那智勝浦町昔懐かし話 第47話

第47話『シーベース』
 
はい、またまたまたハイペースの更新であります。1日1話ペースであります。このまま行くと年内に何話いくでしょうか。今回は真夏の話です。なに、このくそ寒いときになんで真夏の話なんやって。そこがタケちゃんのええとこであります。でわでわ真夏のお話第47話であります。
 
「なあ、タコちゃんとナカシャ明日から夏休みやさか泳ぎに行かへん。」小学4年生の僕は1学期の終業日の日2人に聞いた。明日から約40日間の長い長い夏休みである。僕のお母ちゃんは福岡の芦屋と言うところから嫁にきて僕が生まれてから2年に一回夏に1ヶ月くらい僕と弟達を連れて里帰りしていた。僕が小学4年の時はちょうどその年に当たっていた。芦屋にも海水浴場はあったが、僕は夏休みに入ってから7月末までの約10日間毎日タコちゃん、ナカシャと那智の浜に泳ぎに行った。夏休みの宿題は日記は毎日書いたが、夏の友は、頑張って最初の1週間でやりきり後の1ヶ月は遊びまくるのである。「ああ~ええよ、何時に集まる」とナカシャ。「そうやなぁ、タケちゃんとこへ1時でええんちゃう」とタコちゃん。「よっしゃ、そうしょうか。」 翌日僕らは愛車のライダー号(毎回書きますが自転車です)にまたがり海水浴場に向かった。脱衣場で着替え、海パン姿の仲の町3バカトリオはシャワーを浴び念入りに準備運動をし(このへんは3賢いトリオなのです)海へ飛び込んだ。沖には遊泳範囲を表すブイが浮きその近くを監視船に乗ったおっちゃんが監視。その少し手前には、「シーベース」が設置されていた。シーベースとは、簡単に言えば海に浮かぶステージみたいな物である。たて約6メートル横約12メートル、高さ約1メートルのステージみたいな台でそこまで泳いで休憩したりそのステージの上から飛び込んだりして遊ぶのである。波打ち際から結構距離があるので僕らはそこまで競争したりして、そのあとそこから飛び込んだりした。このシーベースはシーズンオフは、町内の勝浦ドックで保管され海水浴シーズン直前に曳航船により勝浦ドックから那智海水浴場まで運ばれアンカーにて固定される。ステージの周りにはプラスチックの浮きがついていた。このシーベースは僕らの子供の時から僕が観光協会に入った平成5年近くまで海水浴場に設置されたが、やはり長期間使用されたので損傷が激しくお役目ごめんとなったのである。そのあと竹で大きな、いかだみたいな物を作り浮かべたり工事用のプラスチックパイプでいかだを作り浮かべた年もあった。近年はシーペースみたいなものは無くなったが、スライダーとかが海水浴場に設置され人気をよんでいる。
おそらくシーベースの事を覚えていらっしゃる方は、もういい歳の方であろう。これも時代の流れか。ちなみに我が町の那智海水浴場は環境省の選ぶ快水浴場(安全性や水のきれいさ等)の全国で12カ所しかない特選に選ばれており、和歌山でも片男波と那智海水浴場だけである。だから全国の皆さん安心して夏には泳ぎにきてくださいね。
はい、くそ寒い時期の真夏の話でした。
第47話終わり

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