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安い!と思ってサイト制作を発注したら大失敗…する前に知っておいてほしいこと

私、Web業界に10年ぐらいいるので、色々と失敗事例を見てきました。1年ぐらい作っていたソーシャルゲームが開発中止になったり、受託していたプロジェクトの開発がうまくいかずに納品できなかったり、本番公開数日前に何もできていませんと制作会社に泣きつかれたこともあります。

まあいろんな原因でプロジェクトってうまくいかなかったりするんですけど、その中でも適切なお金を支払わないで失敗しちゃうのって、めっちゃもったいないなって思うわけです。私から見たら最初の見積もりの時点で「いやそんな金額でできるわけねーだろw」って金額で発注して、結果的に成果物がボロボロもしくは納品されないなんてことはざらにあるんですよね。で、結局作り直しを他の会社に依頼したら、全部で相場の3倍ぐらいお金かかっちゃいましたみたいな?うわーもったいない!って感じです。

Webサイトの値段って結構単純で、人が稼働した時間+画像や映像素材を購入もしくは制作するのにかかったお金なんで、よく考えればそんなに難しくないんですけど、わからないからって思考停止になっちゃう。ダメですよ、思考停止は。ちゃんと考えないと。

で、世の中にはめちゃくちゃ安い値段で作れるWebサイト制作サービスみたいなのが結構溢れているわけです。そういうの見ると、なるほど…安く作れるんじゃん!!って思っちゃいますよね?でもそれにはそれなりのカラクリがあるわけです。

じゃあなんでそんなに安くWebサイト制作ができてしまうのか?それには以下のような原因があると考えられます。

テンプレートで作っている

制作会社がたくさんテンプレートを用意していて、テンプレートに原稿や写真素材を流し込むだけで作っているパターン。これはわりと失敗しない方かも。ただ、テンプレート通りにいかないカスタマイズを要求することは難易度がグッとアップします。定形通りの内容ではない場合は、担当者もWebサイト制作の知識がなくて、ちぐはぐなやりとりになります。

スキルがほとんどない新人が作っている

制作会社の中にはきちんと教育しないで現場に放り込んでいる会社もざらにあります。僕もなぜかコーディングを他の制作会社に外注したのに、その制作会社の社員にCSSを教える羽目になって、あれ?外注したはずなのに…となったことがあります。正社員だったらまだいい方で、駆け出しフリーランスWebデザイナーに丸投げみたいなこともあったりするので、困ったもんだという感じです。

オフショア開発している

オフショア開発というのは海外の安い制作・開発会社で開発を行うことです。日本と海外の間にはブリッジという職種の人が立って、プロジェクトをマネジメントするのですが、まあこれがなかなか高度なテクニックを要するので、なかなかうまくいかない。認識の齟齬があって依頼したものが実装できていなかったり、日本語以外の言語でソースコードの中に大量のコメントアウトがあったり…。オフショアしてたけど、結局国内で巻き取ったなんて話はあるあるですよね。

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別にWeb制作会社はボッタクろうとしているわけじゃないんですが、普通に暮らしていくための給料を稼ごうと思うと、それなりの金額感になってきてしまうわけで、それはぜひご理解をいただきたいわけです。Webサイト制作も結局は人の手でつくっているわけで、AIが自動でなんでも作ってくれるみたいなのが普及しない限り、今の相場感が崩れることはありません。

私がお客さんに相場は?って聞かれてお見せする参考サイトを貼っておきますので、ぜひこちらを見てあらためてサイト制作の予算について考えてみてください。


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