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マカオのハニートラップセカンドインパクト5最終話

このまま俺は色香に負けて、宵越しの金は持たない江戸っ子の職人みたいになるのか?

ん?


それカッコ良いじゃん。


ポーカー職人。

まぁ全部使うと職人としての道具を常に揃えるという事が出来ないから、多少残して軍資金に足していけば良いんじゃない?

そうだよ!


おいらは江戸っ子でぃ!


そう言い訳をして回遊魚と楽しんだ。

だって超綺麗なんだもん。

彼女の友達とも仲良くなり、良く水餃子を一緒に食べた。

キスをするとニラの匂いがするのは水餃子の匂いだ。

中国人はあまりそういう所は気にしないみたいだ。

マカオに来て20日が過ぎていた。

ポーカーが下振れし出して負けて帰る日が続く。

キングのペアという超強い役で突っ込んだら更に強いエースのペアに負けたり。

エースのペアで突っ込んだら最後に2ペア引かれて負けたり。

お魚さんがいる時は良い手が全然来なくて、
他の人に食べられた後に良い手が来まくって逃げられて終ったり。

確率の世界だからこういう時もあるのはしょうがない。

わかっちゃいるけど辛い。

ストレスが溜まったので久しぶりにサウナに行った。

相変わらず極楽だ。

休憩所でネイルのお手入れをして、マッサージをして、
気がついたら俺のトーマスのマッサージもしていた。

マカオサウナ本当に天国だな。

その時に俺は思った。

楽しみたいから稼ぐんだ。

別にポーカーで稼がなくても何でも良いんだと。

向き不向きがあるから自分の出来る事で稼いで、
人生を楽しめればそれが1番幸せだと。


ライブキャッシュゲームで稼ぐポーカープロは過酷すぎる。

日本から離れて海外で暮らさなければ行けない。

孤独と不安に晒されて生きていく毎日。

好きで好きでたまらないか、めちゃくちゃ稼げるかのどっちかじゃ無いと無理だね。

うん、俺はセミプロで良いや。

小遣い稼ぎ。

海外旅行のついでに稼いで飲む打つ買う!

これが俺の1番求めている事だ。

ハニートラップのお陰で、
マカオの美女達のお陰で、
俺は自分を知ることが出来た。

ありがとう!

帰国までの数日は気楽にポーカーを楽しみながら稼ぎ、
レガシーさん達と遊んだり、マカオの美女達と遊んだり。

充実した日々だった。

俺は帰りの飛行機で小さく囁いた。

ポーカーよありがとう!

マカオよありがとう!

おしまい。




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