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制作日記「コスメ部第36話掲載」

現在発売中のゲッサン6月号にて「中高一貫!!笹塚高校コスメ部!!」第36話掲載されております。
どうぞよろしくお願いします。
(ネタバレを含みますので、単行本派の方はこれ以降読まないようにお願いします。)

ご無沙汰しております。
随分久しぶりの更新となりました制作日記をお送りします。
G.W.進行などがありまして、締め切りが前倒しになったり、単行本作業があったりしまして、間が開いてしまいました。
コスメ部第36話です。
第34話を雑誌でご覧になった方ならお分かりの通り、現在物語は最終章に突入しております。


書いてるでしょ。最終章って

ということであと数回で本作は終了します。
初めて打ち切りではなく、物語を閉じることができるので結構ドキドキしています。頭の中ではちゃんとまとまっているのですが、果たしてうまく脳の外に出すことができるのか、出たものを形を整え理想の着地ができるのか、その辺りもご注目いただけますと幸いです。

これまでの商業誌連載では、毎回打ち切られ、早い時は10話ぐらいでバッサリ切られたりしていて、その当時は「いくら何でも早すぎじゃないか」と腹を立てたこともあったのですが、今回の「コスメ部」のように人気や反響がないまま連載を続けるのも「それはそれでなかなか大変だなー…」という貴重な体験をしました。

それでもやっぱりストーリーを最後まで描けるというのは非常に幸福というか、製作者として健全な感じはします。
多少なりとも応援してくださっている方がおられるからだと思います。
厚く感謝申し上げます。
最後まで全力ダッシュで駆け抜けますので引き続きよろしくお願いいたします。(って言っても月刊なのであと数ヶ月ありますが。)


第36話はこんな感じです。
第23話に登場して、その適当すぎるネーミングからも、作者自身もう2度と登場しないと思っていた「小野獅子 研磨(おのれお けんま)」くんが再度登場しています。まさかまた出番があるとは。もしかしたら好きなのかもしれません。

そんでもってサンデーうぇぶりさんでは第30話が無料公開されております。
この回だけ読んでもまあまあ面白いんじゃないかと思いますので、気が向いた方はクリック&拍手などのチェックをお願いします。


コスメ部について考える

自分では完全に面白いと思って描いていた本作「中高一貫!!笹塚高校コスメ部!!」ですが、残念ながら商業的には大失敗と言わざる得ません。
ぶっちゃけ始まる前から売れないだろうな。とは思っていたのですがびっくり仰天、ザ・世界仰天ニュースばりの予想を大幅に上回る売れなさでした。

ここまで売れないと作品自体に何か問題、あるいは売れるための「重要なピースが足りない」ということを認めないわけにはいかないでしょう。(重要なピースが1個なのか2個なのか…はたまた…)

しかし個人的にはこの連載で得たものはものすごく多いです。
僕はストーリーとか作れない人間だと思ってたんですが作れたし、キャラクターもなんかキャラの好きな食べ物とか考えるの照れる。と思っていたのですが何かやってみたらできたし、全くアイデアがないのにネームを捻り出す力や粘り強さも付いてきて、今なら「何でも漫画にできるんじゃないか。」というような自信みたいなものも生まれてきました。
そういう意味ではこの連載は本当にやってよかったです。

今後も僕は漫画を描いていくわけですが、果たして何を描くのか。
確かに売れた方がいいのですが、最悪なのは「売れるものを描こうとして描けなくなること」だと思っているので、そこを深追いしすぎないように進めております。
もう44歳なので描けなくなってる場合じゃないし…。
というわけで次回作ネームを3本描きました。
いやー。描けちゃうんですよね〜。
日の目を見ることがあるのかどうか。そちらも気長にご期待ください。


スキンヘッドにしたい

今は3週間に一度くらいのペースで床屋に行き、3ミリのバリカンで丸刈りにしてもらってるんですが、前々からいっそスキンヘッドにしたいなーと考えていました。

坊主は坊主でいいのですが、やっぱり1週間くらいすると伸びてきまして、原稿に追われていると床屋に行く暇もなく、するとさらに伸びてしまって、坊主がちょっと伸びた髪型って一番ハゲが目立つし、なんか耕作放棄地っぽいつーか、世界で最もみすぼらしい髪型と言っても過言ではなく、見た目をあまり気にしない僕ですら鏡を見て、「ちょっとあなたさすがにそれは何を考えておられるの?」と注意したくなる感じになってくるのです。

スキンヘッドならお風呂場でカミソリで剃れるのかなと思ってたんですが「血とか出ないのかな」とか、「肌が荒れたらやだな」とか、頭にカミソリを入れることにやや躊躇していたところ、少し前の「アメトーク」というテレビ番組で「スキンヘッド芸人」という特集があり、それを見てスキンヘッドのやり方についてたくさん学ぶことができました。
なんと今はスキンヘッド専用のバリカンまであるそうで、これを使うとお風呂場でもどこでもツルツルにできるとのこと。
これだったらおれでもスキンヘッドにできるじゃん。と膝を叩いたしだいです。

「いやいや、44歳のおっさんの髪型にそもそも興味ねえわ。さっきから何なんだ。ダラダラダラダラ。さっさとスキンヘッドでもなんでもしちまえや。」とあなたはおっしゃるかもしれない。
異論はございません。僕だってもちろんそう思うのですが、もう一つだけ問題がありまして、最近ジムに通っているのですが、そのジムの先生がスキンヘッドなのです。

週に1度が2度、みっちり1時間筋トレやらストレッチやらやるのですが、同じ狭い空間に二人スキンヘッドがいるってどうなんですかね。気を使ったりしないでしょうか。
しかもですよ。僕の方が後なんですよ。後攻です。
先にスキンヘッドの先生がいるところに、僕がスキンヘッドじゃなかったのに、スキンヘッドになってやってくるわけです。
先生からしたら「え?」ってなりませんか?「スキンヘッドキャラはおれだったんだけど…」みたいな。
気にしすぎでしょうか。
もちろん僕はその先生を決して真似したわけじゃなくて、元々スキンヘッドにしたかったんですけど。そんな事情相手にわかってもらえないですし。
「こいつおれの靴、真似して同じの買ってきやがった。」みたいにならないでしょうか。

同じジムに通う他の生徒も「スキンヘッド、二人はいらんやろ。」と思わないでしょうか。「一人やからよかったんやん。台無しやん。」ってことにならないでしょうか。
たとえは完全に間違っていますが少々強引にたとえるならば、オタサーの姫がやっぱり二人いたら違うと思うんですよね。一人だから「姫」なわけで。二人いたら「え?」ってなりますよね。別にいいけど、バランス悪くない?みたいな。しかもその二人目に自分がなるのは嫌じゃないですか?
「二人いたらあたしただの女子やん。」って姫に思われるんじゃないかと不安になりませんか?

さらには僕がスキンヘッドにしたことによって他にもスキンヘッドにしたいやつが「やっていいんだ」ってことでスキンヘッドにするかもしれません。
3人スキンヘッドが揃ってしまうとそれはもうただのハゲです。
筋トレするたこ焼きです。
それで前転とか後転とかしてみなさいよ。
完全にたこ焼きです。

スキンヘッドは集団に一人だからスキンヘッドなのではないだろうか。
僕が二人目になることによって、スキンヘッドの価値を下げてしまう、あるいはコモディティ化してしまうことを危惧してしまいます。
どういう顔して二人目のスキンヘッドになるか。
最近の悩みです。

ではまた次回お会いしましょう。
さようなら。


買い支えよ!!単行本発売中!!


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