㊗️多摩美術大学 版画学部合格!!おめでとう🎉
合格体験記
S.S君
私は英語塾に通う上で、多大なる知識を習得できたと考えます。他の予備校とは違い、美大受験専門の形式で授業を進めていくので、相談しやすく、スムーズに勉強出来ました。同じテーマで小論文を書き、意見共有することで考えを深めあったり、英検対策を行ったりしました。4人の定員で行っているのですが、周りに同じ目標を持つ仲間がいることで、共に努力し、学校以上に意識を高め合うことができたと思っています。
「試験のアドバイス」
※注意
まず、飛行機内にフィキサチーフを持ち込めないので要注意です!!!多摩美の横にビバホームという大きなホームセンターがあり、そこの画材コーナーで購入できます。
・提出作品について
版画科では、自分の世界観がかなり重要視されます。シリーズものを作り、一つ一つに設定を持たせるなど、背景にこだわって作るのがポイントです。教授たちは表面だけでなく、その奥にあるものに対して興味を持ちます。どんな風に作れば、見る人を楽しませることが出来るのかを考えながら作りましょう。ポートフォリオに記載する作品は全体的に統一感を持たせるとかっこよく仕上がります。自分の集大成となるので、素晴らしいものに仕上げましょう。単純に作品を載せるだけでなく、設定や制作意図などを細かく表記しましょう。私の場合、オリジナルの妖怪を絵巻物に15体描き、一つ一つに名前と設定を考えました。フォントなどにも工夫を凝らせると面白いです。私は連作で仮面を16個描いたのですが、裏設定のストーリー、仮面の持ち主の性格に応じてフォントを変えてみるなど、遊び心を入れてみました。雰囲気に応じて工夫をこらすと、見る側も楽しんでくれます。ポートフォリオを郵送した時点で合格を勝ち取るつもりで熱意を持って制作しましょう。
・小論文について
小論文については、読む人を楽しませることを心掛けましょう。面白いと思ってもらうためには、自分の世界観を持つことが重要です。週に1回、英語塾の小論文の宿題で、1枚の絵を見て物語を書くということを何回かしたことがありますが、それにより自分の世界観が構築され、文章により深みが出ました。実際、試験では、1枚の絵を見て自分の考えを述べるというお題が出題され、とても宿題が役にたちました。
・デッサンについて
デッサンについてはアート工房創での、先生のご指導が役に立ちました。講評では、先生に指摘された点を理解し、次のデッサンではそこを注意し取り組みましょう。また、自分の作品だけでなく、他の人のデッサンを心の中で評価し、点数も想定します。自分の評価した点と先生の評価した点が同じであれば、問題点を理解しているということです。点数まで当てることが出来ればすごくいい感じです!また、デッサンを練習する上で思うようにいかず、辛い時もあると思います。しかし、「なぜできないんだろう」と思うのではなく、「どうしたら上手くいくだろう」とポジティブ思考を持つことが大事です。とにかく楽しむことが重要ですので、精一杯楽しみましょう!
試験のモチーフはチンゲン菜、白いマグカップ、針金の3点でした。針金は変幻自在なため、大きく1周させ、手前と奥を描き分けることで、空気感を演出しました。色の濃いチンゲン菜を手前に、白いマグカップは奥に配置することで、より空気感を感じられる構成にしました。
(注意)
試験前に配られる受験番号を記載する紙については、試験管の先生の話をよく聞いてください。途中で、張り方の説明があるので、その時に貼りましょう。
・作品面接について
推薦入試では、一般入試には無い作品面接という試験項目があります。そのため推薦入試において自分の作品についてどれだけアピール力ができるかが重要視されるのです。面接は、とにかく自分の作品についてたくさん喋りました。
質問事項
Q「好きな版画家はいますか?」
私はベルギーのシルクスクリーンアーティストであるエルゾ・ダートと答えました。また、彼の作品のどのような点が好きなのかも答えました。エルゾ・ダートについては、繊細な描写とポップな色彩から生み出される、毒々しい世界観が魅力的だと答えました。
Q「他にいますか?」
田名綱敬一さんと言いました。彼の独創的な画風が魅力的だと答えました。
ここでデッサンについての質問が始まります。前の日に描いたデッサンが自分の後ろに貼りだされています。
Q「直せるとしたらどこを直したいですか?」
実際に講評で予備校の先生に指摘されそうな部分を答えてください。自分の絵を客観視できているかが重要です。ここで、予備校でも行っていた心の中で人の作品を評価することが役に立ったと思いました。
Q「コロナの影響で学校生活を送る上で何か困った点はありましたか?」
入学して間もなく、コロナウイルスによって1ヶ月間休校になっていたので、新しい友達と上手くコミュニケーションをとることが出来るのか不安だったと答えました。しかし、みんな明るくて、すぐに仲を深めることができたと言いました。
そこで、私の調査書らしきものを先生が見ていました。
Q「皆勤賞?すごいねぇ!普通休むでしょ1回くらい(笑)学校好きなの?」
好きだと答えました。ここは結構重要なポイントらしく、先生達は大学に入った後、しっかり通い続けられる生徒が欲しいため、高校の出席率にはとても注目するらしいのです。できるだけ休まず通いましょう。
Q「徳島県徳島育ちなんだねぇ。東京で生活する上で不安な点はありますか?また、楽しみな点はありますか?」
ずっと徳島で住んでいて、新しい場所での生活が楽しみだと答えました。ポジティブに答えましょう。
「それでは面接を終了します。」
そこで私は手を挙げ、グッズを作ってきたので見てもらってもいいですか?と言い、制服の中にに着込んでいたオリジナルTシャツを見せました。アピール力が大事な推薦入試ですので、アピールできることはどんどんしましょう。先生達の反応は良く、この時点で私は受かったと思いました。
時間があれば言いたかったこと
・大学入ったら大好きな作品作りに、朝から晩まで没頭したいです。
・座学の授業で沢山美術の知識を得れるのが楽しみです。
・英会話も学んで留学もしてみたいです。
先生たちが生徒たちから聞きたいフレーズばかりだと思うので、ぜひ言ってみてください。