コラム　「魅惑のテレビショッピング」

【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】
早朝に毎朝同じテレビショッピングを観ていて思ったこと。(=^・^=)　

コラムその２「魅惑のテレビショッピング」　by　吉田柴犬
　　
　最近の柴犬の朝の日課は、朝の５時３０分ぐらいから始まるテレビショッピングを観ながら目覚めること、、。(^^.)　観ながら目覚める、という表現も変ですが、この番組も凄いです。テレビ愛知なんですけど、毎日全く同じ番組を流すのです。柴犬はもう１０日間ぐらいずっと見ています。司会は谷隼人（松岡きっこの旦那ね。あ、余計に分からない？）と何とかあすかとかいう女の人です。

　ご紹介するのは他の番組でもお馴染みのイオンマルチクリーナー（うーん、欲しい、、、）、、マルチカッター（これも、欲しい、、、）、ティファール（取っ手がはずれる鍋。欲しい、、、）などなど。ペアウォッチが２組、４本でジャスト１万円、大玉貝パールネックレスとイヤリングのセット２組で、　ジャスト１万円などというのもあります。価格が知らされるたびに谷さんも女性タレントも大げさに驚きます。

　柴犬のように毎日同じのを観てると、次にどんな台詞かもう分かっているんだけど、それではなぜ観るのか？　それは何といっても実演のあざやかさが柴犬を惹きつけるのだと思います。そりゃ毎日毎日実演をしているのだから、うまく出来て当たり前なのでしょうけど、あれはもう一つの芸だと思います。小沢昭一なんかは売り口上などは立派な芸だといっていて、大道商人の口上などを集めたりしてますが、テレビショッピングの実演や、百貨店、スーパーの実演販売などは、いわゆるテキ屋（寅さんが代表格）を源流に持つお仕事なのだろうと思います。

　テレビショッピングや実演販売などは他愛もなくていいのですが、世の中にはもっと悪質な訪問販売や、高齢者などを騙そうとしたセールスもあるものです。でも、そういうのも最近になって生まれた訳ではなく、人類の有史　以来、存在する職業の一つだと思います。柴犬の大好きなイッセー尾形の一人芝居に「半分ハンガー」という名作がありますが、いかにも怪しげなおじさんが、アイデア商品の半分ハンガーの代理店になりたい人を集めて講習会を開いていると、売れない、騙された、という人が怒鳴り込んでくるけど、口先三寸でその場をおさめちゃう、というストーリーなのです。そのおじさんは売れない、騙された、と迫る人たちに向かって、顔色も変えず、「人間追いつめられれば何か智恵が出るよ。あなたたちは皆追いつめられていないってことなんだな。」とか言ったりするところは迫力があります。(^^.)

　何を書いているのか分からなくなりつつあるけど、「テレビショッピング　で、あの実演おじさんが発売されないだろうか？」というのがこのコラムの　結論であります。お粗末。Y(^^)ピース!【柴】

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発行日：　99.5.16 発行　第４９号