[日記] SVS ドラマCD第一弾 考察&予想

僕の推しが所属しているSTARDUST VIRTUAL STUDIO(SVS)から、ドラマCD第一弾「ガーネット」が発売することが決定されました。(2021年10月末までこちらから購入できます)

今回、シナリオ原案がさめのうた(推し)ということだったので、既出の情報からシナリオを予想してみようという遊びです。


ベースとなる情報

・公式のあらすじ(上に貼ったWebページ)

〜あらすじ〜
"奇跡を起こす"と語り継がれ、手にした人々を呪うガーネットのオークション。それは金銭ではなく、賭けたいと思ったものを対価に落札するという変わった趣向だった。その招待状が届いた、4人の物語。
―――対価と引き換えに、どんな願いも叶える事が出来るなら、あなたは何を願いますか?

・サンプルボイス(Booth販売ページ

「もしも、どんな願いも叶える宝石が、この世に存在するとしたら、あなたは何を願うでしょうか。これは、願いをかなえる宝石をめぐる、とある不思議なオークションのお話」
「血染めのガーネット。一番大事なものと引き換えに、どんな願いも叶える、奇跡の宝石」

・ティザー動画

「もしも、どんな願いも叶える宝石が、この世に存在するとしたら、あなたは何を願うでしょうか。」
「欲するものは…そうだな、この宝石を手に入れるまでの過程、そのものかな」(オークションの主催者)
「マーシャちゃんのうたを聞くと元気になれる、って言ってくれる人も多いよ、うれしいよね」(弟想いの歌姫)
「お言葉ですが、それには従えません、ユーリ様。私の幸福はあなたです」(幼馴染の従者)
「もうすぐ私の復讐が終わる。だけど、終わったら、終わったらあたしはどうなるんだろう」(美しき復讐者)

・シナリオライターへのインタビュー配信(さめのうた配信)

さめのうた(主催者)
オークションの主催者。人の願いをかなえる宝石をオークションにかけ、人が奇跡を願う瞬間を楽しんでいる。賭ける対価は『命』。

Marcia(歌姫)
人気の歌い手。流行り病に冒された弟と二人暮らし。

灰崎仄(従者)
領主に仕える従者。領主に命を救われて以来、彼のためにすべてを尽くすと誓っている実直な男。

岸明日香(宝石商)
流浪の宝石商。様々なルートで手に入れた宝石を鑑定し、売り捌いてる。裏社会にも精通し、ある目的のため血染めのガーネットを手に入れようとしている。

yuuuuri(領主)
領主。流行り病で廃れそうな街を何とかしたいと願っている。仄を頼りにしている。

夜宙ルク(情報屋)
情報屋。情報を売り買いしているが、時間とタイミングを読まないことがある。

香月りん(司会)
オークションの司会。主催者に目をつけられて司会をやらされている。

猫守ノア(アシスタント)
オークションのアシスタント。ミオといつも一緒。猫耳がトレードマーク。

兎山ミオ(アシスタント)
オークションのアシスタント。ノアといつも一緒。うさ耳がトレードマーク。

丁嵐アメ(弟)
マーシャの弟。流行り病で体が弱っている。マーシャの歌う姿を見ることが好き。

「ガーネットはハッピーエンドだと思います」(さめのうた)

以降、ここでつけた役職名で劇中の人物を呼んでいきます。

考察&予想

・願いと対価について

まずは主要メンバーの願いと対価から予想。

主催者:願い→?、対価→命
歌姫:願い→弟の病気を治す、対価→声(歌姫であること)
従者:願い→街の流行り病を治す(領主のため)、対価→領主?
宝石商:願い→復讐、対価→全財産

そもそも、「宝石をオークションにかけているのは主催者」(配信より)ですから、普通に考えて今の宝石の持ち主は主催者です。つまり、主催者には自由に宝石に願うことができたはずということを念頭に置く必要があります。
そのうえで、一つ目の考察ポイントは「主催者が何を願ったのか?」「そもそも叶えたい願いがあるのか?」となります。メタ的に見ると、賭ける対価は『命』と明示されていることから、願いがある可能性は高いと考えられます。その上で可能性があるのは1)すでに願っていて、他人の命を対価として払っている、2)すでに願っていて、自分の命を寿命が縮むという形で払っている、3)オークションの後に願うつもりである、4) オークションの参加者である、あたりが思いつきます。「対価は『命』」が他人の命なのは嫌なミスリードすぎる(+さめのうたのキャラ的に解釈が合うのは自分の命)ので、1は予想から外します。また、3が成立するためにはオークション後にも願えるような状況にする必要がありますが、これは宝石そのものではなく宝石の使用権をオークションにかけることにすれば回避は可能です。4は後述しますがオークションの開催が宝石を使用する条件である場合で、主催者兼入札者になるパターンです。本命が2で、次いで3もありうるかな、という感じです。願いの内容は正直分かりません。

次にほかの3人の願いと対価を考えていきます。歌姫は王道で分かりやすい動機と対価を書いてみました。宝石商は願いは復讐で、対価は復讐のために今まで積み上げてきたすべて、つまり全財産と予想します。最後に問題なのは従者で、願いは分かりやすいものを書いていますが、対価はなかなか難しいです。従者にとって一番大切なもの、といえば領主ですが、対価は領主になるのでしょうか?

