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【atd2023】Hybrid Gathering : ハイブリッド・ギャザリングはステキ🩷 3

(……ハイブリッド・ギャザリングは素敵❤ 3)

プリヤ・パーカーがオススメする、成功するハイブリッド・ギャザリングのポイントをご紹介しましょう。

 まず、ハイブリッド・ギャザリングとはなにか、そのイメージを参加者で共有することが大事です。

往々にして、「リアルと“バーチャル”をミックスした集まり」と考えがちですが、さにあらず。実際に顔を合わせなくても、決してバーチャル(仮想)な存在ではなく、オンラインというデジタルな環境に“実在”する人と、リアルの環境に“実在”する人の集まりなのだという共通認識をもつことが大切です。

 ですから、オンラインに集う人々もまた「現実の生活」の中にいると感じられる演出が重要です。

というのも、リアルな参加者が集まりの中心で、オンラインは“オマケ”の聴衆だと考える傾向があるからです。

リアルの場に行がけないから、「しょうがなく、次善の策」としてのオンライン参加なのではなく、むしろ、「より積極的に、最善の策」としてオンラインを選択していることをアピールできるように、意識してオンラインの人たちにスポットライトが当たる場面を作るようにすべきなのです。

 また、ハイブリッド・ギャザリングはホストが仕切るのではなく、ギャザラーと呼ばれる参加者が中心に進めます。ですから、リアルとオンライン両方の参加者一人ひとりが、期待される役割を果たすことが必要です。 

リアルの場は、閉じた空間が醸しだす一体感と、協調的な雰囲気が強いため、効率的に意見を集約するのに適しています。

でも、お互いに表情や態度から「空気を読む」傾向があるため、予定調和的な進め方になりがちです。

逆にオンラインの場は、音声・ビデオのオン/オフのルールや、発言の合図が徹底していないとギクシャクし、暗闇に名前だけが浮かぶ沈黙の参加者ばかりになる怖れがあります。

でも、それぞれを取り巻く世界が多様で開放的であるため、斬新なアイデアや思いきった発想の転換がしやすい環境です。

ですから、ハイブリッド・ギャザリングの司会は、「外の新鮮な空気」を取り入れて、集まりの風通しをよくしてくれるオンラインの参加者の登場場面を多くするよう、心がけることが大切です。

 リアル/オンラインの割合は1:1ではなく、参加者の人数に比例するのが理想的です。

 例えば、リアルの会議室に5人、オンラインで10人が参加する場合は、発言のチャンスは1:2にすべきなのです。

(次回に続く……)

#atd2023
#プリヤパーカー
#インストラクショナルデザイナーYoshiko

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