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うーん、癌かな

2021年3月のある日

いつものように左をしたに寝転がってゲームをしていたら、左の胸の異変に気が付いた。触ってみるとちょっとぶよっとした、かなりの大きさのしこりというよりも弾力のある、大きさにして梅干し大のものが皮膚表面下に感じらた。

いったい何ができていて、なぜこの大きさになるまで気が付かなかったのだろう。これは絶対に検査を受けなくてはいけないんじゃないかと思った。

あれやこれや調べ始めたのが一月後、予約をとって病院にいったのがそれからさらに一月後だ。その間ただ「面倒くさい事になったな」と思っていた。

最初に受診した病院は女性外来があり、地域の中核病院である「大きな病院」だ。救急搬送も多い。

その頃の左乳房の状態はしこりがやや大きくなって皮膚表面が薄っすらと赤くなっていた。

まずは触診。左は軽く触る程度で次いで右を触診。

「こちらもあるね。左で検査にきたら」そこで私は「まさかの右」とギャグでもいうかのように答えてしまった。

「これからエコー撮ってもらうけど、うーん、癌かな」ってすごく口調が軽い。私もそうか、癌かもしれないんだとこれも実感ない。

エコー診断してくれる技師も女性なのは女性外来だからなのかな。エコー画像を診ながら「やっぱり癌かな。紹介状を書くので、この中からどの病院がいいか選んですぐに予約をとってください」と促され、場所のわかるT病院を指さすと、その病院の予約受付電話番号が書かれた病院のHPを印刷して手渡された。

この病院で手術はしないんだ。こんなに大きな病院で専門外来まであるのに?確か手術例が何件もHPに載っていたのになぜなんだろう。そう思いながらも、予約センターに「・・・という事で紹介状を持っていきますので予約をお願いします。」と電話を入れた。「えーとでは一番早い日時ですと6月1日の10時になりますがどうですか?」ちょっと待って、それって明々後日?!ここの予約を取るのに一か月以上かかったのに?!「その後は14日まで予約は取れませんが、どうですか?」私はもちろん「わかりました。ではその日でお願いします」と答えた。

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