見出し画像

制作日記「40歳になって考えた(略) 第10話掲載」

現在発売中の小説幻冬3月号にエッセイ漫画「40歳になって考えた 父親が40歳だった時のこと」第10話が掲載されております。9P。
よろしくお願いいたします。


なんか中古しかAmazonになかったので、今回はリンクは貼らずに写真にしておきました。(グラビアだから売り切れたのでしょうか…。)

さてさて第10話です。
ちょっと調べますと描いていたのは2023年去年の10月あたりなので、どんな気持ちで描いていたのかはもう覚えておりません。
そのネームとなりますと、さらに1年くらい前に描いたものなので、掲載された今になって読み返すと「はて?私はなぜこの漫画を描こうと思ったのだろう?」という気持ちにもなってきます。とても時差があるのです。
そもそもこの連載自体がTwitterに上げていた漫画をブラッシュアップして本にしようという話だったこともあり、Twitterに上げるような超個人的漫画を描く気持ちで描いていたので、非常にフランクと言いますか、口語的と言いますか、悪い言い方するとファミレスでだらだら喋ってるような描き方をしているので、余計覚えてないというところもあります。はい。
正直に書きますとネームもそこまで練っていません。ほぼ一発描きで、直すとしても1、2回微調整をする感じでした。口語的なんで直すとなんか変になるというのもあったかも。
逆にもう一つの連載である「コスメ部」の方は毎月30枚のネームを描くのに、ひどい時だと150枚くらい描き直す時があります。
毎回「もうだめだー!」とコメダで頭を抱えています。

もし、仮に、仮にですよ、仮に本当にですね。
いや、もうやめましょうこんな話は。

仮にこのエッセイの方が評判良かったりしてみなさいよ。あなた。
(ちらりほらりそのような気配があるのよ。)
それはそれで問題だと思いませんか。
コスメの方がネーム的にも脳みそ的にも時間的にも画力的にも金銭的にも労力を使っているわけです。
毎月100枚以上ボツネームを描く意味ってなんなの?ってことにもなってきやぁしませんか。
でもまあ漫画っていうのは元来そういうものなのかもしれません。
きっと「コスパ理論」の外にあるのです。
いや、もうやめましょうこんな話は。
というわけでよろしくお願いいたします。


分冊版も随時販売されております。
よろしくお願いいたします。



飲酒の復活と脱SNSの継続

飲酒習慣が見事に復活しました。ええ、それは見事でした。
現役時代を彷彿とさせる身体捌き。動きのキレ。その場その場での流れを掴むインプロビゼーション。
それはそれは見事な復活でした。今年の1月だけでしたね、飲まなかったのは。
脱SNSはなんとか続いております。
これがかなり快適です。
Twitterの話題もいい感じでわからなくなってきました。
「スマホ脳」という本を読んだのがキッカケでSNSを離れたわけですが、その本の中にスマホを離れるために、「目覚まし時計を買う」とか「腕時計を買う」というのがありました。
時計を使うとその分スマホを見る実質的機会が少なくなるということです。
私は時計とかファッションとかに全く興味がないのですが、ふと欲しい時計を思い出し、先日購入しました。

カシオ「データバンク」です。
20歳くらいの頃に友人が付けてて、「すげーかっこいいな。」と思ってたんですよ。確か。でもその頃は腕時計を買うお金なんかないですし、代わりにミサンガでも付けてたんですけど、「いつか切れたらお願い事かなうかしら。」なんつって。そんな思い出を思い出しながら購入しました。
なんとこのデータバンク。電話番号が25件も入るのです。
さらにご覧の通り、計算機付きです。
時計の下に無理やり計算機をくっつけたようなデザインに「計算機ならわしらは誰にも負けん。」というカシオの熱い企業アティチュードを感じます。
今この時計がかわいくてかわいくて仕方ありません。
「どこへいくのも付けていきたい!」と言いたいところですが、先日恵比寿は広尾の方で、編集関係の方と飲み会があり、参加させていただいたのですが、そのお店に入る手前で僕はこのデータバンクを左手首から外して、そっとポケットにしまってしまいました。
私はもう44歳なのです。
20歳の若者ではないのです。
残念ながら「データバンク」は44歳が付けるものではないのです。(私見)
これはバブル期にジュリアナ東京で「マハラジャ」を踊り狂っていた女の子が44歳になって同じワンレン、ボディコンに執着しているようなものなのです。
人それぞれ特有の青春期への個人的執着。
私のそれが「データバンク」なのです。
しかも場所は広尾です。
人々の個性を日夜飲み込み、森羅万象あらゆるものをランキングし、カテゴライズし、プライサライズし、消費と消費の核融合による巨大なサティスファクションが渦巻く魔界都市東京の本丸です。
広尾の夜は青春期の個人的執着など受け入れません。(私見)
加えて相手は出版関係者です。酒の勢いもあったりして、もし仮にですよ。もし仮に万が一ですね、私のかわいい「データバンク」を馬鹿にでもされてしまったら、僕はおばんざいやのカウンターでそいつを殺してしまうかもしれません。
というのは、ちょっとした冗談ですけど。
広尾に付けては行きませんでしたが、とても気に入っています。

ではではまた来月お会いしましょう。
単行本、電子書籍ともどもよろしくお願いいたします。


サポートしていただけたら小躍りします。