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トコマルシェを終えてみて

「トコマルシェ」
2021.8.1(日) 8:00-12:00
吉田いちび通り(燕市吉田上町4-28 Toko Toko前の通り)
主催:Toko Toko(Hasunuma Design Factory  蓮沼建築設計事務所)
後援:燕市

公共空間を使用するイベント
Toko Tokoの目の前の通りを吉田のいちび通りと言って、1、6が付く日には朝市が今でも開催されています。昔はこの朝市がたくさんの人で賑わっていました。今では出店者の高齢化や商店街の高齢化。また郊外へ店舗の移動により商店街の一部は空洞化し、出店者や来場者も年々減少しているのが現状です。僕たちはもう一度この場所にたくさんの笑顔を取り戻したいと考えていて、そのために今回は朝市を利活用して僕が幼いころにに見た朝市の人の賑わいと熱気をほんの少しでも取り戻せたらいいなと思って開催を決断しました。僕も吉田の商店街でToko Tokoを初めて約2年。奇しくも8月1日は僕がUターンして空き家の改装プロジェクト(ヨシダリノベーションプロジェクト)を始めた日でもあります。

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地域の賑わいを取り戻したい。

Toko Tokoでは今まで色んなイベントを開催して来ましたが、公共空間(通り)を使っての単独のイベントは初めて。開催する前に色々リサーチして判った事もあり、次回から開催していく上で今回の開催はとても意義があったように思います。

今回開催してみて判った事。
1-朝市の使用料金、行商の仕組み
2-テントや什器の準備
3-公園の使用許可&使用料金
4-行政との連携

1-朝市の使用料金、行商の仕組み

まずは朝市という特別な空間の使用料を調べる事にしました。結果から言うと2.0mx2.0mテントでの出展料は200円でした。今回は6店舗出店予定なので全店舗でも1,200円ということになります。許可申請や難しい手続きはなく当日出店をお願いして場所さえ空いていれば簡単に出店させてくれるという事でした。えっ!それだけでいいの?と最初話を聞いた時は思いました。そもそも朝市自体出店者が減っていて空きスペースがたくさんあるので、場所もスムーズに確保出来ました。しかも朝市の時間内にイベントを開催すれば道路使用許可を取らずとも、自ずと歩行者天国になっているのでこちらが手続きすることは全くありませんでした。

コーヒーやかき氷などの出店の場合は保健所で許可をとる必要がありましたが、こちらも特別な手続きは必要なく容易に行商の許可を取ることが出来ました。因みに料金は2年間でたったの2,000円でした。これで2年間は1,6のつく日は路面でいつでもコーヒーを提供出来るようになりました。

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2-テントや什器の準備

上記はトコマルシェの当日の様子。イベントの為にテントや什器を揃えたらそれなりに経費がかかると思いますが、今回は燕市のテントを借りることにしました。初めて知ったんですが、使用許可申請を提出すれば誰でも借りることが出来ます。ただ条件として営利目的ではないことを説明する資料、簡単な収支計画書は必要でした。各店舗が儲ける事は大切ですが、運営する側はあくまで朝市や通りの活性化を目的としているため問題なく申請許可が下りました。開催イベントの趣旨に理解を示してくれた燕市には感謝でした。
什器は各店舗に用意してもらったので、かかった経費は広告費用とコロナ対策として使用したものだけとなりました。

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3-公園の使用許可&使用料金

今回のトコマルシェでは6時と7時からチッタ(吉田にあるヨガスタジオ)による朝ヨガを開催しました。公園で開催するにあたって公園を管理する燕市に許可申請してみました。結果として使用料は1時間200円でした。住宅街の中にある公園で非日常を味わえる空間。参加された方は自然の中のヨガ体験に満足そうでした。ただ当日地域の方が草取りしていて、6時からの開催は急遽違う場所で開催することとなりました。公園の管理は燕市だけど町内の方にも開催を告知する必要があると勉強になった事例でした。

4-行政との連携

今までToko Tokoで燕市と連携して色々イベントなどを開催していて感じることは、必要なところだけ行政の力を借りるのがベストかなと思います。今回で言えば燕市後援になってもらうことで、色々スムーズに話が進むことと、広告チラシなどを各保育園、小学校、中学校に配布出来ることは非常に大きなメリットかなと思いました。あと自分たちが見落としていそうなところを後ろからフォローしてくれる細かい配慮を感じました。

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「ものを売ることも大切。だけど笑顔が溢れている空間を作り出すことが出来たのが最大の収穫。」

普段は誰も通らない道に数百人の方が来てくれたのは本当にありがたい事でした。その中にはいつもの常連さん、各店舗を目指してきてくれた人たち、いつもの朝市に訪れている地元の人たち、これを機に吉田に遊びに来てくれた人たち。いつもは寂しい朝市も賑やかで笑顔が溢れる空間となり、予想以上に飲食ブースも繁盛してくれたのでホッとしました。出店者と来場された人たちが会話を楽しむ余裕がある程よい空間でした。こうやって自分たちが地域に参加したり、来場者や関係者に参加してもらったりすることで、TokoTokoを取り巻く関係人口が増えてきている実感があります。当日は来場者の中に同級生がいたり、いつも朝市に来ている地元の方が話かけてくれたり、少ないながらも地元に認知されてきているように思います。

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まだまだ通過点。

関係人口が増えて格段にやれる事が多くなって来ましたが各地で開催されているマルシェとの差別化や新しいマルシェの在り方を含めて色々模索していきたいなと思っている今日この頃です。兎にも角にも一人で始めたヨシダリノベーションプロジェクト。今ではたくさんの仲間や協力者に恵まれて少しずつ形を変え、地域に根付いて来たかなと思っています。それでももっとたくさんの人に吉田を知ってもらいたいし、吉田で面白いことをやっている人たちと繋がって欲しい!と願っています。

こうやってみんなと
ゆるっと繋がっているだけで
特別なことなんて何もないんだけど
一人じゃないって思える事ってやっぱり大切

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吉田にも面白い大人だっていることに気づいて欲しいし
地元でも面白いコト出来る事知って欲しい!
別に若者じゃなくたって全然大丈夫!
何歳になったって夢は叶うし、いつ始めたっていいじゃん!
ここにはそんな人たちを馬鹿にする人はいないし
無理だって頭から否定する人もいない!
まずは何か行動してみる事からはじめてみませんか?

だからまずはToko Tokoに遊びに来て下さい!
ちょっとだけ人生観変わるかもしれないよ。

そのちょっとだけが大切なんだ。


HASUNUMA DESIGN FACTORY 蓮沼建築設計事務所
住宅設計|店舗設計|リノベーション|空き家|カフェ|0256-77-8652 
info@h-d-f-171001.com蓮沼 知大 / Tomohiro Hasunuma Hasunuma Design Factory 蓮沼建築設計事務所 代表 http://www.h-d-f-171001.com/ /Toko Toko 店主 /ヨシダリノベーションプロジェクト 代表 / 空き店舗をリノベーションして「人と町を繋げるカフェ」Toko Tokoを中心に活動中。



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