『ココロ、オドル』 別府ブルーバード劇場 凱旋上映、舞台挨拶参加レポ
Twitterでまとめたモーメントの移行分です。
アップリンク吉祥寺にて、10月18日(金)より上映が決定。
どんどん上映館が増えて欲しい映画です。
7月5日。別府ブルーバード劇場での『ココロ、オドル』凱旋上映に参加しました。尚玄さんの舞台挨拶と、その後懇親会に参加したのでレポをまとめました。
『ココロ、オドル』は去年11月に開催された、Beppuブルーバード映画祭で、ワールドプレミアだった作品。
えらくココロ揺さぶられたので、本上映を楽しみにしていました。
『ココロ、オドル』 凱旋上映
昨年11月に、Beppuブルーバード映画祭で、ワールドプレミアだった
『ココロ、オドル』
が金曜日から別府ブルーバード劇場で本上映開始。初日は尚玄さんが舞台挨拶登壇とのことで参加した。
劇場に行くと、劇場で特撮系の上映、イベント時に、よく一緒になる常連さん2人に遭遇、並んで鑑賞。
去年のワールドプレミアでは、気負いも期待もせず、何気なく観た本作に、痛くココロを揺さぶられた。
今回は上映用に再編集されてあるので、そこの取捨選択にもかなり興味があった。
鑑賞後の感想は、
「随分大胆にカットしたな」
という印象。
特に2つ目のエピソードは印象が変わった。
『ココロ、オドル』
は3つのエピソードで構成されており、初見の時は、時間の流れがゆっくりと感じた。
2回目の鑑賞とはいえ、編集で短くしたことで、かなり映画のテンポが上がった印象。
特にそれを感じたのが、仁科貴さんをフォーカスした2番目のエピソード。
仁科貴さんの少し緊迫感があり、動きの激しいシーンがあるのだが、かなり大胆にカット。
あのシーン好きだったのになぁ
と思いつつ、特別のバージョンを去年観れたのは、幸せだったのかもしれない。
全体としては、座間味島の美しさの切り取り方が、本当に素晴らしい。
去年、Beppuブルーバード映画祭のレポをまとめた時は
『ココロ、オドル』
の加藤雅也さん、池間夏海ちゃんに焦点を当てたが、今回は尚玄さんの演技について、改めて感じたことがあったので、そこについてまとめてみようと思う。
またエピソード3になるけど。
本作は、3つのエピソードがあり、どれも印象的なのだが、やはり3つ目が自分の中では別格。
グサグサ胸に刺さるし、ちょっとした役者の演技や、作品への取り組みに気付きや発見が多い。
2回目の鑑賞で、尚玄さん演じる雄飛に改めて感じることがあった。
加藤雅也さんにフォーカスされるエピソード3。
どの作品でも観たことのない、加藤雅也さんのくたびれた存在感、演技が圧巻。
また、それに絡む池間夏海ちゃんの演技が恐ろしく光っている。
池間夏海ちゃんは、少しおどけた尚玄さんとの滑稽な絡みも抜群だった。
加藤雅也さんの鬼気迫る演技が見せ場のシーンがあり、そこでの尚玄さんの受けの演技に、今回改めて目がいった。
主役以外の役者が、物凄い勢いで画面を支配する場合がある。
主役が同じ画面にいる時、その演技を受け止められるかが、非常に重要だと最近感じてる。
尚玄さんのセリフが少ないが、主役として、加藤雅也さんに負けない存在感を必要とする難しいシーンだと思った。
加藤雅也さん演じる『夏樹』の男気を受け止め背中を押すかの演技。
表情の作り方、立ち姿、所作
全てが絶妙だった。
去年の映画祭の時も、このシーンについて、直接尚玄さんに凄い印象的な受けの演技だったと伝え、
「今までの雄飛が、このシーンでいきなり違う雰囲気にならないようにバランスを取るのが難しかった」
と答えていたのを思い出す。
あそこで、加藤雅也さんばかりが突出してしまうと、その後、主人公雄飛の印象に物足りなさを感じたかもしれないと、改めて思う。
