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2022シーズン終了

はじめに

10月1日をもちまして和歌山ファイティングバーズの2022シーズンが終了しました。

一年間、応援ありがとうございました。

今年は本当にたくさんの方からご支援・サポートを頂き、実際に球場へ足を運んでくださった方、お声掛けいただいた方が多く感謝の気持ちでいっぱいです。

毎年のことながら多くの人に恵まれていることが実感できて、この上ない幸せ者であります。

遅ればせながら、ようやく前を向く意が決したので、今シーズンの振り返りをしていきます。

特に今年は思うこと、感じたことが沢山あったシーズンですので、少し文章が長くなるかと思われますが、お手隙の際にでも読んでいただけたら幸いです。

個人成績

まずは個人成績から。

18登板(16先発)
6勝10敗1H(リーグ4位)
防御率2.96(リーグ6位)
投球回121(リーグ2位)
奪三振51(リーグ3位)
自責点40
WHIP1.50

目を見張るような成績は残せなかったものの、一度もローテから外れることなく先発し続けたことは胸を張っていいと思います。

4月に始まったシーズンですが、思い返してみると調子が大崩れした時期がありませんでした。

〝状態が良い〟も、一年続けばそれはもう実力が上がったと言っていいでしょう。

もちろん対戦相手がいるわけですから、勝った負けたは当然あります。

「今日調子が良いな」
そんな思いで試合に臨んで、5回持たずに降板した試合もいくつかありました。

ただそれは、意外と気持ちや配球の問題であったりして、その反省を活かせられれば次の試合では勝ち投手、完投勝利といったパターンもまたありました。

秘訣というには少し大袈裟ですが、はっきりとした心当たりがあるのも間違いありません。
このことについては後ほど詳しく書いていきます。

とにかく、次の試合まで引きずらないことは大事です。

気になる肝心の球速ですが、今年計測した中では136がMAXでした。情けない。

…とはあまり思いません。

確かに人生でMAXが137の自分にとってこの数字は超えるべき一つの目標であります。

ただ、あくまでこの数字はブルペンで計測した数字であり、試合で出したことは記憶にある限りではありません。

それを先発しながらもあと1キロのところまで上げられたことは、球の強さも若干ではありますが伸びていることが明かされます。

実際、今までにないほどの良い感覚は、今年一年を通して常に磨かれていきました。

最後の試合、2イニングも持たずに爪が割れて中で出血していたことに気づいた時は驚きました。

ここにきて伸び代が見えてきたか、と。笑

喜ばしい代償です。

そんなこんなで傍から見るとイマイチパッとしない成績でも、自分の中では大いに伸びきった内容でありました。

振り返り

僕は野球を始めてもうすぐ17年になります。

野球の楽しさを覚えた少年野球。
みんなで勝つことの喜びを覚えた中学野球。
辛い思い出しかない高校野球。
考えることの楽しさを覚えた大学野球。

それぞれのステージで、やはりそれぞれの楽しみ方がありました。

そんな僕が色んな野球を知った上で一つはっきりと言えることは、今年が1番野球を楽しめたことです。我ながらすごい。

根拠もあります。

1月、僕は今年から食事の内容と生活習慣を変えることに努めました。

毎日同じものを食べ、朝・夜・練習(ジム含む)前のストレッチの時間を増やし、いかに効率よく休養を取れるかにこだわりました。
ジムも一年間意地でも行き続けました。

おかげでわかったことが一つ。
いや、二つあります。

まず一つ。
毎日同じことの繰り返しは、フィジカル・メンタル両面のブレを減らせることに気づきました。

特にメンタル維持については今年はよくできたと思います。

自分で言うのもなんですが、僕は今年以上に野球にかけた時間が長かったことはありません。
それには絶対の自信があります。

故に、試合結果に気持ちが左右されることも少なかったと思います。

周りに文句を言わせないだけの量をこなしていれば、自ずとプレーにも自信が出てくることが実感できました。

それでもしダメでも、よほど嫌われてもいない限り周りは労ってくれます。

こんなに優しい世界はないですよね。
おかげでまた頑張ろうと思えるのですから。

過程で心を満たすことができれば、結果はおまけくらいの感覚で得ることができます。

そこで二つ目。

これはまさに、周りを見てても思えるのですが、自分に言い訳ができなくなります。

技術があるないは置いといて、やることさえやっていれば出来てしまうことがわかったので、今後さらに自分の中でハードルが上がっていくと思われます。

中々このハードルを越え続けるのは楽ではない。。

ただ、これは他人にも言えます。
「自分はこれだけのことやってんだ、なぜお前はやれない。」と言った風に。

わざわざ自分から誰かを咎めることはしようと思いませんが、アドバイスくらいならできるようになったかなと。ちょっとだけ思います。

声を大にして不満をこぼす人は見ていて飽き飽きするものですからね。

ある時僕は、監督にこんなことを聞いてみました。
なんで今年こんなに投げられるようになったんですかね、と。

そしたらこんなことを言われました。
「それはお前の中で意識が変わってきたから」と。

ここで確信したのだと思います。
続けてきたことは間違ってなかったんだって。

僕が取り組んだことは、直接的に野球のパフォーマンスアップに関わってくるものではありません。

ですが、日々の積み重ねがこれほどまでに大きく心に影響してくるものだとは思ってもいませんでした。

また一つ大人の階段を登れたような気がします。

思い入れのある試合が多かったのも間違いありません。

自らバイト先の方々を招待した試合、8回2失点で抑え降板しました。
勝ち負けはつかなかったものの、試合後皆さんからのお言葉を頂いた時、練習頑張ってきて良かったと心から思えました。

こんな経験大人になってもできるんですね。
こんなに嬉しいことはありません。

#野球で人を笑顔に

この言葉を実行できた1番の瞬間でした。

今後について

これほどまでに充実してしまった今シーズン。
正直僕はいつ野球をやめても後悔はしません。

実際ここ数日〜数週間にかけてずっと迷っていました。

こんなに楽しい野球は来年はもう迎えられないのではないかと。

ですがやはりボールを投げたい衝動が抑えられないみたいです。野球小僧ですね。笑

より強く、より逞しい野球選手になると意気込んで始まった1月、やはりその気持ちは今でもまだ変わらず残り続けているみたいです。

どこで野球をやるかはまだ曖昧ですが、
どこで野球をやろうが僕は変わりません。

野球で人を笑顔にするべく、また1番は自分を笑顔にするべく、これからもより一層精進していきます!!

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