誤まで、いろんな角度からの意見を掲載しています。 質問は一つでも答えは一つではありません。正解を見つけるより、その思…
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2021年8月の記事一覧

嫌悪刺激を使う人への説明方法

正の強化を使ったトレーナーは動物のトレーニングのみに正の強化を使うのではありません。 嫌悪刺激を使う必要がない事をどうやって効果的に伝えることができますか?という質問へのケン・ラミレズの答えが素晴らしいのでここでご紹介します。 否定しない嫌悪刺激は私たちの生活の一部なのです。誰しもが、嫌悪刺激を受けながら育ってきました。誰しもが、両親から、先生から、だめ!いけない!やめなさい!と言われた続けた経験を持っています。真実を申しますと、罰は機能するのです。罰が行動を減少させるの

その方法は正しいですか?

動物のトレーニングに携わる人は、いろんな角度から検証された適切なトレーニング方法をクライアント(飼い主)に伝える必要があります。ルールや方法のみを伝えるのではなく、その仕組みを科学的に説明し理解を促すのが望ましいと考えています。 次の記述は、子犬にお座りを教える方法として提示されたものです。 お座りができたら、五回に一回くらいランダムでおやつをあげます ランダムにすると、いつもらえるかわからないから真剣になる 毎回もらえると、だんだん飽きる 発信者は繁殖を本業とする人で

誤解されるオペラント条件付け

オペラント条件づけ(operant conditioning)とは、報酬や嫌悪刺激(罰)に適応して、自発的に対象となる行動を行うようにまたは止めるように、学習するようになるという、行動主義心理学の基本的な理論です。 刺激が加えられるか、刺激を減らすか。それによって行動が増えるか減るかに分けられます。 刺激が減る 行動が減る  負の弱化 刺激が減る 行動が増える 負の強化 刺激が増る 行動が減る  正の弱化 刺激が増る 行動が増える 正の強化 この時の「正」「負」は増減を