なぜ『左脳より右脳が大切な時代なのか?』とゆう話
東京藝術大学の藝祭2日日
この日、アパレルで3年くらい前に起業した友人と、1.5(億)年ぶりに待ち合わせた
友人は、携帯は持っているものの感覚優先で地図を見ないで待ち合わせ場所(藝大)に来たのもあって、道に迷って40分くらい既に歩いていて、靴擦れもしていて、かなり痛そうなことになっていた
奇遇にも、その2週間前、私も珍しく靴擦れを起こしていた
そんなこともあって、運よく傷パワーパッド的なものを持ち合わせていたのだった
「交換用のもあるといいよね?」と思い、彼に4枚渡した
私達はタイミングが良い
仲の良い友人というものは、彼に限らずそんな風に所々タイミングが良いなぁと良く思う
こんな感じで、彼は直観で動くので、かなり右脳派で感覚的なタイプ
私も右脳人間な分、 感覚人間同士話が合うし、馬が合う
会わない間の1.5年間、仕事·恋愛·結婚、お互いどんな人生だったのか?という話をした
彼が起業したブランドは、当初シェアリングエコノミーのビジネスモデルを踏襲していて、ファッションのユニークなレンタルサービスという内容のものだった(詳細は割愛します)
業界雑誌で取り上げられるほど、センセーショナルなビジネスモデルで、当初メインはそれ一本だった
そのコンセプトは3.5年前位には聞いていたけど、彼が起業してローンチしてすぐ、大手企業が似たようなビジネスモデルで、更に消費者に優位な内容で、真新しいファッションビジネスを発表
ニュースにも取り上げられ、更に大きなセンセーションとなった
不幸なことに消費者目線からしたら、彼の起業後すぐに大きなライバルが出現してしまったことになる
そんなこんなで、彼がお店をスタートさせてから、1年目は何千万もの大赤字になり、彼自身相当病んだらしい
開始早々、周りは大失敗と思ったかもしれない
でもここからが、彼の凄い所
大赤字から、2年目には黒字にしている
それをどうやって、やってのけたのか?
彼は、デザイナーやパタンナーという能力以外に、『経営者·表現者·マーケッター·プランディングディレクター』という、 能力·正確さ·実行力があり、 他者を凌解している
そしてメンタルの強さ、先見の明、そういった直観力の鋭さを持っている
これは【右脳的能カ】だと思う
彼は、自身の事業が不調になってすぐ、同時並行で展開していた販売に重点を置いた
それが少しずつ成功していき、また新たなビジネスモデルを作った
「いま、人々は何を信頼し、どういうバイブスで生きているのか?どうすれば確実に行けそうか?」
そこを感覚的に分析し「これだ!」と思うものを、ゼロから構築し(ZERO To ONE)、
小さな成功体験を積み重ね続け、いまでは4つのブランドを立ち上げている
これを、1~2年でやってのけている
今、彼が作る服は、例をとるとネットの予約販売開始同時に価格5万円の服が1時間位で100 着の受注が入る
1週間で1着に対して400着が売れる
つまり、その1着だけで1週間2000万の売り上げになる
それを3ブランド分、手がけている(更にもう1ブランドを準備中)
もちろん各ブランド毎に様々な種類のアイテムを展開している
かたや、現在進行形で、 失敗例になりそうな話も聞いた
彼とほば同時期に、アパレルで起業した似たようなバックグラウンドの人の話
彼自身「私より頭が良くて〜」と謙遜しながら、その人の話をしてくれた
その人はデザイナーでもあるけれど、聞いてると結構【左脳人間】の方のようだった
あえて名前は伏せるけれど、誰もが知る超有名企業に億単位で出資してもらい、起業
そこまでしてもらうには、相当な実績と説得力がないと、到底無理だろう
その人の作る服はセンスも良く、オンラインショップなどを見ても洗練されているので、
一見、ブランディングに成功しているように見える
けれど、ビジネスモデルが前時代的(※今の普通です)な為、「ただ良い物を作るだけでは、物は売れない」というお手本のような実態だった
「20代で億の負債を抱えた上、さらに事態は深刻なことになっている…」
業界からも信頼を失ってしまいそうな話
当然、その経営者の子は、相当にメンタルが来ている
この子の事業が近い将来、黒字化できればいいなあ、と二人で静かに願うばかりだった
こういった話を聞いて、友人の様に一度危機に瀬しても、成功するのは一握りなんだろうなぁ〜と思った
全員が必要とする全ての能力をもち、タイミングを見定められるわけでもない
切り替えしの速さ、投入のスピード、タイミングを見測る目、センス、時代を読む力、柔軟な発想力、機転の良さ、、、
「ロジックや理詰め」では出てこない、『イノベーションのカ』が、彼の現在進行形ですすむ成功の裏にはある
だけれど、今後も局面局面で、ライバルもすぐに現れてくる
全てを変更していかないといけないし、
それをどう、やってのけるか?
