淀川はやわらかくない

ワケのわからんパンデミックに飲み込まれたこのワケのわからん時世において、ワケがわかっていた頃のように近隣の居酒屋やらバーやらスナックやらを巡回・破壊することもできず、ただぽつねんとオタクがオタクらしくインターネットを徘徊しながら酒を飲んでいるだけの今日この頃、日記に書くことなんてまったくもってない。しかしそんなことを言ってたらマジでなにも書かんので、書きます。なぜなら書かないより書いたほうがいいので。かしこ。

この荒廃した世界に唯一遺されたオアシスこと「宝焼酎のやわらかお茶割り 480ml」の話をします。こいつは平たく言えば缶の緑茶ハイなのだが、わたしにとってはマジで革命的であったのだ。わたしがポルノグラフティなら確実に今頃『冷たい「宝焼酎のやわらか緑茶割り 480ml」をください できたら愛してください』と歌っていたことだろう。コンビニにはチューハイやらビールやらハイボールやらのさまざまな缶入りアルコール飲料が並ぶが、そのどれもがシュワシュワと陽気に弾けやがって、完全に「コンビニアルコールフェスティバル2021〜真夏の強炭酸スプラッシュ〜」に他ならないのだ。まあでも仮にもしこんな名前のフェスがあったのなら即刻開催中止すべきだ。なぜって、とにかく名前がダサすぎるから。いやワケのわからんフェスはどうでもいい。
とにかく、わたしのような炭酸が得意ではないクソザコ焼酎デーモン(レベル3)からすれば「カスがよ」以外の感想はない。ないったらない。断じてない。そんなシュワシュワ野郎どものひしめく呪わしき界隈に、彗星の如く現れた救世主がいた。それこそがこの「宝焼酎のやわらかお茶割り 480ml」ならびに「宝焼酎のやわらか緑茶割り 335ml」なのである。いや以前より缶の緑茶ハイの販売はあったのかもしれんが、細かいところはつつくな。ボロが出るので。出るより出ないほうがいいに決まってるだろ、ボロだけは。
まあなんだ、つまりこの緑茶ハイは革命を起こした。なにしろ救世主に出会う以前の我々といったら酷いものだった。公園や河川敷なんかで焼酎の緑茶割りを飲むに際して、行きしなのコンビニにてかちわり氷、割り材、焼酎瓶などを買い込んで、これまた買ってきたプラスチックカップにちまちまと注ぎ割り箸で撹拌した末に、ようやく出来上がった一杯の水割りを神座へと祀り、極めて神秘的な香を焚き、車座になって古来より伝わる歓びの歌を奏で、神と人との共通言語を用いた祈りを捧げたのち、おずおずと口をつける…まあさすがにそれは嘘だが、とにかく野外で緑茶割りを飲むにはかなりの手間がかかった。それがどうだ。今や「宝焼酎のやわらか緑茶割り 480ml」様の手にかかればプシュのグビーで終了である。天才?博士号持っとんのか。マジでありがてえ〜
以前の日記でも書いたが去年の秋頃に山田さんと枚方あたりの公園でピクニックに興じたときも、この存在を知っていればめちゃくちゃ楽になっただろうに。そういやこのとき公園で焼酎の水割りを飲むための最適解をフォロワーに求めたら「淀川の水で割ったらいいですよ」と言われた。やわらか淀川割り48000000000000000000Lを作らせようとするな。あと淀川は決してやわらかくはない。ふざけるな。
もうマジでなんの話だ。完全にわからんくなってきた。
とりあえず最近は「宝焼酎のやわらか緑茶割り 480ml」を2本空けて肝臓の下準備を整えたあと、いいちこなり金宮なりを緑茶で割って翌3時とかそのぐらいまで飲んでいます。助けてください。

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