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恋文の日 ~23歳のぼくへ

5/23は恋文の日ということで、SPOON内のCAST企画「恋文の日企画」に投稿しました。せっかくなので、原稿アップします(SPOON内CASTはこちら)。

拝啓 23歳の僕へ。
42歳の僕より。

社会人2年目になったばかりのあなたは、
いま仕事の壁にぶつかっていますね。

希望とはかけ離れて、好きになれない仕事。
それを続けて1年。

そのせいかどうか、
思ったように仕事で結果がだせずにいますね。

変なプライドが邪魔して、
その状況を周りに言えずにいるあなた。
ひとりで

「向いていない仕事なら転職を考えたほうがよいのでは?」
「それは目の前のことから逃げているだけなのでは?」

なんて考えて、
頭の中でぐちゃぐちゃになっていましたね。

そのなかでもがき苦しみ、
色んなことに手を出し、
それが未来につながっている自信も持てない。

苦しくて、不安ですよね。

あなたは自分のことが嫌いだと言う。
そんな「情けない自分」を隠して、
なんとか価値のない自分がバレないようにと
思っていましたよね。

でも19年後の僕は思います。
そんなあなたのことが好きですよ。

恐怖の霧のなかでも、
もがき歩みを止めなかったあなた。
いまの僕があるのは23歳のあなたが
立ち止まらなかったおかげです。

あのとき
「もういいや。適当にがんばろう」
そんな風に人生の糸を緩めずにいてくれて、
ありがとう。

そして今、
ぼくがあなたに感謝しているように、
未来の僕から、今の僕が感謝されるように、
がんばろうと思います。

あなたが歯を食いしばった姿を思い出して、
ぼくもまたあゆみを止めずに行きたいと思います。

あなたの不器用にがんばる姿、大好きです。
たとえ、あなたがあなたを嫌ったとしても。

拝啓 23歳の僕へ。
42歳の僕より。


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