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青山吉能 Birthday Live「鉄は熱いうちに打て」(昼の部)参加記@横浜ランドマークホール

標記のライブに参加しましたので、以下、鉄は熱いうちに記します。なお、所用により、参加したのは昼の部のみですので申し添えます。


当日の朝、地元の駅を出発し、新幹線に乗り換え、新横浜駅で下車し、地下鉄に乗り、昼の部開場の小一時間程前に桜木町駅に到着しました。久方ぶりの新幹線乗り換え駅は、いつもなら狭い改札が旅行者で混雑しているのですが、今回はスムーズに通過できました。初めて訪れた桜木町駅前では、様々な人が自身の主義主張を叫んでいるのを尻目に、ここがゆずの好きな山下七海さんが上京してご友人と来たところか、などと考えていました。

会場に着き、物販でグッズをすべて一つずつ購入しました。キーホルダーは車の鍵に付けるといい感じで、お気に入りになりました。Tシャツも購入しましたが、実はこの日のために卸した新品のJOURNAL STANDARDの水色のストライプシャツ(高木美佑さんがプロデュースしたやつみたいな)を着て参加したかったので、そっとカバンにしまいました。すみません(?)。

時間が少しだけあったので、『鷲崎健のヒマからぼたもち』を聴きながら、海沿いを軽く散歩しました。暑くも寒くもなく心地良かったです。またゆっくり旅行で来てみたいなと思いました。

時間になり、青山さん手書きの案内表示に従って入場すると、大きく綺麗な会場が多くの人で埋まっていました。私はほぼ最後列でした。BGMは90年代のJPOPヒットソングで、歌う曲の布石かなと思ったのですが、久保田利伸氏の『LA・LA・LA LOVE SONG』など明らかに歌いそうにない曲だったので、ボケなのか、もしくはおじさんファンへのホスピタリティなのかと思っていました。1996年の曲が流れていたんですね。

前説で構成作家のあさのさんが登場しました。あさのさんは田中美海さんの番組を長年担当しており、WUGメンバーとも親交が深く、今回トークパートの構成とMCを務めるとのことで、信頼しかありませんでした。また、トークパートとライブパートの間、ひとりで場を繋いでおり、影の立役者だなと思いました。今後MC仕事増えそう。

いよいよ青山さん登場というときは、参加者みんな、いまかいまかと背筋を伸ばし、顎を上げていて、みんなこの瞬間を心待ちにしているんだなと思いました。

グッズのTシャツ姿の青山さんが登場し、あさのさんとのオープニングトークの後、3名のバースデーメッセージと3択のクイズが出題されました。トークではいつもの、よぴぴ節といいますか、本当にその時そう思っているのであろう、思わず漏れ出る表現や言葉遣いが健在で、安心し、面白かったです。バースデーメッセージは、本郷里実さん、田中美海さん、そして早見 沙織さんからでした。本郷さんの誕生日時の青山さんのLINEでの逸話や、田中さんクイズでの出題にはおおいに笑わせていただきました。私は声優イベントに参加すること自体がかなり久しぶりでしたので、このようなトークショーパートも用意していただいて自分としてはありがたかったです。そんな中、尊敬する早見さんからのメッセージに、よぴまる水産よいちょ丸さんは悶絶していました。また早見さんからのクイズであらためて『Page』の歌詞に注目することができ、後述するライブでもそれを味合うことができました。

転換し、黒い美しいドレスに身を包んだ青山さんとバンドメンバーが登場し、いよいよライブパートが始まりました。まず、『Part Of Your World(リトルマーメイド)』『どこまでも ~How Far I'll Go~(モアナと伝説の海)』『音楽はいつまでも(リメンバー・ミー)』のディズニー曲が連続で披露されました。この3曲はまさしく一聴の価値ありで、全身で青山さんの歌声に取り込まれるとともに、本当に来てよかったと思いました。全身に鳥肌が立ち、不思議と涙が込み上げました。私は恥ずかしながらディズニー曲を全く存じ上げず、何の曲か分からず聴いていたのですが、合唱をベースとする、力強く感情と表情を乗せて発声する青山さんの歌の表現にミュージカル調のこの曲が非常にマッチしており、ただただ打ちのめされました。そう、この青山吉能の全身全霊のボーカルを浴びるためにに参加したのです。また、後述する曲は、ギターの木原さんを中心として、バンドメンバーは歴戦のミュージシャンであり、めちゃくちゃ演奏が凄く、青山さんとバンドメンバーで紡ぎ出す音楽という印象が強かったのですが、ディズニー曲に関しては、「プリンセスになってみたかった」という青山さんの発言のとおり、青山さんの独壇場・大主役だと感じました。今日はよぴぴがプリンセスだよ…。

続いて『ローファー』『デラシネ』の小春六花楽曲が披露されました。先日の小春六花ライブは配信でみましたが、そのときにすごく良い曲だと思った2曲だったので、こちらも嬉しかったです。小春六花の曲を青山吉能として歌うとのことで、声優・役者として、全然違う部分があるのでしょう。そしてそれこそが声優ライブの面白いところだと思います。すごく爽やかで、リズムに乗って歌詞を味わいながら、楽しめる、そんなパフォーマンスでした。

