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根管治療を受けても膿が治らない理由とは?膿を出す方法も解説!

こんにちは、吉松歯科医院です。

虫歯を治療するために根管治療を受けたのに、歯茎から膿が出たり腫れたりして治らないというケースがあると思います。

虫歯菌が歯の神経にまで達すると、激しい痛みが生じるようになり、人によっては、生活に支障をきたすほどの痛みになることもあるでしょう。
その痛みを解消するためには、虫歯菌に侵された歯の神経を除去しなくてはなりません。

結論から申し上げますと、その感染した歯の神経を除去する治療法は「根管治療」になります。
しかし、根管治療を受けても、しばらくしてから「痛みが出て膿が治らない」と悩みを抱える方も多いのです。

今回は、根管治療後に膿が治らないのは、どういった理由があるのでしょうか。膿を出す方法と合わせて、ご紹介していきます。

根管治療後に考えられるさまざまなリスク

根管治療④

根管治療は、虫歯治療の方法として最も行われているものです。
しかしながら、その成功率は決して高くはありません
根管治療後には、さまざまなリスクが起こる可能性があります。

例えば、以下のようなリスクがあるでしょう。

・感染した神経を取り残し虫歯が再発する
・歯茎から膿が出て腫れたり痛みを感じたりする
・症状によっては抜歯の必要性がある

まずは、それぞれのリスクについて解説していきます。

感染した神経を取り残し虫歯が再発する

一般的な根管治療は、歯科医師の経験と感覚に頼る部分が大きいです。
しかし目視では確認できないほど深く複雑化した根管内部は、神経の取り残しが起こりやすく虫歯が再発することが少なくありません。

取り残しがあったまま治療を終えてしまうと、虫歯が再発することになります。
再治療をする頃には、状態が悪化して膿が出てしまうこともあるのです。
感染が深刻化していれば、抜歯の必要性もでてくるでしょう。

歯茎から膿が出て腫れたり痛みを感じたりする

根管内の虫歯菌をしっかりと除去できていないと、炎症を起こします。
その炎症によって、膿を引き起こすことがあるのです。

また歯の神経が死んでいる場合、歯根嚢胞(しこんのうほう=膿の袋)が歯根にできやすくなります。
その袋が大きくなると、腫れや痛みが生じることも珍しくありません。
また、歯茎に白いできものができるなどの症状も出てきます。

そのまま膿を放ったらかしにすると、抜歯せざるを得ない状況にもなりかねません。
取り返しのつかないことにならないように、早期発見・早期治療が重要です。

症状によっては抜歯の必要性がある

根管治療②

歯根内に膿が溜まって大きく腫れている場合は、まず歯茎から膿を出します。
程度によっては、根管治療で治療できるケースもあるでしょう。
しかし、膿が重度の場合は、根管治療では治らない場合もあります。

膿が溜まると、感染部分のまわりの骨を溶かすこともあるのです。
そうなる前に抜歯による処置が施されることもあるでしょう。

根管治療の痛みや、寝れない場合の対処方についてはこちらの記事をご覧ください。

根管治療をしても膿が治らない理由とは

根管治療①

根管治療をしても、膿が治らない理由に以下の3つがあげられます。

①根管内を完全に洗浄できていない
②歯根が割れたりヒビが入ったりしている
③歯根先まで虫歯菌が侵入している可能性がある

この他にもさまざまな理由が考えられますが、ここでは上記の3つについて解説していきます。

膿が治らない理由①根管内を完全に洗浄できていない

根管内は、非常に複雑です。
そのため、一般的な根管治療では完全に殺菌しきれないことがあります。
そして虫歯菌が進行して、炎症を起こし化膿してしまうのです。

根管内の虫歯菌に侵された部分を取り切れないのは、珍しいことではありません。
再治療を繰り返さないためにも、精度の高い根管治療を受ける必要があります。

膿が治らない理由②歯根が割れたりヒビが入ったりしている

歯根が割れていると、その割れ目から細菌が侵入します。
そして炎症を起こして、膿が溜まったり歯茎から出てきたりすることがあるのです。

噛んだときに痛みを感じたり歯がグラグラしたりすると、歯が割れている可能性があります。
細菌が侵入する隙間を塞がない限り、繰り返し化膿するため早期の治療が必要です。

膿が治らない理由③歯根先まで虫歯菌が侵入している可能性がある

歯根先まで虫歯菌が侵入すると、虫歯の状態はかなり重度です。
ここまでくると、歯の神経が死んでしまっているでしょう。

神経が死ぬと、歯根嚢胞(しこんのうほう)ができやすく膿が溜まります。
その膿疱が膨らんで大きくなると、歯茎に穴が空いて膿が出てくることもあるでしょう。
症状がここまで進むと、外科的な治療が必要な場合がほとんどです。

歯茎に膿がたまった場合の対処方法については、こちらの記事をご覧ください。(歯茎に膿がたまった!症状や根管治療後に膿が止まらない場合の対処法

症状が悪化する前に!膿を出す方法はある?

根管治療③

膿が治らない場合の対処方法としては、どんなものがあるのでしょうか。
もし膿が出てきたら、まず口腔内を清潔に保ってください。
歯磨きはもちろん、殺菌作用のあるうがい薬なども効果的です。

痛みや腫れがひどい場合は、市販の痛み止めを服用したり患部を冷やしたりして対処しましょう。
間違っても、自分で膿を出そうとしてはいけません。
膿を治したいのであれば、すぐに歯科医師に相談するようにしてください。

軽度の膿なら根管治療で歯根内を消毒する

軽度の膿であれば、根管内のきれいに清掃し無菌状態にすれば膿も自然と治まるでしょう。

しかし通常の根管治療では、また感染部分を取り残す可能性があります。
そうならないためにも、精密根管治療を行なっている歯科医院を利用してください。

重度の膿なら抜歯を勧められる場合もある

歯根先まで虫歯菌が侵入し膿が出てくる場合は、抜歯しなければ場合があります。

・歯茎に白いできものがある
・歯茎が腫れて痛みを感じる

こういった場合は、膿が溜まっている可能性が高いです。
人によっては、自覚症状がないことも少なくありません。
根管治療後は特に、気になることがあればすぐ歯科医師に相談しましょう。

根管治療をしても膿が治らない理由と治療方法まとめ

今回は、根管治療後に膿が治らない理由と治療方法についてご紹介しました。
根管治療を受けたにも関わらず、膿が治らない理由には以下のようなものがあげられます。

①根管内を完全に洗浄できていない
②歯根が割れたりヒビが入ったりしている
③歯根先まで虫歯菌が侵入している可能性がある

軽度の膿であれば、根管治療によって症状の解消を期待できます。
しかし重度の膿になると、抜歯の必要性が出てきてしまうのです。
そのリスクを防ぐためにも、精度の高い根管治療を受けましょう。

当院では、最新の設備と技術で安心・安全の治療を行なっています。
他院での根管治療後、膿が治らないという場合もまずはご相談ください。

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