中小企業診断士の登録申請

3年がかりで合格した中小企業診断士試験。 今年令和3年1月5日に2次試験の合格証書が届きました。このnoteの中で中小企業診断士関連の記事のアクセスが比較的多いので、登録申請について経験したことを書きます。

合格しただけでは中小企業診断士とは名乗れず、合格日以降3年以内に経済産業大臣宛てに登録申請を行い登録されないといけません。 試験合格者だけでなく中小企業診断士養成課程または登録養成課程修了者も3年以内に申請が必要です。

試験合格者の場合に必要な申請書類は4つ。

①中小企業診断登録申請書 様式第1

②中小企業診断士第2次試験合格書の原本(せっかく合格書が届いたのに原本が無くなるのはほんまかと事務局に電話して確認しました。)

③実務補習修了証書(原本)、または実務従事の実績証明書(様式18, 19, 20の原本)

④住民票(抄本でマイナンバー未記載)の写し

③の実務補習(5日が1サイクル 5万円で、3サイクルの15日間 15万円)、または実務従事は15日以上が必要で、当初は2月か3月頃に5万円の費用はかかりますが実務補習を1サイクル5日間受け、実務従事を10日分以上の組み合わせにしようと考えていましたが、実務補習の予約は既にいっぱいでした。次回は夏ごろになり日程および申込は5月頃の予定とのこと。

大阪に毎月10日間ほど滞在しているし、大阪で2次試験を受験したので、大阪で実務補習を受けて同期の人と関西弁で交流することを楽しみにしていましたが、仕方がありません。 実務従事だけで15日分の診断助言実務実績証明を集めることにしました。

診断助言実務実績として、どういうことが対象になるのかというと、新規事業の立ち上げ指導、財務診断や財務指標改善指導、業務プロセス革新の提案、マーケティングプロセスの改善支援、事業・企業買収や事業譲渡の指導、会社設立の支援などの「支援」、「助言」、「指導」、「提案」だそうです。 それなら昨年20件以上やったから楽勝と思いきや、合格日(1月5日)以降の活動でなければならないそうです。

仕方がないので、年明け早々から2月までの期間で、何らかの「支援」、「助言」、「指導」、「提案」しそうなクライアント5社に絞り、それぞれ関連資料を作成し、直接面談やオンライン面談で打ち合わせ時間を取り、それぞれの診断助言実績証明書に実施年月日とその実施内容を添付し、押印してもらいました。

そもそも、中小企業診断士という人種にあまり会ったことがなく、どんな業務を行っているのか想像しかできません。それぞれのクライアントとは昨年から何度も相談を受け、そのたびに補助金申請、融資申請、または許認可申請のために、財務諸表をチェックしたり、必要書類や事業計画を作成したり、事業計画作成のために調査を行ったりしてきました。補助金事業の推進支援、報告書の作成、事務局への説明など、できることは何でもやってきましたが、何がどこまで「支援」、「助言」、「指導」、「提案」なのか境目が無くなっているので、改めて実行していることを言葉に落とすことに時間がかかった感じです。

各クライアントにとっては、販路開拓、資金調達、新規顧客開拓、新商品開発、収益の増加などが課題であり、相談してくる目的です。無駄又は空振りとなった「支援」、「助言」、「指導」、「提案」も多数あると思います。 要は、こんな一方的にやったことの診断助言業務実績証明書ではなく、結果や効果を証明してもらった方が実務的なのではないかと考えてしまいます。

登録申請書をやっと本日、簡易書留で中小企業庁経営支援課診断士担当へ郵送したので、一か月後くらいに登録され、5月頃官報で公示される見込みです。

そして、その後に千葉県か大阪府の診断士協会支部へ入会(入会金3万円と年会費4万円強)すると研修会への参加やバッジ貸与を受けられるそうです。今は早く各種研修会など実務的な情報が欲しいと願っていますが、まだまだ先になりそうです。

ほんま面倒くさい国家資格ですね。


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