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「2021年11月27日仙台PIT初参戦記」(Run Girls, Run!Advent Calendar 2021 10日目寄稿)

はじめまして。ヨセナベと申します。
Run Girls, Run!Advent Calendarに初めて参加させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
https://adventar.org/calendars/6185

さて、私は、「Run Girls, Run!4th Anniversary LIVE Run 4 You!!! 仙台公演(昼の部)」に、Run Girls, Run!の現場として初めて参加させていただきました。本当に熱量のある素晴らしいライブだったので、その感想を自身のnoteにまとめようと思ったのですが、せっかくこのような企画があることですから、恐縮ですが末席を汚させていただくことにしました。

以下、当該ライブについて、感想などを書き綴っていきます。なお、何分初心者ランナーですので、みなさまとは事実の認識や見解において相違などあろうかと思いますが、ご容赦いただけましたら幸いに存じます。

また、私は音楽やダンスなどについての専門的な知見がなく、そのひとつひとつについて詳しく描写することはできません。よって、いくつかの個人的に印象に残ったポイントに絞って書き綴らせていただきます。当然、披露された楽曲や内容についても記述しますので、その点もご注意願います。

以上をふまえまして、「初めてランガちゃんのライブに参加した人にはこんな風に映るんだな」と、感じていただける点がありましたら、これに勝る喜びはございません。ぜひお気軽にお読みください。



〇森嶋優花さん

初めてそのユニットのライブを観たとき、視線が定まらないということがありませんか。ライブが始まり、『ドリーミング☆チャンネル!』『イルミナージュ・ランド』『Share the light』が3連続で披露されましたが、最初私はどこか現実感がありませんでした。歌い踊る3人、ステージを眩く照らすカラフルなライト、「ほ、ほんもののらんがちゃんだ…実在したのか…」という単純な思考、今日までに詰め込んできた曲名やメロディに歌詞、少ない睡眠時間で夜明け前から仙台に向けて出発した旅程の疲れ、イベント自体から2年近く遠ざかっているというブランク、自分が周囲のファンの妨げになっていないか、自分のペンライトの色や動作は周囲と調和しているかという注意と不安。まずは多くの諸条件や状況を整理して、目の前のパフォーマンスに集中していかねばなりません。

そのときに、私が自然と視線を固定したのは森嶋優花さんでした。明るく目立つオレンジの衣装を身にまとい、3人の中で頭一つ小さい彼女が、ぴょこぴょこと動く姿に釘付けになり、彼女を起点にすることで、パフォーマンスに集中し、ライブの世界に没入していくことができました。

もっちーの首の傾げ方やポーズ、目線は完璧ですね。天性のものをさらに努力によりライブパフォーマンスに仕上げていっている感じがしました。ソロ曲『Darling Darling』での体の傾け方と目線には、すごいなこの人と思いました。特徴的な声も合わさり、世の中のプリティをかき集めて人の形にしたような。これがかわいい大臣か…。


〇厚木那奈美さん

「あっちゃんはダンスが上手い」。このことは、知識として持っていましたが、実際に目の当たりにして理解できました。まずひとつひとつの動きがとても丁寧。四季曲『サクラジェラート』など、いくつか素人目にみても複雑なステップを踏んでいる曲があるように思いますが、それを丁寧に確実に踏んでいる。そしてそのひとつひとつの所作が美しいし華麗。厚木那奈美さん自身がもつ、ちょっぴり天然な可憐なお嬢様という雰囲気が見事にマッチしたパフォーマンスだと感じました。同時に試練を乗り越えた、迫力というか凄みのようなものも感じました。

あと、ソロ曲『逆さまのガウディ』(だったかなあ違ったらすみません)にて、うまく描写できないんですが、両腕をパーにして下に突き出して重ねて、腰を振る動きにやられてしまいましたね。そしてど美人。好きぇ~~~(オードリー若林さん風に)。


〇林鼓子さん

実は、今回私が仙台行きを決めた理由のひとつとして、この人のボーカルを一度生で聴いてみたかったということがありました。

『プリチャンメドレー』では、要所要所で力強い歌声で会場のボルテージを上げ、ここまで所在なさげに申し訳程度に体を揺らしながら参加していた私も、気付いたらその調子に合わせて体をノらせていました。

ソロ曲『りんごの木』は本当にすごかった。アイドル然としたかわいらしい衣装から繰り出されるキックというギャップ。ロックが好きだという本人の音楽的趣向がこれも見事にパフォーマンスに仕上げられているように感じました。「はやまるは腹から声が出ている」と評されるのも納得でした。


〇楽曲について

全4公演のうちの1公演目ということで、披露される楽曲は限られるだろうと思っていたのですが、メドレーが挟まったこともあり、聞きたいと思っていた楽曲のほとんどを聴くことが出来て、大満足でした。

どの楽曲も最高だったのですが、『ダイヤモンドスマイル』は、サビからの「空へFly Fly Fly」でさらに盛り上がり空に向かって突き抜けて行く感じがとても好きだったので、現地で味合うことができて本当に良かったです。