ここで宝石の実際の効果について考えてみます。サンプルボイスにある通り、「一番大事なものと引き換えに、どんな願いも叶える」のが宝石の力だとすると、この宝石には一つ困った性質があります。それは、願いは今持っていないものに対してでなければならない、ということです。仮に願いの対象と対価が同一だとしたら、願ったものが失われる可能性があるからです。例えば自分の命が一番大事な人が永遠の命を願ったらどうなるでしょうか?あるいは領民を最も大切に思っている領主が、領民の健康を願ったら?願ったものが失われるのか、あるいは願いが優先されて代償なしで願えるのか。少なくとも後者は自明ではないでしょう。代償を求めるという宝石のコンセプトに反しています。

また、対価の判定方法も問題です。自分が対価として差し出そうと思っているものが、自分の一番大切なものであるとは限らない、ということです。自分の一番大事なものを正確に認識することは難しいことである、とも言えます。領民が最も大切だと言っている領主が、その実領主という地位こそが大切だった、というのはありそうです。宝石がその力で対価をどのように判定するのか不明ですが、この自覚と本心のずれは無視できない要素だと思います。

そのうえで従者の対価を再度考えます。まず、自覚して対価に差し出せるのは領主であるはずがありません。領主を犠牲に領民を癒したところで何の意味もないからです。なので、従者は領主が対価になるとは考えておらず、せいぜいが自分の命を対価とするくらいの認識でいるのではないでしょうか。そして実際の対価ですが、これは領主の命、ではない可能性があります。というのも、従者の領主に対する忠義こそが従者にとって最重要である可能性があるからです。同じく領主を失うとしても、単に死別するならそこに忠義が残りますが、例えば互いの記憶や感情が全くなくなってしまうのなら、そこには何も残りません。

さらに対価についてはもう一つ引っかかる点があります。それは「対価を払ったとどうやって確認するか」です。主催者が命を対価に願いを叶え、実際には寿命が減っていたとして、そのことをどのように認識するのでしょうか?当然ですが人は自分の寿命がわかりません。また、自分の一番大切なものについてすべての人が自覚的であるわけでもないため、自分の命が代償だったと気づいていない可能性もあります。すると、主催者の視点では一つの疑問が生まれます。「願いは叶ったが、対価はいったい何だったのだろう?」

あるいは主催者は宝石を使う前にこれらのことを予期したかもしれません。宝石については謎が多すぎるのです。正確な取扱説明書など期待すべくもありません。何を失うかもわからず、最悪の場合願ったものを失うことになります。主催者にとってはいずれにせよ、この宝石の情報がもっと必要になります。

・オークションについて

「金銭ではなく、賭けたいと思ったものを対価に落札する」「オークション」ですが、正直ここは成立するイメージが湧かないのですが湧かないなりに予想をします。一番のポイントは「価値をどう比較するか」ということです。つまり例えば歌姫の声と宝石商の全財産、どちらがより高いかを誰がどう判断するか。人が判断するか、人でないものが判断するか。

また、オークション開催の意図があるかどうか、という視点もあります。主催者が本当にオークションを主催しているのであれば、そこには主催者の意図があり、対価もその意図に沿って評価されるのではないか?と考えられます。1つの予想として、宝石の効果を検証するために、対価と願いを表明させた上で願いが叶ったこと・対価が失われたことがより確実に検証できる者に対し宝石の使用権を与える、というのは筋が通りそうだなと思っています。

あるいは宝石の制約としてオークションを開催しなければならないケース。この場合、宝石が対価の価値比較機能を有することになります。主催者は宝石を使うためにオークションを開催し、同時に入札者にもなるというパターンですが、これも正直あります。こっちのルートだった場合宝石がどういうルールを強制するのかマジで読めないのでお手上げとしたいと思います。作劇側の観点ではいろいろ仕込みやすいので作りやすいかもしれないです。

オークションが宝石の制約ではなく、主催者によって意図を持って開かれたものだとすると、一つ不自然な点があります。それは、「その招待状が届いた、4人の物語」。つまり、招待状を受け取った人は4人いて、主要キャラ4人(主催者、歌姫、従者、宝石商)なので人数は合っているかと思いきや、そうです、主催者は招待状を送る側なのです。つまり主要4人の他に、もう一人招待状が送られている人がいることになります。果たしてだれか?本命:弟、次点:情報屋の2択かと思います。領主は一番大切なものが領民であり、願いが領民の健康であると予想され、願いの制約に引っかかるため除外。司会、アシスタントは主催側のため可能性は低そうです。招待された4人がメイン4人だとミスリードしておいて、あとから招待された4人目が登場、という展開なら熱いですね。

