No Rain, No Rainbow
新潟県民なら誰もが知っている、新潟市中央区万代のランドマーク「レインボータワー」。そのレインボータワーの解体工事が、今月(8月)27日から開始される。
ランドマーク(英:landmark)目印となる地理学上の特徴物。元来の意味としては、探検家などが、一定の地域を移動中に、またそこに戻ってくるための目印。
ニューヨークでいう「自由の女神像」。パリでいう「エッフェル塔」。エジプトでいう「ピラミッド」。東京でいう「東京タワー」及び「スカイツリー」。大阪でいう「通天閣」。横浜でいう「横浜ランドマークタワー」といったところだろうか。
ランドマークだからランドマークタワー
ちょっと待て。これは、すごいそのままの名前じゃあないか。これはアレだ、長男を「一郎」と名付けるぐらいそのままじゃないか。桃から生まれた「桃太郎」ぐらいそのままじゃないか。緑色のガムだから「グリーンガm...
一度話を目的地に戻す
「ランドマーク」とは、もはやそもそもの意味である「目印」という概念を超えて、「その都市(エリア)のムードを構成し、確立し、対外的に象徴するもの」と言えるのではないだろうか。
つまり、そのランドマークが消失するということは、「その都市のムードも同時に消失すること」に等しいのではないか、といった仮説も成り立つ。
のではないだろうか。どうだろうか。本つゆでいかがでしょうか。
ムード(英:mood)
気分、情調、雰囲気。
そして、この「ムード」とは、そもそも抽象的なものだから、普段はそのこと自体に特別意識をすることは少ないが、それが無くなると分かった時に、ようやく具体化するものだと思う。
この夏(2018年)、万代シティの集客は例年の平均を超え、SNSでは #レインボータワー での投稿も急増しているようだ。
最後に
11月末には解体が終了するレインボータワー。虚構(存在しない物)に美意識を感じることこそ、古来から日本人が持つ粋な精神なのだそうだ。
よろしく哀愁である。
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