同じく『りんごの木』も聴けて本当に良かった。感謝しかありません。

『Break the Blue!!』からラストまでは、もう完全にランガちゃんの虜になっていて、ノリノリだったのですが、そのせいか記憶が曖昧です。ただ、『無限大ランナー』で左右にペンライトをワイパーで揺らすところは、自分のようなライブ初心者でも合わせることができ、自分はライブに参加しているんだという一体感を感じることができました。おそらくライブを重ねることでどんどん進化していく楽曲なのだろうと思いました。私は昼公演しか参加できませんでしたが、きっと夜公演ではもっと大きな一体感が会場を埋め尽くしていたことでしょう。

『ランガリング・シンガソング』は昨年のライブの表題曲だったので、今回は聴けないだろうと踏んでいたのですが、ラストに披露されて、え、これも聴けちゃっていいの?という感じでした。アンコールラストの『カケル×カケル』とともに、現時点での持てる力を全て発揮したパフォーマンスだと感じました。


〇全体として

「Run Girls, Run!のパフォーマンスは非常にレベルが高い」。このことは過去のライブの感想をタイムラインでみたり、配信でのライブを視聴したりして、結成当初の初々しさと現在では一線を画しているということは、事前にある程度分かっていました。だからこそ、どのような点がすごいのか、生でライブを観ることでどうしても実感したいと思っていました。

まず、驚いたのはフォーメーションチェンジです。これは、そのユニットの練度が分かる指標のひとつだと思うのですが、これが異常にスムーズで余裕たっぷり。どの曲だったかは忘れてしまいましたが、あっちゃんが表情と目線をいっさい変えず流れるようにバックステップして、気付いたら後方に移動し他の二人と位置が入れ替わっていたのには戦慄しました。他にも移動中にアピールしたり、3人組だからこその目まぐるしく変わる動きに、とても楽しませられました。

次に、ボーカルについて。2020年6月4日木曜日放送の『鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト』に森嶋さんと厚木さんがゲスト出演した回にて(はやまるは年齢制限によりお休み)、鷲崎健さんは、「3人の歌声が、絶妙に、溶け合い過ぎていない。もちろん溶け合うことの美しさもあるけど、3人それぞれの歌声に対しても、楽曲に対しても、そこにちゃんと、個性がある。ちょうどよく浮く感じがあって、それがいい」と評していました。これは生で聴いても本当にその通りで、はやまるの力強いかっこいい歌声、もっちーの個性的なかわいらしい歌声、あっちゃんの美しい可憐な歌声、3人で歌っていてもそれぞれ聴き分けることができ、それがパワーのあるメロディと歌詞に乗り、3人組声優ユニットであることを最大限発揮した、これぞRun Girls, Run!らしさだと感じました。

そして、そのようなエネルギーの消耗の大きそうなパフォーマンスでも、全く疲れた様子をみせず、めちゃくちゃ楽しそうに歌い踊る姿の影には、血の滲むような努力があったのではないかと愚考します。本当にユニットとして、相当な高みに達していると思います。

ところで、2021年5月14日金曜日放送の『学園祭学園 青木佑磨のザ・ゴールデン・ゴールド・ゴー・ゴー』にて、3人がゲスト出演し、ランガちゃんのパフォーマンスの凄さを評するにあたり、青木佑磨さんはイヤモニの有無について言及していましたが、すっかり確認するのを失念してしまいました(青木さんの解説も詳しくは覚えていません。Twitterを遡ってもはっきりとは分かりませんでした。しまった…)。これは次回の宿題にしたいと思います。

そんなランガちゃんですが、MCになるとわちゃわちゃした感じになり、「占い」を「うな丼」に聞き間違えたり(帰りにうな丼食べようかと思いましたが、仙台に来てうな丼は謎過ぎるのでやめました。ただ、タイムラインで「牛タンひつまぶし」なるものがあることを知ったので、それはいつか食べてみたいと思います)、自分のアクスタを作って推しと一緒に飾る人が居るらしいという情報を持ち出して来たりと、とても面白く、激しいライブとのギャップも大きな魅力だと思われました。

ライブ会場そのものは、熱心なファンの方が多く見受けられ、とてもあたたかい雰囲気に感じられました。声は一斉出さずとも、ライブを盛り上げられる熟練のランナーさん達はやはりすごいですね。個人的には人数制限で座席のスペースに余裕があったのは見やすくて良かったです。ただ、本来なら満員のライブハウスで、声を出して会場の全体のボルテージを上げるのがスタイルなのかもしれないなとも思いました。いつか、きっと、そんなライブが実現することを願っています。

頑張って私自身の言葉で紡ぐことを試みましたが、結局最後は言語化おじさんを頼ってしまいました。それでも今回このように記事にまとめたことで、次回以降さらにライブに没入して楽しめるような気がします。私は東京公演は参加できないので、物販で買ったペンライト片手に配信で観る予定ですが、ライブの成功と、これからのランガちゃん、そしてランナーさん達の益々のご活躍を心から願っております。そして、またどこかの会場でお会いした際には、ぜひよろしくお願いします!

