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星に願いを

流れ星に願いごとしたら、その願いがかなう。
子どもの頃に聞いた話。誰もが知ってると思います。

この出どころは何だかは知りません。
どこで誰から聞いたかも覚えていませんが、有名な話だと思います。

ところで流れ星を見たことがありますか?
ぼくは子どものころに毎晩見てました。

小学生の頃、イラクのバグダッドに住んでた時のことです。そう、ぼくは帰国子女なんです。笑
イラクの夏は完全な乾季で、雨が一切降らないので、ぼくら兄弟は屋上で寝てました。

バグダッドの夏はほんと寝苦しくて、よくひんやりした石の床にピッタリ顔をくっつけて避暑してました。石があったまったら、少しずつ移動して冷たい床を求めて芋虫のようにズリズリする。これも気持ちよかった。笑

ある時、現地の人たちは屋上で寝てるらしいと聞いて、ぼくらもやってみました。そうしたら、むっちゃ快適。石の床に寝てたことがバカバカしくなるくらい。
とても涼しくて、美しい星空を眺めながら寝むる。
なんか宇宙兄弟みたいですね。ぼくはモジャモジャしてませんが。笑

動く光を見てはUFOじゃないかとか騒いでみたり。(これは人工衛星だと後で気づきました。)
それまでは一度も見たことがなかった流れ星を見ては興奮したものでした。

その時に願いごとを言ってみようと何回かトライしてみました。
でも言いかけた瞬間に消えてしまう。

そして思いました。
流れ星が光るのは一瞬。3回どころか、1回言うことも難しい無理ゲー。
結局、願いごとは簡単に叶わないという教訓なんだ。そう思ってました。

そう、10年以上そう信じて疑ってなかったのですが、大学を卒業し、入社した会社で、カリスマ会長が書いた本には別のことが書いてました。

「一時徹底」黒田暲之助

一瞬の流れ星に、願いごとを3回唱えるためには、日頃からそのことばかり考えていなければならない。そういった趣旨でした。

なんか衝撃でしたね。
そういう解釈もあるのか。そして事業を大きく成功させる人の執念というか、そういった壮絶な覚悟みたいなものを感じました。

個人的には無理ゲー理論の方がしっくりきていますが、いろんなものの見方があること、何を目指しているかによって、見え方がかわるんだということを学びました。

さらに10年後に流星群をみた時、また別の感情を持ちました。
願いごと安すぎやん。笑

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