友人赤字決算

先日仲の良いフォロワーである粕さん佃さんとのグループLINEにて現在進行形の最悪やらかしエピソードを報告した折、見事両名より「異常女性」の称号を賜った。不名誉すぎる。しかしながらあとの二人も同じ穴の狢というか、粕さんはまったく同じ十字架を背負う罪人であるし、佃さんはまあ…心底いらん実績を解除してしまっているし…ということで、こちらの二人にも「異常女性」の称号が与えられた。ぼかして書きすぎたせいでなんのことやらわからん気がするが、とにかく最悪ってことです。
エンタメとして楽しめるギリギリラインを超えた最悪エピソードは、オフラインでの友人知人はもちろん、ツイッターですら共有できない。だからこそこのグループが唯一の告解部屋というか、ワールドワイドウェブの最深層における駈込み訴えなのである。申し上げます、申し上げます、旦那様。わたしは酷い、酷い。はい、厭な奴です。異常女性です。


そんな我々の間で、ここのところ最近「SNS上において新たな人間関係を築くことができない」という話題が頻出する。さらに詳しく言うと「ツイッターで気軽に通話できるような顔見知りが欲しいが、そのために新たなフォロワーとゼロから交流を深めていく元気はもうない」というようなことである。それに加えて我々は自他共に認める性格・気質に難ありの異常女性の集まりなわけで、となると新たにできる友人よりも、去っていく人間の数が上回るのだ。全くもって損益が釣り合っとらん。今期も赤字決算かい!

とまあ、そんな悩みを垂れつつ酒でも飲もうじゃないか、と段取りをつけたのが5月末の土曜日であった。
あいにく粕さんは遠方住まいかつ仕事が忙しいというのもあり欠席。佃さんとのサシ飲みは久々だったので、あくまで簡潔な表現を用いると「ギザウレシス」だった。

バカ風強いなか、15時にJR天王寺駅の中央改札にて落ち合う。両者奇跡的に遅刻を回避したような記憶がある。
合流後はひとまず買い物のため近鉄百貨店へ。エレガンスのカウンターにて佃さんが粉を調達するところを見守る。いまだに中四国のローカルショッピングモールが発行しているクレカを使っているとの報告を受け、同郷故に懐かしすぎて笑ってしまった。あなた(you)とわたし(me)の夢がひろがる、だから「ゆめ(youme)タウン」、そういうことだ。ふざけるな、どうでもよすぎる。今すぐ忘れてください。もし忘れてなかった場合、この知識は中四国出身の女と飲んでる時に披露すると「そうなん!地元なのに知らんかった!笑」などのリアクションが得られます。いらんわアホ。