次にカバー曲として『キラーチューン(東京事変)』と『SWEET MEMORIES(松田聖子)』が披露されました。キラーチューンは「みんな知らないかも」という前置きで始まったのですが、周囲の参加者もこの楽曲が好きな方が多いような反応でした。私も学生の頃良く聞いていました。また大学の後輩の女の子の結婚式の2次会で新郎新婦がキーボードでこの曲を楽しそうに幸福そうにセッションしており、リア充乙と思った記憶があります。忘れてください。よぴちゃんの歌ももちろん凄かったのですが、あまりにもバンドが超絶過ぎて、そちらに心が囚われました。胸に重低音が響くベースに強いドラム、曲をリードする心地よく跳ねるキーボード、特徴的なフレーズのエレキギターが強い音量で混然一体となり聞き惚れました。『SWEET MEMORIES』は耳にしたことがあるくらいの曲でしたが、しっとりと歌い上げるバラードにこちらも聞き惚れました。松田聖子さんは、当然今はアイドル活動はしていないわけですが、こうやって後の時代の表現者により歌い継がれていく。みんなの心に当時の松田聖子さんが浮かぶ。解散しても抽象的に生き続けるということの一つは、そういうことなのかもしれないとあらためて思いました。

そしていよいよ『解放区』が披露されました。個人ソロ曲をWUG曲に含めるのであれば、生でWUG曲を聴いたのはこれが初めてになります。まず印象的だったのはライティングです。意図しているのか分かりませんが、サビで七色になっていました。また他の曲でも、ピンスポットで照らしたり、曲により色や動きが変わったりと、ライティングで会場の雰囲気がさらに演出されていました。生バンド解放区は、力強い歌声と演奏で織りなす音楽に、私も全力で乗るとともに、感動的な心地になりました。何よりめちゃくちゃ楽しそうなのが、すごく良かったです。

ラストの『Page』は音源よりも、解放区からの流れを引き継いでいるのか、すごく力強く感じました。前半の早見さんのPageの歌詞についての感想を聞き、すこしネガティブな夜の表現から、朝新たに歩き出していく表現にあらためてハッとさせられていたので、すごく背中を押されているような、応援されているような心地がしました。このライブが終わったら地元に帰り、また怱怱たる私生活が始まっていくわけですが、この曲を聴いて、ネガティブに囚われず、でも無理せず、真っ白なページを進んでいきたいと思わせてくれました。

あらためて青山吉能さん、お誕生日おめでとうございます!

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それにしても、今回ライブ参加を決めたのは、青山吉能さんの、青山吉能として歌う歌声を生で聴きたいと強く思ったからなのですが、そのように青山さんの歌声そのものに強く惹かれたきっかけは、2020年11月23日(月)放送の『鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト』内にてマンスリーゲスト出演した青山さんが鷲崎さんのアコギでブース内で歌った『僕のこと(Mrs. GREEN APPLE)』だったことを思い出します。私はこの曲は知らなかったのですが、この曲のメッセージと、なにより感情を強く乗せて歌う青山さんの歌声が、そのときの自分に強く刺さりボロボロ泣きました。なんて感情と表情、人間そのものを込めた、人の心を打つ歌い手なのだろうと思いました。この時期私は私生活が厳しい状態になっていて、大げさかもしれませんが、夜中に聴いたこのラジオの一幕に自分自身が救われたと思っています。よぴぴが休業から快復され現在精力的に活動されていることを本当に嬉しく思います。

また、前述のヨナヨナマンスリーでは、2020年11月2日(月)放送の初回開始15分で、青山さんは「過去の自分の方が素敵だったんじゃないか!」と感情爆発して泣きそうになり、鷲崎さんに「俺が言うの絶対おかしいけど、お前すごい引きずってんな!」と突っ込まれ、備品のティッシュが投げ込まれる情緒不安定っぷりを見せていました。

その後、2021年12月4日(土)の「SPECIAL LIVE 2021 よぴぴん家」を私は配信で観ましたが、そのとき披露された『たび』では、青山さんの心中を吐露してくれたように感じ(一方もしかしたらファンや私自身の代弁でもあるかもしれない?)、そのことへの感謝や、青山さん自身の旅路の無事と幸福への祈念と、ライブ後の所感として様々な感情や思いが湧きました。

しかし今回のライブでは、MCにて、個人としてしっかり立っていきたい、といった旨の発言もあり、節々から青山さんに力強さを感じました。特に最後のPageからは自分自身の背中を押してくれるような、そんな所感を抱きました。

良き出会いに恵まれ、更なる成長を続ける青山吉能さんに、背中を押していただきながら、私自身も今後とも応援していきたいと思います。そしてさらに多くの人に彼女の歌やパフォーマンスが届くことを切に願っています。

以上






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