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「NHKスペシャル〜ひとりぼっちの〝スパイ・イルカ〟」が素晴らしかった

2024年5月10日(金)のこと。

今日は、少し前に録画していた

「NHKスペシャル〜ひとりぼっちの〝スパイ・イルカ〟」

を見た。

ノルウェーに迷い着いたシロ・イルカ。

体にはロシア製のハーネストが巻きつけられていて、たぶん、ロシアの軍事用に教育されたシロ・イルカではないのか?と。

ただ、軍事用に育てられたとはいえ、人を襲うとかではなく偵察などのためらしく、その子はやたらと人に慣れていて、超絶可愛いシロ・イルカ。

あまりに人に慣れすぎていて、というより、まるで自分を〝人〟だと思っているような素振り。

これは悲しいことなのだけど、その子は自分のことを〝人〟だと思っている為、シロ・イルカ特有の鳴き声もあげないぐらいの状態だったらしい。

そんな状態なので、その子は港の浅瀬にまで近寄ってきて人と触れ合うサービス精神旺盛な芸人のように、近寄る人すべてに自分の芸を披露する。

そしたらまぁ、当たり前だけどすぐさまノルウェーの人気者になったらしい。

だってね、すんげぇ可愛いんだもん。

でも、そうなったことでまた問題が出てくるんです。

イタズラをする人間、近づいては行けないと言われているのに近づいてしまう大人たち。。。

渋谷のハロウィンで騒ぐ人たちの映像を見ているような嫌悪感に苛まれるほど、人間の嫌な部分がバンバン映し出される。

すると、そこで過去に起きた悲惨な話のシーンになった。


〝あるセイウチの子供が、港に漂流した〟

その子は人に懐き、港に停まるボートで眠るほどの愛嬌ぶり。

あっという間に街の人気者になったらしい。。。

が、このエピソードが何をあらわしているのかは誰でもわかると思う。

いや、全く同じじゃん!!

そうなんです、迷い着いたシロ・イルカとほぼほぼ同じ状況なんですよ。

だけど、このセイウチは長い牙をもっていたため、ボートを壊してしまったりと少しばかり被害が出てきたらしい。

でもまぁ、生きているんだから弊害とか被害が出るのは当たり前なんだけど、そこから街の人のセイウチを見る目が少しずつ変わってくる。

そんな時、ある海岸で遊泳を楽しむ人たちの元へあのセイウチがやってきた。

たぶん、セイウチは遊ぶつもりで近寄って来ただけなんだろうけど、いきなり近寄ってきたセイウチに観光客は大パニック。

そして、そのセイウチは人に危害を加えると判断され、殺処分されたと…

あまりに身勝手すぎんだろう。

しかも、そのセイウチはまだ子供だったっていうじゃない。

勝手に祭り上げて、困ったら簡単に殺処分って、、、

しかも、そのことについてインタビューを受けていた漁師や街の人たちがまた…凄かった。。。

「人間の脅威になるから殺処分されるんだ。動物は本来の生息地で生きるべきで、人間と同じところでは生きられないんだ」

いや、人間の場所ってさ、、、そんなもんこの地球にねえだろう?

元々は生命体すべてのためにこの地球ってのはあるわけで、ここは自分の所有地、とかワケのわかんないことを言い出したのは人間なわけで。

あと、水の中で息もできねぇ人間つう動物が勝手に海に入ったんじゃねぇかよ、、、

そう思うと、このシロ・イルカも人間たちの、

「ここはオレの土地だ」

みたいなクソみたいなケンカに巻き込まれた被害者だったのを思い出すと、本当に人間というものが嫌になってきた。


だけどそんな中、このシロ・イルカを自然に暮らせるようにサポートする人たちが現れるた。

まるでアベンジャーズを見るような熱い視線で見ていたんだけど、これがなかなか、もう色々と、お国のお決まりみたいなものがあるのかないのか、とにかく色々と難しいらしく、自然に戻すために近くで見守るサポートしかできないと。。。

だけど、その人たちの献身的なサポートを見ていると、本当に尊敬に値するほどのサポートだった。

自分の生活などは置いておいて、シロ・イルカの移動と同じように狭い車で寝泊まりして移動する人。

人がむやみに近寄らないようにするために罵声を浴びせられながらも、声がけをする人。

まるで、この人たちは自分の家族を守るように、シロ・イルカをサポートしていた。

オレは、ただただテレビを見ているだけの何も行動しないヤツなのにも関わらず、

「あっ…ありがとう!!」

って気がついたら叫んでた。

そしてラスト、2024年現在のシロ・イルカはどうなっているのか…というその結末が微かな希望を示してくれていて良かった。

シロ・イルカは、まだ人に寄ってくるのは変わらなかったものの、他のクジラたちと一緒にいたり、なんと、ほんの少しではあるけれど一切鳴かなかったのに鳴くようになっている、と。

少しずつ、本当に少しずつではあるけれど自然に戻れるように、いまだにずっと家族のように寄り添う人たちと共に、漂流したシロ・イルカは力強く生きていた。

な、、、なんて素晴らしいドキュメンタリー番組なんだよ!!

ほんと、すんばらしかった。

んで、最後にこんなことを思った。

「嫌な人も多いけど、でも、その中に良い人も必ずいるんだよね!!!」

なるべく、自分も良い人になれるようにならないと、、、

とそんなことを思ったけど、、、この騒ぎを起こす人たちを嫌な目で見たり、バカにしたにする自分がいたことに気がついて、、、、

自分も結局悪いヤツだよな…と思ってガッカリした。

うーん。

では、また明日。


【来週❗️❗️】

■5/13(月)『ピンハネ』19時1000円@中野シアターかざあな

■5/15(木)『ベイビーベイビー特別編』15時半1000円@中野シアターかざあな

■5/18(土)『クッキージョー』19時1500円@新宿ブリーカー

■5/19(日)『かんだくんだかん2』13時半1500円@中野Vスタジオ

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