無題

実家で、私と姉と話している。夜更けになる。
歳の離れた妹と母は、無事に母の故郷に帰れただろうか。
そろそろ風呂に入れと父に怒鳴られる。

朝になると、雪が2階まで積もっている。
雪を楽しみにしていた私のおさない娘と外出する。

いつのまにか雪などなく、懐かしい感じのする、寂れた町を歩いている。

巨大な、古い阿弥陀如来が道端に何頭もそびえたち、こちらをみおろしている。気味が悪いが必死に打ち消し、娘を怖がらせないように歩く。見たことのない小動物がうろうろしている。

タクシーで家に帰ろう。
手を上げるが、止まらない。

たくさんの人がタクシーを止めようとしているが、
一台も止まらない。

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