物事には、「靴擦れ」の様に連和感を感じる時がある
なんだか、窮屈な感覚、痛めつけられるような感覚
でも、いまはこの靴を履いているし、買っちゃったから勿体ないし「まだいけるかも?」という感じ
ただ、それで歩き進めても結局、かかとの膿が膨らみ破裂し、結果的に歩けないほど痛くなってしまう
そして気分は最悪
もしも、歩いていて「なんとなく違う感覚」を覚えたらどうするのか?
それでも歩き続けるのか?
その靴を履き続けるのか?
合わない靴は、一度脱ぎ、自分の足に合う別な靴を履かなければならない
これは何も、靴の話だけのことじゃないんだと思う
事業、人生、人間関係
全てにおいて、その都度見直し、
自らと、世界と向き合い、次の行動を決める
その行動を決めるには、彼の話の様に右脳的な能力が重要になってくる
そして、もしかすると、
今は一人一人がそういった感覚を研ぎ種ます必要があり、
もう、そんな時代に、すでに来ているのかもしれない
彼にはおそらく「違和感を感じるカ」が、昔からあったと思う
「なんか、変だから、自分だったらこうする」とか、組織に属している間なんかは、その都度その都度そんなことを沸々と思っていただろう
たぶん、今組織に属していて「自分だったらこうする」を具体的に考え、行動に繋げられそうなヴィジョンを描ける人は、何度も失敗したとしても、小さい形であれ、何かしら本当に出来るのだと思う
彼には、困った時に傷パワーパッド的な物を余分めに分けてくれる友人が、 どこかしら他にもいると思う
彼は、いつも行く先々でご馳走してくれたり、何かしら気前がいい
常に支えてくれる人を大事にし、驕りなく、労わる人でもある
だから、彼の良き友人達は「なんか、困っていたら協力したいし、ちょっと多めに渡しちゃう」気がする
『LIFESHIFT』という本の中で、「無形資産の構築には有形資産(お金や時間)が必要」という記載がある
「好きなことをやって生きよう!」という空気が流れ始めてきた時代だけれど、まずはやっぱり「お金や時間」がないと身動きが取れない
それに、今の段階では一般的にはお金が無ければ人に与えることが難しい世の中だ (中には例外もいる)
結局、『余白』はそこから生まれるのだと思う
その『余白』を使って、「自分だったらこうするのに」に対して、何かしら行動すれば無形資産が積みあがる
そうやって、少しずつ自分の可能性を広げていけばいいのだと思う
いきなり大きなことをするよりも、
少しずつやってみて、どんどん大きくしてみたり、変化させたりしていく
その先に、自分の「本当にやりたいこと、やるべきこと」が現れてくる気がする
そんな道すがら、素敵な仲間に出会えれば、人生が豊かになり更に良い
私も、まずは有形資産を積み上げようと思う
もちろん、それ以外にも様々な挑戦もしていきたい
またいつか、大切な誰かへ、
絆創膏よりもちょっと良い「何か」を余分に渡す準備をするためにも