アイデアの具現化は、幹から枝葉への順番で行う
プロダクトづくりには「流れ」というものがあると思います。この「流れ」というものを意識できていないと、なかなか完成しなかったり、当初思い描いていたものとは全く違うものが出来てしまったりします。
僕がいつも提案する「流れ」は、「アイデアの具現化は、幹から枝葉へ」というものです。
幹・枝・葉が何を指すのか
例えばWebサービス開発における幹・枝・葉とはどんなものを指すかというと
幹 サービスのコンセプト
枝 各機能やページ
葉 ページ内のUI(テキストやボタン・入力欄など)
という感じです。
まずは幹(サービスのコンセプト)から考える
最初に考えるべきは、誰にどんなサービスを提供するかということ。そしてそれをまとめたものは「コンセプト」と呼びます。
例:「会いに行けるアイドル」
これから大きく育つ木の幹として、全体が支えられるようにどっしりとしたものを用意しましょう。ぐらつくと、このあとの枝葉が揺れておさまりません。
枝によって全体像を分割する
コンセプトを実現するにはいくつかの「機能」が必要になるはずです。Twitterであればタイムライン・投稿・設定などに該当します。
さらに「機能」はいくつかのページによって構成されます。投稿ページは新規作成・確認・投稿完了のようなページに分かれます。
まずは太い枝から、そしてそこから分岐した細い枝を伸ばしていきます。
葉によって機能を実現する
それぞれの機能・ページ内には「入力欄」「投稿ボタン」「キャンセルボタン」などの要素が存在し、それらを組み合わせることによって1つの機能は実現されます。それらのパーツは「葉」だと思ってください。
実は葉→枝→幹の順番で考えがち?
さて、この幹から枝葉への流れなんですが、何かと逆流しがちです。なぜでしょう?
1つは、木をぱっと見たときにまず目に入ってくるのは「葉」だからだと思います。見えやすい部分は、誰もが意見を言いやすいところなので、まずは葉から作ろうとしてしまう(もしくは文句をつけたくなる)のかもしれません。
もう1つは、プロダクトづくりについて学ぶときは、葉→枝→幹の順番で学んでいることが多いというのがあります。ツールの使い方に慣れながら、まずはボタンの作り方を学び、次にバナーの作り方を学び、ページ全体、サイト全体…というふうにカリキュラムはつくられがちです。就労しても新人のうちはボタンやバナーのような小物からつくる役割からスタートすることになると思います。
無意識に幹→枝→葉ができている人の場合
「作りたいものがある人」「実現したいビジョンがある人」は、実は逆流しづらい傾向にあるような気がします。幹がしっかりあって、枝を伸ばすにはどうすればいいのか、キレイな葉を増やすにはどうすればいいか、その都度調べながら勉強してものづくりをしていくからです。
リフレーミングの大切さ
また、今自分たちが何を作っているのか適宜立ち止まってリフレーミングするという作業も大切です。「枝を作っているけど、きちんと幹につながってる?」「葉を作っているけど、枝とちゃんとつながってる?」
それぞれがバラバラに作られてしまうと1つのプロダクトとして成立しなくなってしまいます。
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僕がいつも意識しているプロダクトづくりの流れについてでした。
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