あのシーンを締めた尚玄さんの役者としての実力をしみじみと噛み締めた。
舞台挨拶
上映後、舞台挨拶登壇予定の尚玄さんがまだ到着してないとのこと。
後、5分くらいで着きますとのアナウンス。
東京での上映後も、休みなく舞台挨拶されてたので、忙しいのだろうな。
遠路遥々、別府までありがとうございます。
程なく、ブルーバード劇場に尚玄さん到着。
岸本司監督との出会いや、脚本について尚玄さんの役への思いで追加されたシーンなど、色々と舞台裏を聞かせてもらえた。
少し質問タイムの時間を設けて頂き、撮影日数や撮影時期、撮影中のハプニングの話しを聞けた。
話しに聞き入ってしまい、いつもなら登壇直後に行う撮影をスッカリ忘れていた。
終了直前に慌てて撮影。
危ない、危ない。
懇親会
一旦、舞台挨拶を締めて、懇親会へと移動。
食事をしながら、みんなで尚玄さんを囲んで、作品のこと、映画制作について、結構突っ込んだ話を聞かせてもらえた。
特に興味深かったのは、岸本司監督の撮影方法と、くどいが役者の身体作りについて。
舞台挨拶で話してもらえた、『ココロ、オドル』には、尚玄さんの役への思いで、脚本に追加されたシーンがあったこと。
監督と尚玄さんは、脚本段階でこの作品に携わっていたようだ。
そういう間柄なので、きっと、岸本監督の脚本作り方、撮影の仕方を熟知してるはずだと思い質問。
「岸本監督は、脚本を画コンテにするのはどのタイミングで行うんですか?」
この作品は印象的なシーンが多いので気になった。
少し微笑みながら
「岸本監督は、画コンテ描かないんですよ」
応えにビックリした!
『ココロ、オドル』
では仲宗根梨乃さんの印象的な海のカット、池間夏海ちゃんが自転車に乗っているのを正面から抜く画、最初から狙ってるとしか思えないものが沢山ある。
役がどう感じるか、どう動くのか、そこを大事にしてカットを決める。
最初からコンテを切って狙って撮ることがないらしい。
凄い!
『ココロ、オドル』
の撮影期間は3週間だったそうだが撮影をよく終えられたなと、しばらく驚いて唸っていた。
もう1つ、最近気になっている質問を
作品中に比べ現在の尚玄さんは、かなり身体が絞れている。
作品中が太っているということでは無く、現在は、肥大した胸や腕の筋肉を
極力落としている感じ。
共演者や役に合わせた身体作りを意識しているか聞いてみた。
最近観た映画で、身体を作った役者と、若い俳優や女優が並ぶと、虚構の世界とリアルが、一緒になっているようで、違和感を感じるという自分の意見を尚玄さんにぶつけてみた。
この質問には、同意する所が多いのかノリノリで答えてくれた。
若い俳優は細い人が多いし、最近は撮影期間が短いので、身体作りする時間的余裕がないので逆にかわいそうに思うとのこと。
やはり、身体作り、共演者との対比は意識しているようだった。
今は以前より5kg程落としていること。
調整大変ですよね。
尚玄さんは、テーブルが3つに別れている為、他の方と話しができるようにテーブルを移動。
色々、映画の撮り方、撮影への臨み方などの話しが聞けて、かなり有意義な時間を過ごせた。
まだ
『ココロ、オドル』
を観てない方は、是非、劇場で感動を体験してみて下さい。
最後の最後、尚玄さんに、小林靖子脚本作品が好きで、初めて観たのは
『絶狼-BLACK BLOOD-』
高野八誠さんとの共演作で、印象的だったことを伝えた。
そしたら、岸本監督が『琉神マブヤー』を撮っていたことを話してくれ
特撮に関するお話できたことは、自分の中でも大切な思い出になりました。
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