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【漢字山脈】 「篩う」←何と読む? 「う」で終わる動詞山!#03

「漢字山脈」へようこそ!


どんどん読んで目指せ10000m!「漢字山脈」のお時間がやってきました。

ここにそびえ立つのはたくさんの難読漢字たちが積み重なってできた「漢字山脈」。あなたはその攻略を目指す漢字クライマーです。

行く手を阻む難読漢字たちを読み解くことによって、あなたは山脈を登り進むことができます!

山頂に近づくにつれ、より難易度の高い難読漢字が出題されます…!
あなたの漢字知識と経験を活かし、是非チャレンジしてみてください!

今日の山脈 : 「う」で終わる動詞山


今日の山脈は「う」で終わる動詞山!いつもよりちょっぴり難易度高めかも…?
あなたはどこまで登れるでしょうか?

3番の「匿う」は「匿名(とくめい)」の「」です。何かをひっそりと隠すという意味の言葉ですよ!
6番の「篩う」は料理でも使う言葉です。基準に満たないものを除外することを何という…?
10番の「弍う」は数字の「」の異体字(同じ漢字の違う形)として扱われることが多い漢字です。「二心」という熟語を知っていればわかるかも!

正解は…













1.ねぎらう 2.かばう 3.かくまう 4.わずらう 5.まかなう 6.ふるう 7.あげつらう 8.つくばう 9.てらう 10.うたがう 11.すくう 12.いいあらそう

正解はこのようになっています!

4番の「(まかな)」は「まいなう」とも読み、それぞれ意味が異なります。「まかなう」は切り盛りすること。一方「まいなう」は金銭のやり取りを表します。「賄賂(わいろ)」の「」は後者ですね!

6番は「(ふる)」です!基準を設けて選抜することを「(ふるい)にかける」と言います。

篩骨」は頭蓋骨の一部で、ふるいのように小さな穴が開いていることから名がつきました。


11番は「(すく)う」。これ一文字で「(すくいあみ)」という読みが辞書に載っています!

元々は「狩場の見張り小屋」の意。似た漢字(罺・巣・剿)に通じた意味を持っています!

そしてさらなる高みへ…!


ここから先は想像を絶するような超難問が立ちはだかります…。頂点に君臨する難読漢字たちを踏破し、山頂で快哉を叫びましょう!

13番の「噞う」は漢検配当外です…!同じ意味の「噞喁(げんぎょう)」という熟語があり、「喁う」も同じ読み方です!
14番は「彎う」。「(ひ)」、「(ま)がる」などと読む漢字ですが、送り仮名に「」が付くと何と読むでしょうか?
そして最難関の15番、「𫁖[⿱穴鬼]う」。(なんと通常の環境では表示できません!)この超難読漢字、あなたは読めますか…?

正解は…














13.あぎとう 14.ひきまかなう 15.ねらう

正解はこのようになっています!

13番は「(あぎと)」です。お魚が水面で口をパクパクさせるという意味の動詞です。鯉のいる池でよく見る光景ですね!

14番は「(ひきまかな)」。弓を射ようとして待ち構える様子を表します。弓なりに曲がることを「湾曲」と言いますが、もともとは「彎曲」と書かれていました。

15番は「𫁖[⿱穴鬼](ねら)」です。鬼が穴から様子をうかがって狙う…確かにイメージ通りではありますね!日本で作られた国字の一種とされています。



以上、今日の漢字山脈でした。あなたはどこまで登ることができましたか?
最後までお読みいただきありがとうございました!

【注】これらの漢字の読みはあくまでも一例です。読みを一意に定めるものではないことをご留意ください。また、出典は一般的に用いられる辞書・辞典のほか、大正以前に発行された旧い辞典や小説・新聞などにも及びます。特に難易度の高い問題に関しては概して後者から引用しています。そういう読み方もあるんだというスタンスで受け取ってくださると嬉しいです。

参考文献


13 |学研プラス『漢字源 改訂第六版』
14 |小学館『日本国語大辞典 第二版』
15 |東京堂出版『国字の字典 新装版』

その他 |
公益財団法人 日本漢字能力検定協会『漢検漢字辞典』
岩波書店『広辞苑 第七版』
小学館『デジタル大辞泉』
三省堂『大辞林 4.0』

(著者・編者 略)

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