オタク頼むからもっと美しくなってくれ

僕自身オタクであるにもかかわらず、男性のオタクに昔から苦手意識がある。対して女性のオタクはそこまで苦手ではない。
これは性差別か? 僕の中に女性を見下す心があるのか? いやそうじゃない。男のオタクと女のオタクには、もっと具体的に差があると思っている。

まず男のオタクは身なりを気にしない奴が多い。髪はセットされず眉毛はぼさぼさ、服と言えばアニメキャラのTシャツか劇中キャラの衣装、ライブの場合は目に痛い色の法被など。
コミケが近づくと毎度臭いの話が持ち上がるように、衛生観念がちょっとずれている方々もいる。
そういう諸々を含めて、とにかく目立つ。

これが女性客メインのイベントだとまるで真逆になる。服も髪もみなさん気合いが入っている。それでいて服装は推しのカラーをコーデに取り入れるなど、いかにも感が薄い。臭くもない。側から見ても変に悪目立ちしない。

身なり以外にも気になることがある。奇妙な振る舞いをして目立つオタクも男性ばかりな気がしないだろうか。以下に僕が体験した一例を記す。

・某スクールアイドルの映画を観に行ったら、劇場の外に座り込みファイルを広げ特典の複製フィルムのトレードをしようとしているオタクがいた。なんで? 館内で露天商をやるな。

・某機動戦士の映画を観に行ったら、劇場内をうろついて特典の複製フィルムを貰おうと声をかけまくっているオタクがいた。なんで? 上映直前になっても辞めないので1人のお客さんに注意されたところそいつは上映開始前にも関わらず出て行った。

・某仮面ライダーの映画を観に行ったら隣の座席の中学生?ぐらいのオタクがずっと変身の手振りを真似したり画面に向かってサムズアップをしながらゆっくり頷いてみせたりととにかく痛々しかった。なんでそんなことするの? 僕は90分間片目を閉じてそいつが目に入らないようにしながら映画を観るしかなかった。

うう、全部映画館のトラウマじゃないか。映画は時間も席も指定だからこういう時逃げられなくてつらい。まどマギの映画でよくわからんとこで笑ったり何か呟き続けてるオタクもいたっけ。もう勘弁してくれ。
3つ目の仮面ライダーオタクくんについては若気の至りということで、これからの成長に期待して見逃してやらないこともないが、上2つの特典フィルムのバケモン達に見られるようななりふり構わなさ、周りの見えてなさは男性オタク特有な気がしてならない。

要するに社会性の問題だ。集団の中で他人を不快にさせない思いやり。前時代的な話かもしれないが、周囲の空気感を感じ取ってうまく同調する能力はやはり女性の方が優れているように思える。というか一部の男性オタクが下手クソすぎるんだよな。それが僕が男性オタクを苦手とする原因だと思う。

あまり深掘りしすぎるとジェンダー論の泥沼にハマるのでこの辺にしておくが、つまり僕は冴えない男性オタク諸君にももっと品位を持ってほしい。一方通行の発信ばかりをするのではなく、周囲とうまく調和を図ってほしい。ファンのイメージはそのままアーティストやコンテンツのイメージにも直結するわけだしさ。なあ、頼むよ。オレ、もう見てらんねえよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?