見出し画像

制作日記「40歳になって考えた(略) 第9話掲載」

現在発売中の小説幻冬月2号にエッセイ漫画「40歳になって考えた 父親が40歳だった時のこと」第9話が掲載されております。10P。
よろしくお願いいたします。

とても久しぶりの制作日記になってしまいました。
12月は年末進行があり、それを何とかクリアして、お正月にお酒を飲んでいたらネームが遅れ、さらに単行本が急に出るという話でカバーイラストを描いたりしていたらあっという間に1月が終わってしまいました。
みなさん元気にお過ごしでしょうか。

エッセイ漫画第9話はお風呂の話です。
なんつーか今読み返すとたわいもないっつーか、これでいいのかって感じですが、多分1冊の本になって続けて読むと、何だかんだ読んでくれる人が頭の中で補完してくれていい感じになるのではないかと思います。
今この作品の最終話の原稿を描いているのですが、原稿作画段階に入っているにもかかわらず、ネームを直してしまったりしています。4回くらい直してバッチリOKをもらったものの、「やっぱりこうしようか」と5回目直したら、奥さんに「くどくなってるから前の方が良かった」と言われて、ちょっと落ち込みました。
伝えたい思いが前に出過ぎると読んでる側としては「それさっきも聞いたから」ってなっちゃうんでしょうね。
エッセイの難しさを感じます。
というわけで第5稿まで描きましたが、第4稿を採用することになりそうです。これもきっと描かなかった部分は読者が補完していい感じになるでしょう。
ついでにもう一個の連載作「笹塚高校コスメ部」のネームも同時にできたのですが、こっちは奥さんに「何て言ったらいいかわからない」と言われました。
1日に2回連続ボツをくらうことって中々ありません。
というわけで何のやる気も起こらないのでこのように制作日記を書いているわけです。

分冊版も月一で発売されています。
「40歳になって考えた(略)」最後までよろしくお願いいたします。
(1話が10Pほどと短いですが、怒らないでください。すみません。)


スマホやめようかな

先日こっそりやっていたTikTokとInstagramのアカウントを削除しました。勢いそのままTwitterも削除しようかなと思ったのですが、そこまでは思いきれませんでした。そのように考えるようになった理由は多分数えたら8つくらいあるのですが、一番最初のきっかけは「スマホ脳」という本を読んだからです。

2021年のベストセラーなのでお読みになった方も多いと思います。
僕が特に「ほえ〜。」と思ったのは、脳みそというのは「何か新しい情報があるかも」と思った時にドーパミンがドパっと出る仕組みになっていて、それは人類が原始時代に新しい土地に出かけたからこそ生き延び、木に登って果実を食べて、さらに「次の木にまた果実があるかも」と考えて行動した奴ほど生き延びたからであって、その結果、人間の脳は「なんかあるかも」と考えた時にコーフンするような仕組みになっていて、SNSの仕様はその脳の仕組みをとてもうまく利用するように設計されているいうことです。
作者であるスウェーデンの精神科医アンデシュハンセンさんの言葉を借りるなら「脳はSNSにハッキングされている」そうです。
人間は「かもしれない」が大好きなのです。

思い当たる節は嫌になるくらいあります。
僕も今年に入ってずっと松ちゃんの情報ばかり探してSNSに張り付いてしまいました。重要なのは「新しい情報がある」ことにコーフンするわけではなく、「新しい情報があるかもしれない」と思う時にコーフンするというところです。
新しければその情報の内容はクソでも味噌でも何でもいいのです。
いやー、恐ろしいことです。


アルゴリズムの変化

なんか色々Twitterの改修があった結果、自分のツイートがあんまり見られなくなったということもとても大きいです。単純に見られないとつまんないですもんね。
僕のタイムラインにもフォローしてる人全員のツイートが流れてるわけではなさそうなので、多分僕のも他の人のタイムラインに出てないのではないかと推測します。去年までは見られてる感覚もあったんですが、今は閲覧数も出るし「これじゃあ告知の意味もあんまりないな。」と思い始めております。
昔男の友人がTinderをやってて、課金すると誰が自分にいいねしたか見れる仕様らしくて、それが気になって気になってついに課金したら「こんなにもいいねされてないのか」と絶望してTinderをやめたのですが、それにちょっと似てます。(似てないか。)
X Corp.の会長兼CTOのイーロンマスクさんがTwitterをXに変え、2023年7月に閲覧数の制限を行ったのを皮切りに、様々な仕様変更がなされて、ブルーマークが有料になって、とうとう閲覧数によってお金までもらえるようになりました。
最近はトレンドワードを「何のことかな?」と思って調べると自動複製されたような同じツイートがバーっと並んでしまって、何が何だかわからないし。
去年の7月の閲覧制限の時にTwitterユーザーから非難を浴びたイーロンマスクさんは「Twitterなんか見てないで家族や友人と会って食事をしよう(要約)」とツイートしたそうですが、これって皮肉もあるけど、半分本気なんじゃないかと、一連の仕様変更を見て思ったりしておりました。


松ちゃん

「スマホ脳」がきっかけだとすると決め手は「松ちゃん」です。
2024年1月初めに週刊文春の記事が出てから、SNSで松ちゃんの悪口が溢れに溢れて、最初は「どうなるんだー?」と思って読んでいたのですが、さすがに疲れてきたし、ちょっと不眠にもなってきました。
幾千幾万の人がいろんなことを言って、幾千幾万の人がそれを広げて、そのほとんどがネガティブな噂話と推測で、2023年年末までは楽しくM-1見てたのに、急に誰も彼もが「松本人志氏」って呼ぶようになって、若貴兄弟が急に花田氏って呼ぶみたいに、一夜で変わってしまった状況についていけなくなって頭が痛くなってきました。
多分これってSNSがなければここまでの騒ぎになってないんですよね。
みんながみんな松ちゃんの話題を利用して注目を集め、SNSを見てもらって、金を稼ぐようになって、こういうのをなんちゃらエコノミーって言うらしいんですけど、言ったらバズ経済ってわけで、見られるように誰も彼もが煽り合戦をしてるので、さすがにやべーんじゃないかと思いつつも、自分も漫画を見てもらうために頑張ってる気持ちもあって、その経済に参加しているみたいでそれも嫌になってきました。
諸々なんか凹むのです。
もうSNSやる歳ではないのかもしれません。ということはやめるというか卒業ですね。
しかしみんなこんな簡単に煽られてたら、何かのきっかけですぐ戦争になっちゃうんじゃないかという気すらしますがどうなんでしょう。


まとめ

今はとりあえずスマホからTwitterのアプリを消して、パソコンからしか見れないようにしています。これだけで随分スマホを見る時間が違います。
来月はコスメの5巻が出るし、夏にはエッセイも出るし、新連載も始めようと思ってるから消さない方がいいのかな。と思いつつ。悩んでおります。
やっぱり告知に使うのかなー。
まあ私のTwitterはいつ消えるかわからないと思っていただけましたら幸いです。消す時はちゃんと言いますね。
このnoteと密かにやってるポッドキャストは続けます。
引き続きよろしくお願いいたします。

さてー。「なんて言ったらいいかわからない」ネームどうしようー。


単行本及び電子書籍絶賛発売中!


サポートしていただけたら小躍りします。