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秋桜(コスモス)へ

おまへの心が泣いているコスモスの花の
ひとむれのように
いつも
辛い目覚めの僕の心に
そっとはなしかける
これは夢か。。
まぼろしか。。
ひとときの朝のこの済んだ空
靑い空
傷ついた僕の心から
棘を抜いてくれたのは
おまへ心の
他愛のない
おまへの心の
おしゃべりだ
ああ
北風が吹いている
凍える風だ
草や木の葉やせせらぎが
こたえるように
ざわめいている
あたらしく
すべては
生まれた!
しかし
露がこぼれてかわいてゆくとき
おまへが突然
小鳥と
ひとつになって
天高く舞いあがってしまった
溢れた涙の大きな粒が。。
私は
どうして
それをささえよう!
おままへは私をだまらせた。。。
天高く飛んでいってしまった
おまへに
私は語り叫んだ!
だか
たったひと言も
天からは
聞こえなかった
私はおままへに語りたい
(おまへは私を愛しているのか?)と
私は天をみつめ
闇夜になるまで
おまへの語りを
待っていた
結局
おまへの声は
聞こえなかった
はじめて一輪の紫のコスモスが
凛と
ひらくように
たとて
泣きやめ
おまえが
小鳥と一緒に
天高く舞いあがってしまった
私の心は
どこへ向かう。。


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