なんだっけ、そんで買い物を済ませた後は裏天王寺へ。JRの北口を抜けて横に広すぎる横断歩道を渡ったあたりを裏天王寺と呼ぶらしい。どこにでもあるよね、裏ナントカっていうやつ。その時点でまだ16時前というのもあって、営業中の店は少なく、真心込めて準備中!の看板とシャッターの狭間をしばらくさまよった後、かねてより気になっていた店が開いていたので行ってみることに。外観が完全に一見お断りなのでずっと入るのを躊躇っていた店である。外壁が見えんぐらいにわけわからんポスターやステッカーが貼られていて、ヤバハウスの様相を呈しているので。とにかくええいままよ!と飛び込み、流れるようにカウンター席へ着弾。ウーロンハイとハイボールを注文し、互いの近況などを喋っていたように思う。ふと、隣に座る二人組の会話に「ゲテモノ」「ワニ」「ヒグマ」などの言葉が頻出することに気づいた。そういうことね〜〜〜〜〜〜〜〜〜!完全に理解!ミスった〜〜〜〜〜〜〜!一軒目に選ぶ店じゃねえよ。こんな時間から開けるな。そういや目の前にサソリの標本飾ってんな、アホがよ。時既に遅しか。
ようやく到着した温い酒で乾杯を済ませ、とりあえず無難にカツオのたたきなどを頼む。板前が生牡蠣をめちゃくちゃ推してきたが、梅雨前にようわからん店の生牡蠣に挑めるほど強者じゃない。大変心苦しくも「すまん!要らん!」と拝辞した次第である。しかしながら、そんな我々の「まあカツオのたたきなら食えるやろ」などという浅慮を嘲笑うかの如く、めちゃくちゃにウロコとエラと骨が残っているカツオが出てきたところでもうダメだった。なんとか全部食い切り、グラスを空けてそそくさとチェックを済ませ、路地に転がり出る。佃さん、本当にすまん。わたしのミスです。もうなんか平謝りするしかなかった。んで店出たあと上顎にカツオの小骨が刺さってることに気づいてマジで最悪だった。
もう心底嫌になったので、すぐ近くの一軒め酒場に飛び込んだ。トマスラをアテに飲み直す、というか一軒め酒場だからここがスタートだろ。さっきのあれは嘘。幽霊に化かされて見た幻。あの店は実は廃墟で、おれたちは泥水とか草とかを食わされていた、というのが真相。天王寺怪談 牡丹灯籠。殺されなくてよかった〜〜〜〜!気を取り直して、ここが一軒目で〜〜〜〜〜す!一軒目酒場、最高!ウーロンハイもハイボールも300円とかでもはや怯える。ハッピーアワーとかじゃなく?マジ?大丈夫?
そんなこんなで景気良く5、6杯ほど飲んだような気がする。もう記憶が曖昧だ。佃さんは普通にわたしより酒が強いので同じペースで突っ走っていてもまだ正気だったと思う。腰を据えて飲んだのなんて久方ぶりなので楽しかったガチで。そうこうしているうちにビリヤードがやりたくなってきてしまった。ちなみにわたしはビリヤードで遊ぶことを「尾形百之助になる」と称している。かの男の最期になぞらえて、キューで両目をぶち抜いてゲーム終了という形式を採用しているので。どうしても尾形百之助になりたくて仕方なくなってしまったため、そのへんのビリヤード場を探す運びに。阿倍野方面をふらつきながら近隣を2軒ほどあたってみたものの、どちらも本日臨時休業との由。ついてなさすぎる。いちオタクが尾形百之助になろうとする、そのおこがましさへの譴責という説が濃厚らしい。ふざけるな。あてもなしに徘徊でもするか〜と思っていた矢先、雀荘の看板を見つけてしまった。奇しくも一軒目(いや一軒目てか悪夢だったが)で「麻雀強くなりたいね〜」などと話していたこともあり、勘でしか麻雀を打ったことがないにも関わらず、雀荘へ乗り込むことになった。というか佃さんはアプリでしかやったことないし役もわからん、とか言ってたのに強気すぎる。雀荘なんか初めてだからな〜んもわからん。とりあえず「ごっしゅじ〜ん!おかえりにゃ!」などと叫びながら入店。この場合どちらかというと「ただいま」の方が正解だな。
俺・店員「おかえりはあちらです」

↑これ、ショボいコバケンが書いた?

もう話が逸れすぎる。ムチャクチャだ。ちょっと書くの飽きてきた。長すぎ。あんまり記憶もないし、ダイジェストでお送りしていいですか?
ほぼ初心者の佃さんと勘麻雀のわたし、店員さんで三麻の半荘戦。レートは下げてもらい、ハコっても2000円負けが天井とのこと。2万預けて1.9万バックぐらい。場代600円ずつらしいので、負けっちゃ負けだし勝ちっちゃ勝ち。酔い過ぎてもうあんま記憶がない。佃さんは終始「同じ絵柄を集めるゲームだ〜!」と言ってた。いつか粕さんも呼んで朝まで打とうね、と誓いあう。
その後ふたたび裏天王寺周辺へ。テキトーに入った居酒屋で飲み直す。もう完全に記憶がない。
気づけば20時とかになっていて、JR改札前にて解散。なぜかわたしはそのまま帰らず、天王寺まで上司を呼びつけたっぽい。正気か?呼ぶなよ。そんで来るなよ。またしても飲み直したっぽいが、もう完全に覚えていません。いつかクビになると思います。
11時ぐらいに最寄り駅に帰ったのだが、知人数名から今飲んでるから来ないか?とのお誘い。結局2時ぐらいまで弁天町でやっていたっぽい。

以上、5/28㈯の記録です。

久しぶりに日記らしい日記を書いた。長すぎ。改めて書き起こすとマジで迷惑かけまくっているな。本当にすみません。反省してま〜す!今後もよろしくお願いします!

こうして友人が減っていく。


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