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ありがとう!サンセットライブ2024

久しぶりにサンセットライブに行ったら感動したって話です。

余韻が残ってるうちに、と書いてたら止まらなくなったので、長文になっちゃった。駄文ですが、よければどうぞ。


野外フェスの先駆けであるサンセットライブ。今年で開催30回目って言うから凄い。フジロックよりも長いからね。

そんな歴史あるフェスが今回でラストイヤーを迎えると聞き、どうしても幕引きをこの目で見納めたかった。(と言っても、都合で初日しか行けなかったのですが…)

糸島という場所

糸島は波が高い日本海に面し、一年を通じ各地からサーファーがやってくるような場所。私はサーフィンは全くしないのだけど、糸島のロケーションが大好きで、晴れの休日はよくドライブに行ってた。

サンセットライブにも、毎年のように足を運んでいた。バンドスタッフとしてバックステージに行ったりもしたっけか。

子供が生まれ、仕事を独立し、地元に移住したことで、いつの間にかご無沙汰になってしまっていた。今回ラストイヤーという事で全力で楽しませてもらった。

いざ会場入り

「うっわ! なっつ!!」
当時と変わらないエリア構成に思わず声が漏れた。

入場口

変わらぬ風景と同時に、以下のような"変化"も目の当たりにした。

・ファミリー向けであろうテントエリア。
・見渡す限りの中高年。
・当時たくさんいた水着ギャルが皆無。

昨今叫ばれてるフェスの中高年化って、まさにこの事やないかいっ!そりゃ肌の露出もなくなるわい。

しかし裏を返せば フェス自体にファンが付いている とも言える。根強いリピーターに愛されている何よりの証拠だ。

私としては、この中高年だらけの空間が居心地が良い。同じ時間を共有し、今日まで年齢を重ねてきた ある意味仲間じゃないか(笑)

今回で終わってしまう理由については全く知り得ないが、運営サイドには私なんかが計り知れないご苦労があるのだろうと思う。

サンセットの魅力は言わずもがな です。

糸島の素晴らしい自然を感じ、
プロアマ問わず音楽家の演奏を楽しみ、
美味しい食事を頂き…
もう言い出すとキリが無い。

元々、主催の林さんの「糸島の海のゴミを減らそう」から始まったフェス。エコ意識が高い取り組みも、会場の手作り感も、惹きつけられる理由の一つ。あたたかみが感じられるんだよな。

一度だけライブハウスで林さんにお会いして ご挨拶した事があるのですが、すごく人当たりが良くてお優しい方でした。

林さんのお人柄の良さが すぐに分かる動画↓
【自分らしく生きる!【Sunset Live】創設者「林 憲治」氏】

今、振り返ってみると初期の演者はレゲエとスカのミュージシャンが中心で、当時のフライヤーを見てみるとすごく豪華な顔ぶれだなぁと感じます。改めてキャスティングのセンスが良いなあって。だんだんロックやヒップホップなども出てき始めましたね。

タワレコに行ったら新たな音楽が発見できるのと同じように、サンセットに行けば新たな音楽が発見できる。そんな感覚だった。
新たな音楽を発見し「好きなもの」が増える。好きなものが増える事の価値は大きい。しかもそれは時間経過と共にジワジワ効いてくる。チケット代なんか余裕でペイできてるんじゃないかと思う。

普段 家では聴かないなってアーティストだったとしても、ファンになっちゃたり。YouTubeだけ見ても絶対ファンになる事は無かったのだから、現場での体感はさることながら、雰囲気のある空間作りが重要なファクターである事は間違いない。

これも毎年開催を続けてくれた運営さんのおかげというか、積み上げてこられた信頼感あってのものなんですよね。

フェスの信頼感は大事。

今回の個人的ベストアクト

私が今回見て感動したアーティスト3組です。

●優河(band set)
初見だったのだけど、ものすごく良かった!!
聴いてるうちに、身体中の毒素がスーッと抜けていく…デトックスされたような感覚があった。歌声を引き立てる楽器隊の演奏も絶妙で、特にドラム良かった。

森のステージ

インスタがあったので、載せておきます。

●OKI DUB AINU BAND
今回お目当てのバンド。
古典的な民族音楽を現代に昇華させる手法がとても興味深く、前々から見たいバンドだったので、今回の出演が嬉しかった。

アイヌ音楽と「トンコリ」という伝統弦楽器を、ドラム・ベースの骨太な楽器隊が支え、私が好きな4つ打ちダブのダンサブルなバンドサウンドは良い意味で想像通りだった。

OKI DUB AINU BANDの出番前
間もなくEGO-WRAPPIN'

●EGO-WRAPPIN'
冗談抜きで言わせてもらう。

想像の1兆倍良かった!!!!
(決して想像が悪すぎたって意味じゃないよ)

Vo.中納良恵さんのパワフルな歌声とエネルギッシュなステージング。これで齢50ってんだからインド人もびっくりである。

美しいホーンセクションが夕日のビーチに響き渡り、これぞサンセット感!
動くなと言われても勝手に動いてしまう。

もう一度言わせもらおう。想像の1兆倍良かった!!!!
(わかったて)

会場内のテンションは絶頂の状態で一旦終了。
アンコールの声と拍手が鳴り響き再び登場。
名曲「A Love Song」。

これまでパワフルだった良恵さんの声の線が、すごくキレイな声に様変わりして、そこに極上のトランペットとサックスが乗っかってきて、、

これがもう うわ~!うわ~!!って感じで完全に語彙力喪失。全身がブルブルブルッって身震いしたのが分かり、これでもかってくらい琴線を刺激された。

と同時に、

これで30年の歴史に幕が閉じるのかと思うと、自然と涙がこぼれた。

ふと隣を見ると、同世代ぐらいの女性4人が4人ともボロボロ号泣していた。

最高の音楽を目の前に、今までの思い出と、それが間もなく終わるという事の入り交ざっての涙だろう。

すごくサンセットの最後にふさわしいひと時だった。

演奏が終わり、メンバーが袖にはけたと同時に花火が打ち上がった。

あぁ、これからきっと「A Love Song」を聴く度に、この時の事を思い出すんだろうな。

冗談抜きで、こんなにパワーもらったの初めてってくらいパワーもらいました。音楽ってやっぱすごいわ。

実は最近…という訳でもないが、
40代半ばに差し掛かり、残された後半の人生において、表現者としての自分を可能性を追求していきたいと、モヤモヤっと考えている。

それは、また気が向いたら書こうかな。

ありがとうサンセットライブ!

こうして1993年から始まった唯一無二のサンセットライブは幕を閉じた。

ものごとが終わるという事は、新たなうねりが発生する時でもある訳で。
新たな体制でまた開催してくれないかなぁ、なんて勝手な事 思ったりして。

スタッフさんと恒例のハイタッチを交わし、余韻に浸りながら家路に向かうのであった。

おつかれさまでした!
そして、ありがとうございました!

Love&Unity!



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