そして、Advent Calendarの各記事、全て拝読し、楽しませていただこうと思います。本当にこのような企画をありがとうございました!



※以下はWake Up, Girls!との関連について記述します。あくまで私個人の考えに過ぎないものであり、もしかしたらAdvent Calendarの趣旨からも逸脱しているかもしれません。その点ご注意していただけますようお願いいたします。






〇Run Girls, Run!とWake Up, Girls!

これは本当に申し上げにくいことなのですが、このライブに参加するまで、私はRun Girls, Run!に対して「Wake Up, Girls!の後輩ユニット」という見方が先行していました。今回参加を決めたのは、ランガちゃんのハイレベルなパフォーマンスを観てみたい、特にはやまるの歌を聴いてみたい、ということも理由としてもちろんありました。しかし、あらためて振り返ってみると、Wake Up, Girls!のライブを生で観ることが叶わなかった私は、今回仙台公演ということもあり、WUG曲をライブで聴けるかもしれないという、いわばWake Up, Girls!の「代わり」をRun Girls, Run!に対して求めていたことが最大の理由だったように思います。そのような見方をしていたことは、この公演のために多大なる苦労をして準備してきたであろうランガちゃんやスタッフさん、この公演を心待ちにしていたランナーさん達に本当に申し訳が立ちません。私としては、そのような見方をしていた自分自身を強く恥じています。(もちろん、この考えを人に押し付けるものではありません。)

『りんごの木』の歌詞に、「翻弄しないでよ 憧れさせただけで 遠ざかってしまうなんてずるいよ」という詞があります。最初この曲を知ったときは、なんてことを歌わせるんだと驚きました。昨年の3rdライブは一部配信で観ましたが、披露された『りんごの木』を聴いた後は、まっさきにWUGちゃんが浮かんで感傷に浸っていたことを記憶しています。しかし、今回、『りんごの木』の林鼓子さんの迫力溢れるパフォーマンスを観て、林鼓子として、木がしっかりと根付いて成長しているように感じられました。感傷的な気分には全くなりませんでした。熱いパフォーマンスに、ボルテージが高まりました。

『カケル×カケル』もそうです。「らんがばん」に収録されている「Green Leaves Fes」での初々しさの残るパフォーマンス(それでも、あれだけの大観衆の前で堂々と披露して、十分すごいと思いますが)とは、次元の異なる、今回の熱い全力のパフォーマンスと会場との一体感。Run Girls, Run!ここにあり!という感じがビシビシと伝わってきました。本当に頼もしかった。

ライブが始まってから終わるまで、WUG曲をやっていないことなんてすっかり忘れていました。

先日、はやまるの動画配信にて、WUG曲をやらなかったことについて、「いつまでも先輩達の胸を借りるわけにはいかない。これはランガのライブだから」と発言されていました。決して楽観的ではないのであろう彼女にとって、ここに至るまで様々な悔しさや葛藤があったことと愚考します。それでも、そのようにRun Girls, Run!として強く在ろうとする姿に、心から敬意を表したく思います。


しかしながら、ここで、疑念が湧きます。それでは解散したWake Up, Girls!の曲やその想いを受け継いでいくのはRun Girls, Run!ではないのか?確かに、WUGの解散後、いくつかのユニットや歌手、私はあまり詳しくありませんがDJ・クラブなどでWUGの曲が歌われたり使われたりしたということは聞き及んでおります。鷲崎健さんは『Polaris』のギター演奏を披露したことがあります。しかし、正統に歌い継げるのは、他の誰でもないRun Girls, Run!だけなのではないかと思ってしまいます。

それに、『Wake Up, Girls!新章』にて命を吹き込まれ、躍動した「速志歩」「守島音芽」「阿津木いつか」の3人で構成される「Run Girls, Run!」が活躍する姿はもう観ることはできないのでしょうか?「彼女たち」の物語は終わってしまったのでしょうか?

いや、ちがいます。きっと「彼女たち」も、現実世界のRun Girls, Run!と同じく、「先輩ユニット」の存在に対して壁にぶつかったり、悩んだりしながら、自分たち自身のユニットとしてのアイデンティティを確立すべく、走り続けていることでしょう。それを、直接的ではないにしろ、現実世界の彼女たちがRun Girls, Run!として在るべく走り続けることで、「彼女たち」の生きている証を体現しているということなのかもしれません。

単純に、先輩の曲をカバーすることや、キャラクターを名乗るということが、すなわち受け継いでいる、ということではないのでしょう。そのライブの、その活動の全ての、1分1秒に、色々な人のたくさんの想いが詰まっており、それが夢へのバトンとなって、未来へつないでいく、ということなのかもしれません。これからのRun Girls, Run!が、それらのことを内包し、ユニットとして昇華した上で、更なる高みに向けて走り続けることを希求し、ひいては、もっともっと多くの人々を魅了することを願ってやみません。


単なる一ファンとしては出過ぎた考えかもしれませんが、そのために、自分自身も「ランナー」としてRun Girls, Run!を応援し、そして楽しんでいきたいと思います。


以上

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