最新作「Fate」のギターサウンドメイク


前回に引き続き、今日はギターのサウンドメイクについて少しお話ししようかと

正直なところ、ギタリスト以外の人が読んでも多分何のことだかわからないと思うので、とてもニッチな記事ですが(笑)

何かの参考になれば幸いです。

今回は主に2通りのやり方で音を作っていきました。

厳密に言えば3通りかな?

エレキギターについて

エレキの音色は主に「BIAS FX2」と「Kemper」で作りました。

BIAS FX2はPC上で動かすプラグインソフト、Kemperはそのままハードウェアですね。

がっつり歪んだ音はBIASで、クランチ等の音色はKemperを使っています。

理由としては、BIASの方がより歪みの倍音が上から下まで全部出るな、と感じられた所です。

Kemperは一定以上のゲインになると、何となく膜が1枚あるような、抜けきらない感じになりましたが

クランチやクリーン等のローゲインでピーキーな音色では逆にそれが良かったので採用しました。

あとはKemperで作った音をBIASでコピーしたりもしましたね。

今回は、アコースティックギターとナイロンギターも使用していますが、そちらはKATANA AMPのアコースティックチャンネルを通して録音しました。

ナイロンギターはそのままインターフェースに入れたかな?

あとは、プレイの面でピックで弾いた曲とそうでない曲もあります。

ピックよりも若干アタックのピークが遅く、何となく倍音豊かな感じになるので、時折使ってますね。

その延長で、自分の爪によるピッキングもやっています。

また、ギターも何本か使用しているのでそれも書いていきます

具体的な使用例

1.Wish your happiness(BIAS) 使用ギター:ESP MV

2.Angel smile(AG→KATANA、NGは直)【指弾き】使用ギター:AGはS.yairi、NGはYamaha NPX

3.Blue memories(Kemper) 使用ギター:Fender Japan ST74

4.Promise of absolute zero(Kemper、ソロのみBIAS)【右側のバッキングは指弾き】 使用ギター:Fender Japan ST74

5.Cinderella romance(Kemper) Fender Japan ST74

6.Today(Kemper) 使用ギター:ESP MV AGはS.yairi

7.7days symphony(EG→BIAS、AG→KATANA) 使用ギター:Edwards E-CS-160 CRYING STAR、AGはS.yairi

8.Love or hate(BIAS) 使用ギター:ESP MV

9.Gemini(BIAS)【Bメロのクリーンギターは指弾き】使用ギター:E-Ⅱ MR-7

10.Storia di vita -Adagio in Si minore-(BIAS) 使用ギター:E-Ⅱ MR-7

こんな感じです。

アクティブピックアップの時はBIAS、パッシブピックアップの時はKemperという風にも分けられるかな?

MR-7のみがアクティブピックアップ、そのほかはパッシブピックアップです。

当初はMR-7もパッシブだったんですが、7弦の波形がどうも不安定で高速リフになると少し音が荒れる感じがあったので、アクティブに変更しました。

個人的なこだわり

僕のこだわりとしては、インプットにかなり拘りがあって、過程はあまり拘らないです。

エフェクターやアンプのツマミとかはそこまで気にしません。

インプット=ギターから出る生音や、それに起因する要素ですね。

なので、時によってピック、指、自爪を使い分けますし、ギターからアンプに向かう際のボリュームノブなんかも実は10じゃない事も多いです。

インプットで良い音がしてなければ、それより後で良い音を作るのは困難です。

通る場所が増えるほど、どんどん劣化して不安定になっていくのは確実なのでなるべく少なくしてますね☀️

BIASとKemperで再現したアンプ

一体なんのアンプの音なのか?というのも気になる方はいるかなと思うので参考までに

あくまでBIASやKemperでの再現なので、実機とは少し差があるかも知れません。

1.Wish your happiness(5150改)

2.Angel smile(AG→KATANA、NGは直)【指弾き】

3.Blue memories(M.F氏のセッティング)

4.Promise of absolute zero(メサブギーのクリーンチャンネル、歪みはMarshall JCM800、クリーンのソロはFender Dual Showman、歪みのソロはMashallのMajor200)

5.Cinderella romance(ROCKMAN XPR clean ch2、メサブギークリーンチャンネル、ソロはF.A.Tの50/15)

6.Today(ROCKMAN SUSTAINER DIST ch)

7.7days symphony(5150改)

8.Love or hate(5150改、クリーンのソロはTwo Rock 50/15)

9.Gemini(Suhr SH100、クリーンはTwo Rock 50/15)

10.Storia di vita -Adagio in Si minore-(Suhr SH100)

こんな感じで、古今東西色んなアンプを再現して使いました

スピーカーユニットはだいたい同じでG12Mと、V30を組み合わせて使用

マイクはMD421とSM57がほとんどで、4cmほど離した設定にしています。

実機で揃えてたら1000万超えますね(笑)

ちなみに、ライブで使用しているのはBIASの実機であるBIAS MINI

それでROCKMANの歪みチャンネルをメインに使っています。

とは言え、かなりパラメータいじってるので、実機とは違うベクトルの音に進化してます

このあたりはライブでご覧頂ければ良いかなと👍

ほかのチャンネルはクリーンの音色は無くて、クランチ程度の歪みのMarsall Major200とFender Dual Showmanがあります。

クリーンはギター本体のボリュームを絞る事で音を作っていますね。

そんなに使用頻度は高くないですが、こちらもライブで聴けます。

録音後に使用したプラグイン

録音後には、いくつかプラグインをかけています。

Oxford Inflatorというプラグインは、ほぼ全部に使ったかな?

倍音を付加していくプラグインで、音を前に出すような効果であったり、とにかくなんか良い感じになります(笑)

アコースティック楽器は特に効果的で、デジタルレコーディングで死んでしまう超高音域が蘇ってくるような、そんな味付けができますね⭐️

あとはKemperのサウンドが少し抜けきらないような場面で、トランジェントシェイパーを少しきつめにかけたり

音色の補正、統一化のために、WavesのAPI550A、その他イコライザーなんかも使用しました。

全体的にレンジを絞って、ギュッと引き締まった感じの音に仕上げています。

皆さんの制作で何か参考になれば良いなと思います☀️

BIASのパッチも配ってみたりしようかな?

Kemperはちょっと色々と権利関係とかも出てくる音色があるのでアレなんですが

また今度はミックス、マスタリングで使用したプラグインとかも書いていこうかなと思います⭐️






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