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人が人のために働くからこそ

先日、久しぶりに自動販売機でジュースを買った。

自動販売機を使うのは一体いつぶりだろう? と思うくらいには久しぶりだった。
コインを入れて、ボタンを押す。
ゴドンと音がして、ペットボトルのジュースが落ちてくる。

真夏の猛烈な暑さ中、こうやって冷たい飲み物がボタンひとつで出くるのはとても便利だし、ありがたいことだった。

夏場はちょっと油断をすると熱中症になるようような気温になる。
飲み物へのアクセスがいつでもできるという安心感はとても大きいと思った。

お金を入れたらジュースが出てくるという、この便利さは「自動販売機」という名前もあってか、なんとなく色々と自動的に思えてしまうが、当然ながら、自動販売機の中の飲み物は誰かが補充している。

そりゃそうだという話だけど、つい忘れてしまいがちな事実だ。

あまりにもシステマチックになっていると、働く人の存在を忘れてしまいがちだが、自動販売機も誰かが働くことで成り立っている。

お金は便利なものだ。
だけど、お金を使って何かを手に入れるためには、誰かが働いてくれているということが大前提になる。

誰も働いていない、もしくは、働く人が少ない状況では、お金だけあってもあまり役には立たない。
なぜなら、使い所がないからだ。

そのいい例が、老後資金の問題。
日本は少子高齢化が進んできている。
ということは、このままいけば将来的に働く人が少なくなる。

働く人が少ないということは、モノやサービスを提供してくれる人が少ないということ。お金だけ持っていても、働いてくれる人が少なければ、供給できるものは限られる。

そう考えると、この問題を解決するのに必要なのは、一人一人がお金を貯めることではなく、働く人を増やすこと。

一見、お金さえあれば何でもできそうな気がしてしまう。
でも、お金そのものが何かを生産するわけではない。

誰かが誰かのために働くからこそ、モノもサービスも提供される。
社会はそうやって回っているのだ。








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