・エンディング

物語のオチについては、正直自分の中で思いつく引き出しがほとんどないので、思いついたやつを予想として書いておきます。簡単に言うとまどマギエンドなんですけど、「この宝石に支払われた全ての代償をなかったことにする」と誰かが願うことでみんなの問題が解決して終わり、みたいな感じです。それで宝石が割れて力を失う。自分が今ある情報から物語を組み立ててと言われたら、このオチから逆算して、各自が抱えている問題が実は宝石の代償だった、という風にします。

歌姫、弟、従者、領主共通の悩みである流行り病は、人々の健康を最も大切にしている人、つまり例えば人格者の医者、がこの宝石を使ったことによってもたらされました。宝石商が復讐したいと思うきっかけになった事件も、宝石の代償によって引き起こされていました。主催者は事前にこの宝石を使って知らぬうちに残り僅かの命になっていました。一見バラバラに見えるそれぞれの願いが、実は共通のきっかけ、つまりこの宝石によって引き起こされたという可能性が徐々に明らかになっていき、誰かが真相にたどり着いたとき、次に願うべき願いが決まる。もう一度言いますが、これくらいしか自分は思いつかなかったので、根拠とかはありません。

予想ストーリー

今までの考察と予想から、更に適当に肉付けをしてストーリーをまとめるとこんな感じでしょうか。

不治の病に冒された友人を持つ主催者は、ある日医者から「奇跡の宝石」を譲り受ける。曰く「この石に願うと、どんな病気も治すことができる」。実際に最も治療が困難とされていた患者が最近完治したのを知っていたこともあり、この誠実な医者の言うことを信じて主催者は宝石に願った。宝石は願いを叶え、友人の病気は治るが、主催者はこの宝石に疑念を抱き、独自に調査をする。そこで判明したのは、この宝石が「最も大切なもの」を代償に願いをかなえる呪われた宝石だということ。主催者は自分が何を失ったのか、この宝石は何を代償にどんな願いを叶えるのか調べるため、ある「実験」を思いつく。

それは特殊なオークションのような催しだった。「あなたの一番大切なものと引き換えに願いを叶える宝石 一番大切なものをお持ちの上お越しください」。招待状を受け取ったのは何としても叶えたい願いがあるという情報をもとに選ばれた4人。当日現れた3人に、主催者は告げる。「願いと対価を述べてください。この宝石に最もふさわしい方にはこの場でこの宝石を使う権利を差し上げます」

どうしても自分の願いを叶えたい3人は、オークションの始まる夜までに何とか他の参加者を出し抜こうと試みる。宝石にふさわしいとはどういうことか?ほかの参加者は何を対価にしているのか?そもそもあの宝石は一体どんなものなのか?情報屋を介して、様々な憶測と思惑が飛び交う。歌姫を止めようとその弟が、従者を止めようと領主が屋敷に駆け付け、状況はますます混沌とする。

ついにオークションが始まる。参加者は一人ひとり願いと代償を述べていく。そのさなか、主催者が突然倒れてしまう。流行り病の症状であることに疑いの余地はなかった。情報屋がそれを見て気づく。「主催者は代償を命で払った…?」もし、宝石が命を取り立てる方法が流行り病なのだとしたら。前の宝石の所有者である善良な医者の話を思い出す。この病が流行っている理由は宝石なのかもしれない。そして宝石商の復讐も、元をたどればこの宝石に行きつくと情報屋は知っていた。情報屋が口を開く。「全員の願いを叶える方法があります」

この宝石に支払われた全ての代償を取り戻したい。病状が安定した主催者を前に情報屋がそう告げるが、主催者は頷かない。「君にはその資格がない」招待状を持つものだけがオークションに参加する権利を持つという契約を守ろうとする主催者に、情報屋が4枚目の招待状を取り出す。「これで条件は満たしましたね?」

情報屋が願いを宝石に告げる。宝石が一瞬だけ赤く輝きを増すと、直後に割れてしまった。主催者と弟の体が軽くなるのが分かる。流行り病が急激に治っていくという知らせが届く。離散したはずの宝石商の家族から知らせが届いた。不思議なオークションは、一夜の奇跡で幕を閉じたのだった。

実際には時系列をいじって謎のオークション感を出しつつ、ストーリーに絡ませられなかった司会とアシスタントも出して、更に具体的なやり取りや情報の補完も必要という感じになると思いますが。というか情報屋が大出世してしまいました。ルクさめじゃん。このストーリーだと真相に気づく・最後に願う役は正直誰でも多分いいので(情報の回し方次第、一番楽なのが情報屋、次いで宝石商)、予想としてはメインの4人の誰かにした方がいいかもしれません。

まあ多分当たってないんですけどね!皆さんもぜひ予想などしてみてはいかがでしょうか。シナリオは各出演者の配信を聞きながら書いたらしいので、各出演者の配信まで聞くとより良い精度の考察ができるかもしれません。ドラマCDは10月末まで予約受付中らしいので、この考察の外れっぷりを確認してみたい人はこちらから購入してみてください(宣伝)。誰の名前で買ってもおまけ以外同じなので迷ったらさめのうたで買えばいいと思います。




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